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7巻は、ついに山寺が吸血鬼になっちゃった!って始まり。相変わらずのヤバ行動で、命で脅して強引に咬ませる安定の山寺。そして理想と書いてゆめと読む世界で生きてる小夜も、ブレない純粋無垢な善人ぶり。なんともクセになる組み合わせです。
山寺の壮絶な過去は読者には明かされていましたが、小夜は初めてその内容を知り、必死に寄り添おうとします。自分のことのように傷付き泣いて、子供返りしてしまった山寺の支えになろうと頑張っています。
小夜の行動は行き過ぎた善意に見えなくもないし、押し付けに感じるところもあります。でも山寺ほど歪んで捻くれてどこかが壊れてしまった相手には、これくらいの光をぶつける必要があるのかな、と思いました。
上司と部下から秘密の共有者となり、吸血鬼と血液提供者の関係からまた一つ進んで、いなくては生きていけない唯一無二の相手になったんじゃないかな。
後半は伊達とその父?の物語。ナハトの考えがあっさり変わって拍子抜けだけど、山寺の一言が命の継続に影響を与えたと見れば感慨深いかも。
お互い吸血鬼として生きることになった小夜と山寺の今後がどうなていくのか、とても楽しみです。
前巻で最強吸血鬼のメイを人間にし、メイの力を引き継いだ小夜さん。山寺君はせっかく呪いが解けたのに、吸血鬼になりたい願望を捨てきれず、小夜さんの前で自分で自分の首を切りつけます。彼の狙い通り、小夜さんは山寺君を助けるために彼を吸血鬼にします。山寺君は吸血鬼になったものの、精神が子供化してしまいました。
彼の失った記憶を元に戻すために小夜さんは彼が育った養護施設に行き、彼が子供の頃、虐待されていた事実を知ります。
小夜さんがメイの力を引き継いだことを知り、新たな真祖(伊達さんを吸血鬼にした人)が現れて小夜を連れ去ります。そこで山寺君の記憶も元に戻りました。
今のところ、小夜さんよりも山寺君のほうが吸血鬼の力を使いこなせていて最凶吸血鬼誕生という感じです。
山寺君の生い立ちには同情しますが、彼はもう何度も小夜さんに救われていて小夜さんの愛情(今のところ恋愛未満)を注がれているのに、1巻から通して精神面で成長している感じには見えません。小夜さんが彼を吸血鬼にするシーンも、夢が叶ってよかったね、という気分にはなりませんでした。
山寺君が吸血鬼になったことで、より相互依存の度合いが増した感じですが、今のところ気持ちがおいてけぼりになってしまっている気がします。次巻に期待。