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きました!夜光花節。
つまりはエロとホラーの融合的な。
まず表紙から妖しいケシの花。
近寄ってはいけないという伝承のある「鬼喰い沼」。
そして禁断の「兄x弟」の関係…!(私は近親は基本苦手なのですが、異母兄弟なので一応OKです)
人気俳優の兄・尚吾と東京で同居する誠。
誠は、故郷の四国の村で子供の頃「神隠し」に遭ってそれきり行方不明の友達・健太が沼に浮いている悪夢を時々見ていた…
という出だしからしておどろおどろしい。
ですが、その真相は(私には)思いもよらないものでした。怖いのは鬼でも沼でもなく、人なんですね。その分、よりゾゾっと!きました…
勿論、遂に欲望に負けて弟を抱く兄、許して兄の愛撫に感じる弟、2人のラブシーンはこってり!
オカルト絡みのサスペンス、村の秘密、悪夢、禁断の愛、全てがバランス良く、スピード感もあってゾクゾクとした面白さです。
お話に関するレビューは他のお姉さま方が書かれてるので、
AND レビューなしに読む事おすすめしたいので、
以下、あんまり今作のレビューになってないかも…
すみません。
最近あまり夜光花さんを読んでなくて、久し振りに今作を読みましたが、
やっぱ夜光花さん、上手いな〜と思いました。
ミステリーものの作品。
BLでミステリーというと、なんというかBL度が高くて、まぁそれなりにミステリーと言いますか、
BLファン喜んじゃいますみたいなものが土台でその上にミステリーあります、みたいなイメージが強い。
なんですけど、なんというか今作はちと違う。
今、レビューをいざ書き始めると、濡れ場はしっかり書かれてたし、禁忌代表の兄弟の恋愛もので、
BLファン喜んじゃいますの要素たっぷりなんですけど、
なんというか臭くてねっとりして近付きたくない水に素足で立っているような冷たい気持ち悪さがお話全体に広がってる。
けどなんというか不快感がない。
綺麗とも違うんだけど、妖しさもあるんだけど、なんかさらっとしてる。
女の執念が絡まないからですかね。
BLだからかな。
そのBLだからこそ出来るこの微妙感を上手く使ってるんだなー、文章とか世界の作り方が上手いんだなー、きっと。
あくまでミステリーが土台でBLだからこそのドライ感があって、読んでて面白かったです。
なぁんて、夜光花さんファンだからの贔屓目も手伝ってか、偉そうに、改めて思っちゃいました。
過疎化が進む鬼沢村。
陰気にひっそりと存在する村の狂った常識。
その中で子供達は、野山で遊んでご飯も食べてた普通に育ってきて、
またその両親は今も普通に暮らしてる。
お父さんは朝出勤して、お母さんはお皿洗ってお洗濯してと普通に。
そんな中で村の狂った常識を「もうあんたも聞いたと思うけど」なんて食卓で言えちゃう日常感覚。
誰がどう考えてもおかしい、人の死に方も悲壮感なくただの日常。
しょうがないみたいな。
怖いよりも違和感がすーっと入ってきて、なんか哀しいような不思議な感じ。
八尋はどうなるんだっけな?
2作目読んでるんですけど忘れてしまった。
今から読むのが楽しみです。
可愛くて微笑ましくてっというハッピーもの、
涙なくしては読めませんというせつないもの、
男のロマンやのう〜という刑事やヤクザもの、
というのじゃない気分の時にいいなと思いました。
あー、忘れてた、夜光花さん。
また夜光花さんを読むのが再燃しそうです。
花シリーズ、3冊まとめての感想です。
(異聞シリーズ、かくりよも含めて花シリーズとするのかもしれませんが……)
ガチ兄弟もので萌える作品を読みたいと探しているときに見つけたこの作品。
兄弟萌えにサスペンス要素はいらないっ!ということで、その時は除外しました。
が、夜光花作品ということで今回購入。
※今、夜光花作品を読みあさっている所です。
兄の弟への執着具合、弟の天然煽り具合、 かなり、好みです。
兄弟であるがゆえの葛藤もしっかりと描かれてます。
これ、私の中で兄弟ものの萌えポイントの1つです。
サスペンスも、読ませてくれるレベルでありながら、ちゃんと兄弟ものとしてのラブも押さえていて萌えさせてくれます!
