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最終巻を読んでまず思ったことは、Webで最後まで読まれた方、絶対に3巻を読んでほしいです。
とにかく「君が転生してくるために」を、この大団円を見届けて欲しいです。
個人的に、ロウゼンがこんなにユウシンのこと想っていることを知れたのが本当に良かったです。
カイリも諦めずに男気みせてくれました。
沢山の書き下ろしを本当に感謝でしかありません。
ひとりでも多くの人に出会って欲しい作品です。
1巻から読んできて、「君を転生させないために」の意味がやっと分かりました。
愛する者への愛おしい気持ち、慈悲深い気持ち、悩み苦しませたくない気持ち、新しい生を祝福する気持ち、枷のない来世を祈る気持ち、永遠に幸せであって欲しい気持ち……そんな思いがたくさんたくさん込められた深い愛情と執念が、この「君を転生させないために」の言葉には込められていました。
呪いをかけられた人間は忌人として転生する運命にあるため、何としてもでも呪いを止めさせたいとする魂の叫びに私の涙腺は緩みっぱなし。涙がジョバジョバでした。
解呪のせいで身体が限界を迎えたソラは、シゲンから距離をとるように王宮を出て最後の時を1人で遂げようとします。もうそれだけでも、涙を堰き止めていたダムが決壊しそうなんですけれども、このときのソラの周囲の人たちの動きがとても温かかったです。
ソラを1人で逝かせまいとするユウシン兄弟の人情……商人の義理深さが沁みました。そして、最愛のシゲンの決断。……最後はソラと一緒にと願う、王の切なる願いにこれまた心臓がギュッとアツくなりました。
愛する人の側にいさせて欲しいと臣下の皆々に請う姿は、これまで彼がどれだけの重圧を1人で抱えてきたか理解に容易いです。
今まで呪いにかけられた大事な人たちを彼はどんな思いで見送ってきたか、そして1人でこの国を守り抜いてきたか。身体を呪いに蝕まれながら、肉体的にも精神的にもとうに限界はきていたはずです。
そんなシゲンの心や身体に安らぎを与えてくれたソラに、自分の残りの人生を捧げたいと思う気持ちは、この国の王としてではなく、1人の男としてのささやかな願いが垣間見えて、もぉーーー大感動の嵐が吹き荒れました。゚(゚´Д`゚)゚。
そっちの耀国ではシゲンとソラの窮地が、はたまた延国ではラウレン兄妹のケジメの瞬間が…と、両国にとって大事な局面を迎えるエンディングは見どころ中の見どころです。
ラウレンを耀国の後宮に迎え入れたと聞いたときは、この女の怪しさは益々増長しました。2巻辺りから胡散臭い女だと思っていたら、かなりのワケアリな女でどっひゃーしました。なんだろ…呪術をかけずとも、もはやその存在自体が呪いですよね。いやー…コワイコワイ((((;゚Д゚)))))))
というわけで、3巻…色んな意味でヤバいです。
最終巻だから期待してましたけど、期待を裏切らないファイナルステージです!!
BLじゃないけど、皆が気になっているであろう、カイリとメイロウの2人の恋の行方もお楽しみに^ ^
この2人のエピソードは、当事者2人がってよりも周りがガヤガヤうるさい感じでちょっと可哀想な感じもしましたが、理想のカタチにまとまってくれてホッとしました。若い2人が導いていく未来の耀国もまた繁栄の道を辿ることでしょう。
ロウゼンたちカップルも収まるところに収まって、これ以上にない素晴らしい大円団だったと思います。
3巻分の圧巻の読み応えと読後感の重みが心地よく、最後まで作品の世界に没入し、酔いしれた作品でした。
息をもつかせぬ展開の連続、圧巻の完結巻でした…!
ソラの覚悟、そしてシゲンの決断に途中涙してしまう場面も( ; ; )
この3巻、シゲンを前世で呪殺した義兄弟・シュウキの独白、
その記憶から始まります。
(以下、少し世界観と1〜2巻の復習を...←自分のためでもあります;)
”呪術”が存在し、呪われて死んだ者は
前世の記憶を持ったまま・呪いを引き継いだまま”忌人”として転生し、
蔑まれる存在となるー
そんな世界観がベースの、
呪われた年上王・シゲン(110歳)×属国の呪術師(20歳の青年)という
敵対関係同士のラブストーリーです。
3巻の主なメインとなるのは、以下3点でしょうか。
・忌人として転生し、シゲンの命を狙う「シュウキ」の正体(現在の姿)は?
・シュウキとシゲンの全面対決
そして、
・シゲンの解呪を行った際、その呪いの一部が消えきれず
自らの体に取り込んでしまったソラ。
体に広がりつつある呪いを隠しきれなくなってきたソラの決断は...?
まずは「シュウキの正体」について。
これ!!!
