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表題作この運命を笑え

緋賀颯洵,元同級生で緋賀組若頭
渡木阪鋭,元仁侠一家跡目で現在は板前

その他の収録作品

  • あの光を抱け
  • 喰らい続ける男
  • あとがき

あらすじ

渡木阪鋭が緋賀組若頭・緋賀颯洵と恋人関係になってしばらく経つ。鋭の店に通う颯洵は、鋭を慕う弟・亮や津田たち元渡木阪一家の面々に睨みを利かせている。ある日、鋭は、店の前で空腹で座り込んでいた男・村瀬を拾う。鋭は行くあてがないという村瀬を店に置くことに。一方、店にきても素っ気ない颯洵の態度に、鋭は不安を覚えるが……。
「この愛を喰らえ」の続編登場!

作品情報

作品名
この運命を笑え
著者
李丘那岐 
イラスト
九號 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
この愛を喰らえ
発売日
ISBN
9784344813571
4.1

(26)

(11)

萌々

(10)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
107
評価数
26
平均
4.1 / 5
神率
42.3%

レビュー投稿数4

元若頭とその弟分の話がっっっ

本編は、フェロモン垂れ流し系のヤクザ組長と男前の板前の2人。甘甘ではないが、にやりとしてしまう様な甘さは漂う恋人同士の2人なのに、そこのおジャマ虫が登場。颯洵もヤクザの組長ゆえに、色々と問題を抱えていて2人のすれ違いが生じていく。
受の鋭視点で物語を読んでいるせいか、本当にじれじれした。
別に、攻の颯洵視点の話も収録されている。こちらを読むと、前話でどうして鋭にあんな態度を取ったがわかって、2倍楽しかった。
それよりなにより、今まで気になっていた元若頭の津田とその弟分であった伊沢の話が載っていて、萌え死ぬかと思った(笑)。
熱い津田とクールな伊沢。2人が果たしてどうなるのか。どっちが下なのか(笑)。ぜひ、楽しんで!

2

シリーズ完結(?)

まさか颯洵視点の話が読めるとは思いませんでした。伊沢×津田もそうですが…色々びっくりする巻です。

本編よりも伊沢×津田が…!まさかこの二人が!全く予想してませんでした。四十路前だよね二人とも。でも伊沢の長年の想いにやられました。切ない…(T_T)

赤ん坊の頃ロッカーに捨てられた伊沢。どうにか生き延びたものの、その人格は冷たい刃物のようなものに。少年院から出た伊沢は鋭のいる渡木坂組に。そこで伊沢の世話を任されたのが津田でした。
それから十数年の時が経ち、組は畳まれ皆別々の道に。しかしそれでも伊沢の想いは消えることは無く…。

そんなある日あり得ないと思っていた事が起きた。あの颯洵と鋭が生涯のパートナーとなった。その事実に自分も欲が出てしまった伊沢。長年秘めてきた想いを津田に打ち明ける場面に涙です…(T_T)

「どうしてもそういうことがしたいのか」と訊く津田に「津田さんとそういうことができたら、たぶん私は世界一幸せになれると思います。生まれてきて良かったと思えると思います」と告げる伊沢に津田も私もK・O!(´Д`)ロッカーに捨てられた過去を持つ伊沢にそんな殺し文句言われたらさぁ…(T_T)


颯洵視点もよかったですね~。鋭を死ぬまで骨まで喰らい尽くしてやろうとする颯洵の想いがよく伝わってきました。

一番面白かったのは颯洵の「脳内・亮排除計画」(笑)せっかく二人きりの所に無神経を装った亮が乱入。静かに威嚇する颯洵に気圧される亮。そんな二人の間にスッと割り入り、自分の後ろに亮を隠す藍川。亮を守るためなら颯洵にでさえ引かない藍川がカッコ良かった…!(>_<)

亮の事に関してだけ黒さを見せる藍川を喰えない男だと思いつつ、藍川がいる間は亮の排除計画に猶予を与えると決めた颯洵。よ、よかったね…亮(汗)二人の男の水面下の対決がイイ☆

[iLPjこのシリーズ続きはもう書かないのかな…颯洵×鋭より藍川×亮が読みたい…(´Д`)しかし読んで損は無い作品です!ぜひ!

