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表題作虹色スコール

無口でマイペース:池上脩平
素直になれない:水野律也

その他の収録作品

  • 天井のミルキーウェイ

あらすじ

高校までべったりだった友人の池上と、大学に入ってから距離を置くようになっていた律也。池上の何でも分かったような顔が気に入らない、全てにおいて律也より勝っているのも、律也の好きな千鈴が池上に思いを寄せていることも——。律也の態度に気づいていながら、そばを離れない池上。そんな池上の心の内を考えようともしない律也。二人のベクトルがまた交わる日は来るの……? 不器用同士の等身大の恋愛模様
出版社より

作品情報

作品名
虹色スコール
著者
砂原糖子 
イラスト
佐倉ハイジ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403521966
3

(44)

(2)

萌々

(10)

(23)

中立

(8)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
127
評価数
44
平均
3 / 5
神率
4.5%

レビュー投稿数13

夢中になった★

初のBL小説でしたっ!!
絵と砂原糖子さんに惹かれて買いましたっ!
とても読みやすくて、初心者にはオススメだな~と思いました。

内容は皆さん書いてあるので省略にしておきます。
や・お・いでしたが、全然楽しめたとゆうか...
絵もすごく好きで、良かったです♪
たぶん、宝井理人さんの絵が好きな人とかは好きに
なれると思います!

初めてだからかも知れませんが...
全体的な評価は★★★★★
(最高評価→5)

0

砂原さんがあとがきで仰ってるとおり「地味」なお話でした。
めずらしく、攻受共に「ヘンな人」じゃないよ(笑)
極々普通の、特に際立ったところのない、それなりにいい子でダメな子たち。
「やまなし、おちなし、いみなし=やおい」ということで、ホントに日常的な、大きな盛り上がりや華のないお話でした。

もともとこういう普通の人の恋愛話が好きなので、「地味」ということが私の場合はつまらない理由にはなりません。
むしろ好きだし、この世界も展開も好きなものでした。

ところが、雑誌掲載時に読んだときにも思ったんですけど、視点の律也にちょっと合い通じないものを感じまして、文句なく楽しめた・・・というわけにはいかなかったのでした。

田舎の学生だった過去の自分を知っている池上を、東京に出てきて遠ざけたくなる気持ちがわかるようなわからないような。
昔の恥を今の友人たちにペラペラ吹聴してネタにするようなやつだったら私も遠ざけたいですけど池上はそういうタイプじゃないですから。
「何でも自分より秀でている」池上に高校時代は散々甘えていたわけなので、急にコンプレックスを感じた理由もいまいちよくわからない。
自分が片想いしている女の子が池上を好きなのが気に入らなくて、そこがすべての出発点なら池上を避ける理由もわかるけど、どうもそれだけが元凶というふうには伝わってこなかった。
結局なんで律也は頑なになってるのかよくわかんないのでした(^^;
池上に恋してるのに気づいてなくてヘンに意識しちゃってた・・・というわけでもないらしい。

まあ、そんなんで律也の態度がちょっと腑に落ちなかったんですけど、二人の微妙な距離感とか、アパートの上下階に住んでのやりとりとか二人の生活とか、毎日の日常の中で起きる出来事や変化していく思いとかはやっぱり好きな世界だと思います。
書き下ろし「天井のミルキーウェイ」もそんな感じは変わりなく。
しかし、池上も「自己完結」のヘタレ人だったと知って、やっぱりキャラ的にはなんだかな、なのでした。
でも世の中、いつも自分の心の中が明快で態度もキッパリしてる人ばっかりじゃないよね。
その辺がこのお話が「普通で地味」な所以かも。
あら。
そういう特化するような華のない人たちで話を一本書いてしまう砂原さんが、なんだかとってもらしくて凄いような気がしてきました(笑)

4

気持に鈍感

予想に反してかなり面白かった作品でした。今ではお気に入りの小説です!!


修平にべったりだった律也が大学生になってから、修平から距離を置くようになってしまったのはわからなくはないが、ちょっと修平がかわいそうでした。それでも修平は距離を置かれても律也に接する姿は健気だったなぁ。
律也が千鈴の想いに気付いているのに、修平の想いを知らない律也に対して、修平が「おまえってさ、俺のことはなに1つ気づかないよな」って言うシーンはうおっとなりましたねw
恋に戸惑う2人の話は胸がキュンとなります。

まぁ、親友だと思っていたのにいきなり好きだなんて言われたら戸惑うよねw(苦笑
てか山喜多先輩の恋も切なかったです。彼脇役なのに…w


あとがきで砂原さんが『山も谷もオチもない話』と書いていました。
もし読まれた方はこの作品を地味と思うかもしれませんが、私は面白かったと思います。

3

山も谷もオチもないとは言いますが、それだけではない!

大学生二人の恋物語。
あとがきで砂原さんが『山も谷もオチもない話』と仰っていました。

確かに劇的な展開や事件があるわけでもなく、部活や就活など、
ごく普通のスクールライフの中で描かれた恋愛模様は、
地味かもしれませんが。

不器用な男の子二人の友情と恋愛の間を揺れ動く様が、
丁寧に描かれていて。切なさ満点です!!

『停電』を上手く使った濡れ場も、ツボでした。

2

ツンデレ=不器用ってことで

杉原理生の「光さす道の途中で」と、同じカテゴリーにはいる、大好物のジリジリとしたお話
でも、砂原糖子作品の方が(名前にお砂糖が入るだけあって)糖度高め。

律也は池上に、無自覚に懐いて、勝手に疎ましがって、その後、自分の中にも恋愛感情があるのを認めてもなかなか態度に表せない、ツンツンキャラ

池上は池上で、最初から律也を恋愛感情で好きなのに、全てを押し隠してしまっているので、無自覚でお子様な律也には何も伝わらないまま。
で、自分の気持ちにとうとう抑えが効かなくなって好きだと告げた後も、恋愛が成就するわけがないと自己完結してしまうので、律也の心の中の変化に気付こうともしない、鈍感へたれキャラ

こんな二人が、大学入学を期に、同じアパートの上下の部屋にすんで、、、
~~中略~~
池上が就職活動を初めて、さすがの律也も大学卒業後の二人の将来のことを考えます。

それなりに、いろいろあっても、最後はちゃんとハッピーエンド
7~8年で纏まるなら、結構速いペースじゃん。
って、どれだけ、ジリジリ、グズグズが好きなのかって話なんですが
あんまりひどいことも起こらずに、ハッピーエンドで終わるのが砂原作品の良いところ。
BLに、ロマンチックなファンタジーを求めるならうってつけです。

あと、こういう律也みたいな子が、学生時代に池上みたいなのに目を付けられたりしないで、そのままオトナになって、最初に好きになった女の子とうっかり結婚して子供が出来ちゃったりすると、子連れオオカミ の宮本さんみたいになるのかなって思った。


この作品、読んでいるときは、なんとなく、池上=杉田、律也=たっつんで脳内再生してたんだけど、「美しいこと」聞いちゃったら、そっちにイメージ全部持ってかれてしまって、、、
となると、池上=ゆうきゃん、律也=紘でどうだ!(って、どっちにしろ勝手な脳内再生なんだけどな)
っていうか、ここで声優さんの話し出していいのかな?
私としては、BLCDからBL小説にきたので、声優さんをの声を脳内再生しながら本を読むことが多くて、感想にこのキャラは誰がいい、とかつい書きたくなる。

2

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