電子限定SS付き
今回は幼馴染の高1生と高2生のお話です。
クラスでは没個性な受様がSNS投稿した
女装写真を見た攻様が急接近してくる顛末と
後日談を収録。
受様の母は幼い頃に病死しますが
あまりしっかりしていなかった受様に
大人のいう事を聞いていれば問題ないから
て教えこまれたため
未だに大人の言葉に否と言わないために
同世代の子には良い子を演じていると言われ
高校でも友達がいません。
そんな受様が今ハマっているのが
動画サイトやSNSで磨き上げたメイク技術で
ばっちり女装した写真をSNS投稿する事です。
昨日の投稿写真のイイネ数は7000を超えで
満たされて気持ちよく眠れましたが
授業で教師に頼まれてノート集めをした
受様はイエスマンだ、ポイントかせぎだ
と言われてしまいます。
受様はやるせない気持ちで職員室に向かいますが
行き会った攻様にも「またパシられてる」と
不機嫌な顔をされます。
攻様は隣家の1つ下の幼馴染で
幼い頃はずっと一緒にいた仲良しでしたが
最近は疎遠になっていました。
攻様は自分が興味のないモノには容赦なく
塩対応で受様にもキツい言い方をしますが
その言動の陰に優しさが見えて
受様は嫌いにはなれません。
そんな攻様に話があると言われて
自室に招いた受様に攻様が差し出した
スマホを覗いた受様がみたモノは
受様の女装写真で!?
塩対応マストな攻様と
イエスマンと呼ばれる受様の初恋物語です♪
受様は攻様のアカウントを知らず
受様のアカウントも知らないはずですが
攻様の相互が"カワイイ"とリツイした写真で
気づかれてしまったのです。
攻様はSNSに顔を晒すなんてマジでヤメロと
言われた受様は「はい」としか言えず
受様は冷や汗と共に体が揺らぎますが
攻様は女装を辞めろと言うのではなく
身バレを心配してのことで
受様が投稿を続けたのが可愛いと褒められ
分かり易く認められるからと告げると
攻様はさらっと「俺に見せれば?」と言い
受様は恥ずか死ぬと思いつつ女装を見せると
攻様はストレートに褒めてくれた上に
受様の"好き"を受け入れてくれるのです。
受様は塩対応な攻様らしくないと思う一方で
他意の無い褒め言葉に心を揺さぶられます。
攻様の言葉は受様を見守ってくれていたこそ
紡がれた言葉であり
攻様が長く受様に片恋していたからこその
言葉なのですよね♡
攻様は受様を甘やかす道を選んだことで
徐々に囲い込みをしていくのですが
受様が全く気づかれない攻様がヤキモキしたり
業を煮やした攻様に告白された受様が
"好き"の違いが判らずぐるぐるしつつも
真剣に向き合っていく姿が実に真摯で
ゲームオタな攻様の友人達との様子や
受様がメイク力で女生徒と仲良くなる流れも
無理やり感がなくて
受様が攻様と恋を実らせるまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
ティーンBLでお馴染みのBeLuck文庫さんの作品の中でも珍しく、エッチ描写がしっかりとある……!!(//∇//)
他のレーベルさんの作品くらい(それよりはちょっと少なめかも?)なので普通っちゃ普通なんだけど、BeLuck文庫さんの中では間違いなく攻めた部類でしょう。
性描写はマイルドに、かつ控えめなのがBeLuck文庫さんの作品の特徴とも言えますが、性に好奇心旺盛な高校生男子ならR18を突破してナンボのもの。ずっと片想いをしていた相手とセックスをしたいと思う気持ちをちゃんとカタチにしてくれくれた作者さん、ありがとうございます♪
あ、因みに私はエッチシーンがあってもなくても良い派ですが、この作品に関して言えばベッドシーンがあるのとないのとでは読後感が全然違うと思っているので、神評価にしました。
もちろんベッドシーンだけじゃないですよ。他のところで言うと、2人が両想いになっていく過程とか、ヤンキー入ってる攻めの由良の好意アピールが強めでキュンキュンくるところとか、受けの礼の寂しい心に寄り添っていく姿勢とか、オラッていても本当は優しくて頼りになるところとか、礼以外には塩対応なところとか……推しポイントを色々挙げるとキリがないくらいでした。
女装男子のお話なのはあらすじで確認済みでしたが、女装が趣味でSNSのイイネ欲しがりの承認欲求の塊のようなキャラクターかなぁと思っていたら、いやいや全然。女装をするようになった礼の背景を知ると、これまた切なくてしんみりときます。
母親を亡くしてから一生懸命に生きてきた礼にとって女装は自分を律するための手段。欲望の発散、ストレス解消、自分が自分らしくいられる場……自己主張を極力抑え、受け身的に日々を過ごす毎日からの逃げ道ともいえ、女装は礼の精神的拠り所であり救いでもあります。
そんな礼の趣味を理解し、SNSじゃなくて俺に見せろと言う幼馴染の由良。オラついた言動はヤンキーっぽいですが、オタクの陰キャイケメンというギャップを備えた年下攻めです。
俺にみせろという言動から、「ほお〜ん…( ̄∀ ̄)」となっちゃうドキドキ感を裏切らない由良の好意アピールは攻めとしての期待値は百点。ぶっきらぼうで口は悪いけどたまに覗かせるデレの破壊力たるや……めちゃくちゃ礼にゾッコンな姿が読者も虜にしてしまいます。
誰にでも良い顔をしない男なので、礼以外にブレない態度は読み進める上での絶対的安心感でした。不安要素といえば、由良がeスポーツの大会で忙しすぎることと、礼の嫉妬心からすれ違いが起きてしまうことかな。交際にはまだ至っていない段階なので、このちょうどよく微妙な関係性が不安を煽りますが、2人にとっての耐えどころでもあり、気持ちをグッと高め合う期間でもあるこの難所をクリアした先の景色は最高の両想いビューでした!ヽ(´▽`)/
少しの勇気を出したおかげで礼にも友だちが出来、寂しさや孤独から解放されていく環境の変化は恋愛のベクトルとは違う意味での満足感です。自分の世界に閉じこもっていた礼の心が解放されていく過程や、幼馴染と進展する恋愛模様の読み応えに最後までのめり込みました。
恋愛以外での見せ場もたっぷりとあり、全方位で楽しめる作品ですので気になる方はぜひ^ ^
