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表題作背徳のコンシェルジュ

マクシミリアン・ヴィーザー,元貴族の御曹司
穂高啓,ホテルのコンシェルジュ

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ホテルコンシェルジュになって1年弱、ようやく仕事に慣れてきた啓は、ある客から専属バトラーとして異例の指名を受ける。
黒髪に灰銀色の瞳が印象的なその客マクシミリアンは、オーストリアの元貴族の御曹司で、正真正銘セレブリィティのVIP客だ。
上司の意向もあり専属で仕えることになった啓は、期待に応えようと心をくだく。
ところがある日、金をちらつかせた客から言い寄られているのをマクシミリアンに見られてしまい、ホテルでパトロン探しをしているのかと冷たく蔑まれ―。

作品情報

作品名
背徳のコンシェルジュ
著者
妃川螢 
イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775512029
3.3

(13)

(1)

萌々

(5)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
42
評価数
13
平均
3.3 / 5
神率
7.7%

レビュー投稿数3

すれ違い

VIP客とコンシェルジュのすれ違いものです。

啓(受け)がホテルのお客様からお金を押しつけられているのを目撃したマクシミリアンに体を金で売るやつだと誤解されて無理やり…
だけど、無理やりだったのに終わった後引くに引けなくてお金のために抱かれたと啓が強調して、
マクシミリアンもやっていて初めてなのに気づいたのに啓の態度に引けなくなってすれ違って行く話でした。

マクシミリアンは無表情だったり、眉間にしわが寄っていたり、オレサマ口調で啓には
本心が理解できないので余計にすれ違ったと思います。

啓には弟がいるんですが15歳の割に言動が幼すぎなのも気になりました。
いまどきここまで甘ったれなのもいないなと思いました。

この本で一番気になったのは口絵のカラーの指が長くて…怖かったです。

トータルでは、読みやすく王道ものだと思います。


5

セレブ×庶民

1冊すべて表題作で、啓(受け)の視点でストーリーは進みます。

啓は大学を中退して、一流ホテルでコンシェルジェとして働いています。VIP客の「ありえない要望」にも笑顔で対応し、人が喜んでくれることにやりがいを感じていたところ、ホテルのオーナーの友人であるマクシミリアン(攻め)に突然専任になれと要望されて…という話です。

啓にはお金が必要な事情があり、金でカラダを買うという客の誘いに一瞬揺らいでしまいます。それからマクシミリアンとの誤解とすれ違いが始まります。

誤解とすれ違いもわざとらしさがあるものではなかったですし、啓がお金のいる事情にマクシミリアンの滞在理由も絡んでいたというのが良かったです。お互いに恋愛に戸惑っているのがすごく微笑ましかったです。

二人の痴話喧嘩を紅茶を飲んで眺めているオーナー、世界トップクラスのコンシェルジェである川畑チーフ、やけに啓とのイラストが色っぽくてドキドキしてしまった弟・歩と二人以外の登場人物もストーリーに花を添えていました。

俺様なセレブ攻め、健気な庶民受けがお好きな方にお勧めです。
イラスト素敵でした。ただ、オジサマ好きとしては川畑チーフのイラストが頭だけでなく欲しかったです!あと友人に貢物扱いされた秘書のイラストも見たかったです。

2

貴様よび

妃川先生のお話、しかもコンシェルジュ話で、うきうき手に。アラブでもないのに、こんな傲慢おっさん、久しぶりな気がします。いやー人を人とも思わないような西洋お貴族様が日本人美青年に堕ちていくのってやっぱ楽しい。個人的萌つぼを突いていて、面白かったので萌2です。ポイントは「攻めの超傲慢なところ」でしょうか。貴様呼ばわりされても、当人が素敵ならオッケー♡という方でしたらオススメですw

コンシェルジュ。絶対「出来ません」は言わない事 と一番最初に教わる職業とのこと。(マジか)
啓はラグジュアリーホテルのコンシェルジュとして勤務しているのですが、ある時、オーストリア元貴族でホテルオーナーの友人であるヴィーザーから「専属バトラーが気に食わん、貴様が専任になれ」と言われます。しょっぱなから貴様よび。生まれた時から誰かに傅かれてきた方にとっては、「貴様」は「貴様」なんでしょうけどーw。そして最後の最後まで「貴様」。さすがにベッドでは名前呼びですが、お貴族様は最後までお貴族様で、そのお貴族様に天然ボケで受けが対抗するので、切なかったシーンも最後は爆笑です!可愛いんだよー受けも攻めも、弟も。マジで最後の方の受けの天然ボケ、最高です。ああ楽しい。

攻めの秘書アレクサンダーや、ホテルオーナーのユージンが気になるのですが、関連作が見つけられていないんです。どこかにないのかな・・・読みたいです。

それから最後になりましたが、朝南先生。美麗な挿絵、有難うございました。先生の挿絵、こうやって時々出会えると、ほんわり嬉しくなります。またどこかで先生の挿絵を手に取れるのを楽しみに本探ししていきます。先生の挿絵にウルっとし、攻めの傲慢ぷりが楽しい一冊でした。

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