2巻を読んで薄々気付いていたとはいえ、
その「まさか...もしかして...」が現実のものとなってしまった。。
(※正体とその名前は伏せますが、以下ネタバレありの内容ですので
ご注意ください)
延国から人質としてシゲンのもとへと遣わされた”シュウキ”。
御簾越しに対面するはずが、
その場に現れたシゲンが、御簾を使わず直接シュウキの顔を確認する場面、
圧巻でした。
ザッ!と姿を現しシュウキを見つめる様子、
周囲の者たちの驚く姿ー
慌てる気配や見つめ合う二人の間に流れる緊張感、
そういったものがダイレクトに伝わってきて、手に汗握るシーンです。
ここ、ソラたちサイドから見たシゲンの様子は描かれるものの、
”シュウキ”の表情などは敢えて書かれていないんですよね。
一体どんな顔で、目でシゲンを見つめたのか。
その口は笑っていたのだろうか。
…もう、想像膨らみまくりです。
で!
また、憎いのが。
この”シュウキ”は結局最後まで、ソラに対しては
「どこまでも優しく美しい」人であり続けたのですよね。。
ソラに対し、自分の裏の顔は一切見せることなく、悟らせることも
しなかった。
ソラの叔父叔母を守りきれなくてごめんなさい、と
ソラに直接告げるシーン。
まさか目の前の人物が、愛する人に呪いをかけた張本人・
”シュウキ”であるなんて一ミリも思っていないソラとの
やりとりに、複雑な思いが湧き上がります。
2巻でソラの叔父叔母に対して取った態度や
暴かれた悪事、非道な行為を思い出せば
憎まずにはいられないけれど...
でも、ソラの前で見せた優しさが
全て作りもので嘘だった、とは思いたくない。( ; ; )
序盤のシュウキ自身の独白により
彼に対する解像度が上がったことも、そんなふうに思えて
辛くなった理由かもしれません(この構造、うまいなあ...)
そして、そんなシュウキの行く末。
もう、壮絶でした...言葉が出てこないよ...
自分は決して”利用される”存在にはならない!と
今世で決意していたはずのシュウキが、
結局は延王にいいように利用され、その罪を擦りつけられ、
捨てられるー
思わず剣を手にしてしまったシュウキの気持ちも
どこか理解できてしまうような、
(恐ろしいけれど)シンパシーを感じてしまう部分があり、
やり切れなさの残る最期でした。
また、このシュウキの最期の場面も描かれ方もね..
強い強いインパクトを残します。
”首に風を感じたー”
この表現と、続く一文で死を悟らせる。
ショッキングな場面ですが、しばらくじっと何度も
読み返してしまいました
そして。
更なるシゲンの解呪により、呪いが身体中に広がってしまったソラの
とった行動。
彼が王宮を出ていったことを知り、その後を追ったシゲンの覚悟。
ここもまた、泣けて泣けて...(語彙力;)
ソラを助けるため、自らの命を絶とうとするシゲン。
その瞬間「痛みなど感じなかった」「ただ幸福感に包まれていた」
という記述に、胸を刺される痛みを感じました
「君を転生させないために」
ここで分かる、この本のタイトルの意味よ...!
これ、自分の中ではずっとソラ→シゲンへの気持ちだと思っていたのですが、
シゲン→ソラへの気持ちでもあったんですね。。
(解釈違っていたらすみません)
今世では、共に過ごすことができる。
そして文字どおり”命の繋がった”二人は、死ぬ時もまた共に死ぬ。
そういった意味では、確かに幸せな結末ではあるかもしれない。
けれど、二人が亡き後、(忌人として)転生する時期、
それは高い確率で重なり合わず、共に生きることはかなわないー
それを知りながら、だからこそ
今共にいられる時間を精一杯慈しもうとする二人の姿がただただ美しくて、
悲しい..
残された時間の中で、喜ばしい思い出を
たくさんたくさん積み重ねて欲しい、
そんなふうに思わずにはいられませんでした
で!最後に...(ここまでで十分長いのですが;)
書き下ろしの中で「くーーっ!」と喜びに心震えたのが、
気になっていたカイリ(シゲンの実弟の曽孫)×メイロウの関係です。
(メイロウは女の子なのでBLじゃないのですが)
メイロウ、最後の最後に自分の気持ちをよく言えた!
そしてカイリ、1巻で出てきた浅慮な少年の姿、どこ行った?
どこからどう見ても立派な「王」だわ...(拍手)
シゲンとソラ、二人を取り巻く脇キャラたちの
ストーリーにもまた心動かされずにはいられない、圧巻の最終巻でした。
(ユウシン×ロウゼンにも歓喜歓喜✨
危険を顧みず、恩人であるソラの願いを叶えるユウシンが最高にカッコ良い3巻でした)
正直なところ、きっとまだまだ自分が読み取れていない伏線等々が
あるはず。
結末を知った上で1・2・3巻、もう一度まとめてしっかり読み返したら
違う景色が見えてくる気がします。
今すぐではなくとも、いつか一気に読み返したい。
そんなふうに思える、胸震えるファンタジーでした。