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まさかまたあの2人に会えるなんて!嬉しい限りです。時々気にしてはいたけどもう出ないかも?と少し思っていたので。令和の龍練ですよ!でも物語上の年代はまだ平成かな?という感じ。久しぶりなので彼らの年齢も忘れかけてますがおそらく龍太郎アラフィフ、練ちゃんアラフォーでひとまわりは年齢差があったはず。
今回は麻生さんの逃げた女房を探す(何故?)旅の途中ひなびた温泉宿で2人が殺人事件に巻き込まれるという2時間サスペンス風のお話ですがわりと早い段階で2人が再会するので安心しました。再会する時の練ちゃんがとても可愛い。アラフォーなのに。でも怖いんです。脛に傷持つ女性は皆山内練を恐れています。
長いお話なので途中色々あるんですが、私的には龍太郎から練への深い愛情が感じられるシーンが結構あったので大満足です。柴田先生ありがとう。お願いだから第二部(約1年後発売予定)であんまり落とさないで!と思います。第一部ですがキリが良い所で終わっています。往年の聖黒・龍練ファンは必読ですよ。次巻では少しでもいいので及川さんが出て来ると良いなあと思います。
※ネタバレも甚だしいです。未読の方は御注意くださいね。
「聖なる黒夜」から23年ぶりに続編が刊行、という触れ込みの本書。
実際には「聖なる黒夜」の続きにあたる物語は他にも複数出ていて、本書はそれらの続きにあたる、と思われます。
(花咲慎一郎の後半がいつぐらいなのかがちょっと不明。でも周辺の状況等でいつか照合できるでしょうか)
「聖なる黒夜」から本書にいたるまで、関連作品を9冊読んで、満を持しての「海は灰色」拝読でした。
「月神の浅き夢」のとき、練が39歳で麻生が46歳なので(推定。ちがったらすみません)、本書はそれよりも後なので、少なくとも練は40代。時の流れは怖ろしいですが、練のキャラはほぼ一緒です。
麻生が、別れた妻の影を追いかけて雪の温泉町まで足を伸ばす物語と聞いて、覚悟して手に取りました。
でもそこに描かれていたのは、私が見たかった世界でした。麻生と練のバディ感。遠く離れた土地で、二人が並んで夫婦漫才みたいなやりとりを交わし、事件の謎を解いていく。
これまで、麻生が緑子に一方的に練のことを惚気たり(「聖母の深き淵」)、長谷川環が花咲に練の唯一の弱みは片思いの相手だとばらしたり(「ア・ソング・フォー・ユー」)、そういう間接的な描写だけでもヒャァ~~と浮き立っていたのに、ここにきて二人が顔を合わせて語り合って、隣を歩いたり鍋をつついたり、なんの御褒美なんですか。麻生は当然のようにその存在を受け入れて、普通に「練」とか呼びかけるし、それどころか練の自分への妄執について人に話すし、尚且つもしも自分がこの場で命を落とすことがあれば間違いなく練が報復するだろうとか言うし、なんなのその距離感とその自信は!
そして、きっぱり離れようと思ったけど出来なかった、という麻生の言葉は、私がとても聞きたかったことでした。
色々思うところはあるけれど、バディ感を味わえたことは素直に嬉しかったのです。
もう、両思いだとかそういうことを軽く超越していると思いました。逆にそういう終わり方だったからこそ、これに続く第二部第三部がおそろしくもあるのです。幸せな二人じゃだめなんでしょうか。
それと、これは作品レビューではないのですが、
(でもひどくネタバレ。注意)
麻生は服役したので探偵事務所を開くことができず、浅草の事務所も畳んでいまは川崎に住んでいるらしい。なら「ア・ソング・フォー・ユー」でのあのときはいつだったのか? 「海は灰色」時点ではもう俺は警察官でも私立探偵でもない、と言っているので気になります。
それと、玲子はこの温泉町に2年間いたらしい。いまから3年以上前、だそうなんだけど、「今」が何年なのか、99年か00年?普通に考えると98年とかになってそれは合わないから違うとして(麻生の出所が98年冬)。切実に年表が必要。
