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相変わらずテンポ良く飽きさせない展開の、ラブトラシリーズ第2巻目。
サラッと読んでももちろん面白いですし、
媚薬の意味するところや、家族のあり方を思い巡らしながら読むと、
また味わい深くもある一冊だと思います。
「姫君」「女王様」とお相手の沓澤から呼ばれる、
兄・核にすっかりメロメロになってしまったわたしは、この巻も大満足♪
弟・天をバスタブに引きずり込んで一緒にお風呂に入る姿は可愛いかったし、
誘拐されてもタダでは起きず、セックスに対して貪欲な男なだけあるその行動は、流石。
個人的に特に好きだったのは、兄と弟とのやりとり。
今回の配達依頼品の香水によって、
弟・天が幼馴染みのフミと距離を一気に縮めたけれど、すべては核の思惑どおり。
素知らぬふりで上手に天とフミをその気にさせて、くっつけた☆
押し引きをわきまえたその技には、見惚れたし、笑えましたw
そして、くっつけただけでは終わらず、その後も兄としてしっかりフォロー。
決して「ヤッたのか? で、どうだった? 美味しかったか?」
なんて聞かずに、しれっと色々質問して上手~に誘導~~
このやりとりが、なかなかレアな女王様の一面を覗かせ、とてもよかった♪
でも、この巻で一番好きだったセリフはこちら
「僕をベッドのない家に連れてきてどうするつもりです?」
ベッドがあっても、なくても、女王様は聡明で淫乱で、繊細で大胆で・・・
まさに・・・。
最後のページのあの言葉に、読んだらあなたも同感では?
自分は弟カップルの方が好きなんですけど、どうも世間的人気&絵榎田さんご本人も兄カップルの方がお気に入りみたいな気がするんですがどうなんでしょうねー。
魔性の男・兄の核と、元気喧嘩強いよ系な弟・天とのブラコンっぷりは相変わらず。
でも天と、メソフミこと正文との関係が恋愛かもしれない関係から恋愛関係へと変化していきます。
ともかく正文が傷付けられるとブチ切れる天が格好良い!!
香水が媚薬効果があると聞いて、身体が熱くなっちゃう正文が可愛い!
あ、自分は弟カップル、特に正文が一番好きです。
今回の運び以来は香水。
その香りが何なのかは最後に明かされますがしみじみいい話。
ともかく天と正文がお気に入りです。あと兄弟のブラコンっぷりもね!
ラブトラシリーズ2作目。
本当に面白い。
今回は謎の香水をめぐって、坂東兄弟と正文が事件に巻き込まれます。
香水が媚薬なのか?!
事件よりも兄の核が弟の天と正文を暗示にかけ、二人の恋を進展させてあげようとする機転の良さに感服。
見事に暗示にかかりやすい二人だったので笑えました。
それにしても正文の天然っぷりがすごく、料理のセンスには毎度驚かされます。
核と沓澤のカプも相変わらず飄々としていて大好きです。
キザなことを平然とやってのける沓澤が良い(^^)
はやく核に素直になってもらいたい。
愛情過剰・スキンシップ過剰!規格外な美形兄弟、天と核が繰り広げる痛快活劇Love&Trust、2作目です。
その名も「Erotic Perfume」!!
今回は、香水に見立てた、怪しいおクスリを巡るお話…
とはいえ、天と核の営む「坂東速配」は、麻薬の類には一切手を出しません。
そう、怪しいおクスリとは、ズバリ媚薬…!!
しかもあらすじを読んでみると、エ!!核が見知らぬ男たちに拉致されるだって!?
いや〜も〜媚薬に拉致が絡んでくるなんて、その先の展開にワクワクドキドキが止まりませんね!!
…と、本当〜に胸を高鳴らせていたのですが……なんだか、残念!
ここから先は思いっきりネタバレになるので、平気な方だけ読み進めてくださいね。
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結果、媚薬と言われていたブツはただの香水でした。
媚薬によるワクワクドキドキな展開への期待は、最後まで叶いませんでした…笑
天と正文は、まあ、偽媚薬のおかげで色々と致してるんですけども、核推しの私としてはなんとも不完全燃焼!核の出番はほぼ無し!