1

まごうことなき男前受け

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
緋賀組若頭・緋賀颯洵×元渡木阪組の跡目だった料理人・渡木阪鋭。
1作目は既読でしたが、それも遠い記憶の状態で読みました。
……あれ?
こんなに面白かったけ??このシリーズ(すいません)と、予想を裏切る楽しさ。(本当すいません)。
1作目を手放してしまったのを大後悔するハメになりました。

前作で無事両思いとなった二人ですが、今回は組内の抗争を絡めて二人の恋愛度を上昇させたような内容に、わくわくしつつとっても萌えられました。
なんだかキャラの魅力が一段とアップしたような?

ギラギラした屈折攻めの颯洵もたまらないんですが、受けの鋭がオットコマエですこぶる素敵なんです。
元仁侠なだけあって、情に篤く、気骨があり、懐も深いという漢っぷり。気概に富んだ男前なのに、今回は颯洵への恋心にぐらぐらしまくり、可愛いさがぐぐっと増量しているんです。
男前なのに可愛いって…そりゃ颯洵も惚れまくるわー!わたしも惚れるわー!とニタニタしきりでした。

この二人の関係性がいいですね。
殺人という過去を持っている颯洵は、本来はもっと歪んだ人間なんでしょう。けれどその歪みも過去も全て承知した上で一緒にいてくれる鋭の存在だけが、人の道を外れそうな颯洵を押し戻し、かつ生への執着をくれる。

対する鋭も、颯洵が厄介で面倒な相手だと分かっていながら、それでも心が引きずられてしまう。
そんな自分の気持ちにしっかり責任を持ち、“惚れてしまったもんはしゃあねぇ、おめぇの罪も一緒に背負ってやらぁ”というその度量の大きさがが、ますます颯洵(と読者)を捕らえて離さないんですな……いい組み合わせです。
続巻でるといいなあ、もっと二人の今後を見てみたい。

そして、元渡木阪組若頭の津田編(またの名をオヤジ編 笑)がえらい萌えに萌えました。
オヤジ(攻め)の十数年に渡る純情、オヤジ(受け)の戸惑いがめちゃくちゃ可愛くて、オヤジとヤクザという二重苦にも関わらずキュンとしっぱなしでした。
まさかのダークホース。笑
ちなみに誰が受けで攻めかは知らず読んだ方が一段と楽しいですよ~

1

男前受け最高~。

行き倒れの村瀬はあらすじ読んで想像してのとはちょっと違いました。
もう少し良い男で腹黒そうなのを想像してたんですが、実際はへたれなガキンチョ・・・。
まあよく考えればそんなのを鋭が拾って面倒見るわけないのですが、私としては鋭の横に並ぶ村瀬を見て怒り狂う颯洵てのが見てみたかったわけでしてww
(その代わり亮くんがやってくれましたけどね♪)

村瀬、颯洵に敵うような相手ではないのですが、どうも鋭の母性本能(←??)を擽る相手らしく鋭のところに居候しちゃうことになります。(まったく親分肌なんだから・・・)
普通ならこれで颯洵の怒りをかって村瀬はあの世逝き決定のはずなのですが、なぜか颯洵は村瀬にはお咎め無しで鋭に冷たくなっちゃいます。
不安に揺れる鋭・・・。
いつもは颯洵→鋭のはずなのに、颯洵の気持ちを疑ったり浮気を心配する鋭・・・。
めっちゃ見ものでした~。
このあたりは前作より萌え!を感じました^^

そして皆さんもおっしゃっているようにオヤジ編がとても面白かったです。
私、オヤジに萌える傾向はなかったはずなのに、何故かこのオヤジには萌えてしまいました。
もしかして開発されちゃった?
ヤバイ・・・。

1

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