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表題作緋色の雪

冷酷な青年実業家・永井辰重(30)
雑誌記者・奥村貴文(22)

その他の収録作品

  • 囚われの情熱

あらすじ

裕福な家庭で育った貴文は、冷酷な青年実業家・永井に、家族も生活も何もかも奪われてしまう。数年後、永井の前に現れて復讐を告げる貴文だったが、その細く儚げな美貌を永井はいとも簡単に捩じ伏せ、死ぬか自分のもとで生きるか―究極の選択を迫ってきた。永井に囲われることを選んだ貴文に、夜ごと与えられる、戯れの口付け。やがて貴文の身体は、復讐と甘い悦楽の間で揺れ始め…!? 雑誌掲載作品大幅改稿。濃密な夜を描く書き下ろしありv
出版社より

作品情報

作品名
緋色の雪
著者
いとう由貴 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862634672
3.2

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数3

激しい

こんなに激しい受は、いとう由貴先生の作品に珍しい。
もっと儚くいじらしい受と思って読んでたのに、びっくりする程の強かさ!結構すきのパターンだが、早死するね、二人とも…こんなに激しい憎しみと愛を混ざり合った感情をずっと維持するのに、ハンパないエネルギーを必要だ(^_^;)読んでいて、こっちまでずっとハイのままで、終わるときどっと疲れた良い作品ですが、体力のない方にはオススメしません.そして自分が一生こんな感情欲しくない、こんな関係まっぴらだ、疲れる킩

2

愛憎共存の関係

初っ端からのパターン外しに興奮しました。
病弱な受けが弱っていたら保護して、攻めによる鬼畜三昧が多い中で、珍しいパターンです。
時代設定は、GHQや戦争未亡人などが出てくる時代です。

永井は貴文の家に恨みがあって、その復讐は成功し、一家は夜逃げをすることになる。
病弱な三男の貴文は足手まといということで、家族に捨てていかれた。
脆弱な身体から迷惑をかけていたし、それも当然と貴文は諦めていた。
高文しかいない家を永井が訪れて、復讐の正当性を訴えて嘲った後に雪の降る外に追い出されることに。
血の混じった咳をする貴文をなんらかんがみることもなく、そこを立ち去って──。
そして、4年後……。

冷酷な青年実業家・永井辰重(俺様傲慢攻め)×雑誌記者・奥村貴文(病弱天然女王様受け)
4年後がメインの話で、永井への復讐の為に、病弱な身体を押して、不正を暴く記事を載せる記者をやっています。
永井自身も復讐に燃える目がいいと、敵としての興味を持つが、ただの小物扱いで危機意識はあまり抱いていませんでした。
目の前で倒れた貴文を見て、いまのままでは小さすぎて自分を倒すまでもないと、敵を育てる為に自らの力を使います。
貴文の美貌に惹かれたのでも、恋に狂ったわけでもなく、ただただ敵を育てる為にというのが斬新でした。
世話をしても、すぐに身体を繋ぐのでもなく、毎日の接吻から。
知能犯というか、なんというか。
ちょっとずつキスに慣らされていく貴文の姿は、ただのHよりもエロい気がしました。

憎しみは、強い愛情の裏返し。
そんな関係な二人が見られます。

囚われの情熱
前の話での傲慢ぶりはどこへやらで、根本的に女王様受けな貴文にかなり振りまわされています。
和歌をたしなむ貴文と小学校を出ただけの自分と比較して鬱々としていたりと、大丈夫か?と心配してあげたいぐらいどっぷりと惚れきっているのがわかります。
その辺を本人は認めていませんが、確実にそうです。
理不尽な嫉妬からのHはご無体めですが、今後、精神的にずっと尻に敷かれそうなのが予感出来て、なぜか可愛く感じてしまいました。

気位が高い女王様受けが好きな方に、お勧めです。

エロ:★3 鬼畜攻め系なのに、意外に少なめ。H自体が殺伐めで、互いで喰らいあうような感じです。
総合:★3 いままでにない斬新設定が凄く新鮮で、女王様受けが好きな方なら★4です。

3

緋色の雪

レトロな時代背景と、借金、そして主役は儚げな美貌。

1

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