ほどよいバランス!!
ショボいサスペンスや萌えきれない兄弟ものなんかじゃありません!
ちなみに『かくりよの花』の最後にその後の二人&沼がちらっと出てきます。
ところで、兄弟ものって芸能人設定多い気がするのですが、たまたまかな?
『二重螺旋』とか丸木『兄弟』とか……って、それだけか……。
ひんやりしたお話…とあとがきに書かれていましたが、ほんとにその通りで、ラストのほうは怖くてドキドキしました。
でもそのドキドキ感は恋愛ものと同時進行のサスペンス要素に対して、なので恋愛としてのストーリー性はちょっと薄いかな?とも思います。
兄弟ものが大好きなので、こういう執着系の兄弟は恋愛メインで読みたい気もしますが、ストーリーはストーリーとしてとてもよかったです。
日本のホラー映画で本当にありそうな題材とシチュエーション、レトロな和風ホラーといった感じです。
細かいストーリーは先のレビューアーさんが書いて下さってますので割愛しますが、仲間がどんどんおかしくなっていく様子や、昔から受け継がれる村ぐるみの秘密などほんとに恐かったです。
ただ、これはもし恋愛要素がなくても、このストーリーだけでなりたってしまうかも??
兄弟である必要は感じられるけど、恋愛ものであることよりも事件そのものに気を取られてしまい、兄が芸能人であるという設定や弟が好きで好きでたまらないのに我慢してきた…という設定がちょっとストーリーそのものに食われてしまっているかも。
兄弟同士である背徳感や、弟・誠から逃げている兄・尚吾が、それに立ち向う様子を、もっとがっつり事件や村の秘密そのものと絡んでまとまって読めたらより楽しめたと思います。
途中で誠が薬(?)でおかしくなってしまうシーンがよかったです。
脱げなくて、「兄さん、やって…」て泣きながらいうシーン。
兄の方が攻めの組み合わせだと、弟が可愛くすがってくるシーンが大好きです。
しかし全体通して、村の秘密と過去に起きた神隠し事件の真相をあばくというストーリーと兄弟で恋愛してしまうというストーリーがバラバラなものに感じてしまい、兄弟ラブストーリーとしては少しのめりこみにくかったので萌えで。
しかし、この設定で続きって、どんな内容なんでしょうか。気になります。
甘いラブストーリーではないですが、ドキドキするサスペンス的な要素がお好きな方にはオススメです。
評価が高いようだったので読んでみました。
兄弟ものだけど、BLにサスペンス、ではなくてサスペンスにBLを足したような。村に秘密に幼馴染に過去の事件に、と詰め込んであるものは横溝系のある意味王道ゴシック。そこに芸能人、美人兄弟を絡めたせいか、それほど重く無く読めました。
ホラー?と思うほどおどろおどろしい描写が多かったです。怖い話無理な私はここですでに腰が引けてしまいました(笑)
もちろんホラーではないので、徐々にネタばらしされて今度はサスペンスに。
その中で兄弟の思いが通じていきます。謎に対する恐怖と、禁忌に対する恐怖と掛け合わせたみたいでした。
ただ、私にはいまいち消化不良に感じられました。要素を詰め込むのはいいんですが、その描写があっさりしていて記号化されすぎているので、味わいが少なかった。文体も平易で読みやすい分、どうしても軽くなってしまっているように感じました。やはり、ゴシック・横溝系にはほの暗さが不可欠。Hにしても、二人の感情やキャラがあまり伝わってこなかったので、今一つ萌えず。どこでもいいので、もっと掘り下げた部分が欲しかったなぁと。要素が多い分、消化するにはもっとページが必要だったのかな?と思いました。
1冊読み切るのがちょっとつらかったです。