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表題作従順なカラダ意固地な唇

瀬戸史 義兄・小説家
瀬戸晶 義弟・高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

クセ者生徒会長に強引に押しきられ、本当は血が繋がらない上に、8年も没交渉だった作家の兄に講演を頼むことになってしまった高校生の瀬戸晶。その条件として、週末ごとに兄の家で資料整理をすることになるが、仕事そっちのけで甘やかされ、困惑することに。しかも「悪い遊びを教えるのが、兄の特権だろ?」と身体を重ねられ、幾度となく深い快楽に堕とされてしまい――。
出版社より

作品情報

作品名
従順なカラダ意固地な唇
著者
前田栄 
イラスト
四位広猫 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861342943
1.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
1
評価数
3
平均
1.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

しっかりとした「オーソドックス」な学園もの、以上。

ねじくれた設定もなく、しっかりとした学園ものになっています。前田さんはあとがきで、またしてもおかしくなったかしら?と不安をいだいているようですが、そのような事はありませんでしたよ。

ちなみに、晶くんの性格が仔犬のようではありますね。そして「お兄さん」もやはり自分の事がなかなか素直になれない―でも「つんでれ」ではない―心の素直な殿方かもしれません。

0

大人キャラの考えの黒さが想像できてしまう

訳ありで実家から距離を置いている兄・史と歳の離れた弟・晶の義兄弟カップル。

なんの予備知識もなく読み始めたら、冒頭と中盤で受けの晶よりも友達グループの有田って子がガチャガチャ騒ぐのが気になってしまった。
ここで、
(ん?これって続きものかスピンオフ?)
ってなったので、多分『溺愛の誘惑 戸惑いの衝動』から読んだほうが分かりやすいかもと思ったが、脇役ながら冒頭で史と晶を引き合わせるきっかけとなった生徒会長の久谷も悪い意味でクセ者だった。
二重・三重で晶が史に対してOB講演会の交渉を断る口実を塞ぐ手段は、大人のやり口を彷彿とさせて、小説の一割程しか読み出していないうちにどうも話全体が苦手になってしまった。

晶の性格が掴めなかったせいか、可愛い子が簡単に快楽に流されたって印象になってしまったのが惜しいし、義理兄の史の性格も掴めないまま終盤で辻褄を合わせたかの印象も惜しい。

彼らの周りを取り巻く大人キャラの腹黒さを感じる中で、脇役の史の友人の清水が、たとえ勘違いとはいえ晶に対して真剣に怒って横やりを入れる場面は唯一いいなと思った。
(注・清水は当て馬ではない)

結末のほうで誤解があった部分も解決して丸く収まった形にはなったが、後味の悪さは消化できなかった。

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