この「Erotic Perfume」では、完全に天と正文がメインな感じがします。
核の拉致展開も、結局最初から最後まで相手より核が圧倒的に上手で、まあそこはさすが核サマ…って感じではあるんですけど、"拉致される"ってことに関する萌えは…なく…。
相手が小物すぎたのもありますけど…。
ま、まあ、それでこそ、いつか核が陥落する時がより楽しみになるわけなんですけどね!
しかしストーリー展開をとってもいまいちパッとしません。
"なぜこんなにもその香水が狙われるのか?"という謎に対する答えが、ここまで引っ張った割にはあまりに素朴だし、登場人物に対する感情移入もしにくい。
今作では、
媚薬と疑われた香水の作成者・昭由、
なんか狙われている謎のお爺さん、
そしてその息子・昌弥が主な主要人物として登場します。
お爺さんが昭由に香水の調合を依頼し、それが後にハイスペックな媚薬だと勘違いされて狙われるわけですが、なんだかな〜…!
最終的に黒幕?の位置にいたのは昌弥というわけなのですが、ヤクザやら関係のない他人やらをこれだけ巻き込んでまでやることか⁉︎な感が強いです。
しかし、動機となる昌弥の、憤り、怒り、やるせなさは分かります。
ここまでの騒動を起こすまでというのにはピンときませんけど、感情自体は分かるのです。
だから余計に、お爺さんこと島津に対して納得ができない気持ちがあります。
昌弥ばかりが、最初から最後まで嫌味で器の小さい、子供のような男、に描かれているのがどうしても引っかかります。
確かにやっていることはまさにその通りなのですが、その原因を作ったのは島津なのに、彼の、1人の女性に向けた愛情や思い出ばかりが美化されている。
その愛も、思い出も、純粋で綺麗で美しいものだろうけど、間違いなくその裏でもう1人の女性は傷付き、そのせいで息子が、死にゆく母のために憎しみまで背負って、形だけ裕福に育っても心は貧しくなってしまったのに、それは見て見ぬ振りでいいの?
過去のことだからって、愛人との思い出に浸ることは許されるの?裏切り続けて、今なお苦しむ息子がいるのに?
歳をとって丸くなったとしても、島津がかつてやってきたことは事実で、それで傷付いた人間を小悪党程度で片付けてしまうことに引っかかりを覚えます。
最初から最後までこの香水を軸に物語を展開しているのだから、この一冊の中で昌弥にもその母親にも救いがあっても良かったのでは?と思ってしまいました。
あとさらに言わせてもらうと、今作では天や正文にもちょっとイライラ…笑
天が、精神年齢が小学生男児で、バカで乱暴なのは分かっていますしそれが魅力でもあるのですが、全体的にスッキリしないテンポで話が進んでいくせいか、その傍若無人さや馬鹿さ加減がなんだか素直に受け入れられない状態に!笑
正文が、とても良い子でお人好しで、弱いのに無鉄砲でおまけにボコされながらも粘るししつこいっていうのは分かっていますしそれが魅力でもあるのですが、ちょ〜〜〜っと君いい加減にしとこうか!と言いたくなってしまいました。
いや〜…。途中、昭由が拉致されるんですけど、正文まで一緒に拉致された時は、まあいろんな意味でため息がでましたよ…。ほんとやってくれるよ…
期待が大きかっただけに、スカッと肩透かしをくらってしまった感じで、Love&Trustが好きだからこそ余計に反動で酷評みたいになってしまいましたが、ちょこっとだけの沓澤さんと核の逢瀬はやっぱりドキドキさせてくれるし、何よりもう石原さんのイラストが相も変わらず美しい!(T-T)尊…
表紙の核も素晴らしいし挿絵の核も素晴らしいし、くっ…!!!(T-T)好きすぎて辛い…
色々と好き勝手に言ってしまってますが、この先に続く3作、4作目はもう抜群に面白いんです!!
核も、そして沓澤さんもしっかり活躍するんですよ〜!これを待ってました…!!
榎田さんありがとうございます!!(T-T)
今回は、ウブな弟、天と正文のさわやかなカップルがメイン。相変わらず運びやを中心にした事件が骨太で読み応え有ります。
タイトル通り、香水がテーマ。さりげなく香水にまつわる蘊蓄が出てきて、これ、nez につながったんだよなぁ、と思わされます。
古い作品のようですが面白いです。