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表題作ミッシングコード

アレクシス
始めはマフィアのボスの部下
ユリアン
薔薇の窃盗犯レディシャーロット

その他の収録作品

  • Coming Home
  • ため息のあとに (華藤えれな:著)

あらすじ

美術遺産研究センターで働く海里は、ある日アレクシスという男と出会う。アレクシスは海里がもつある秘密を探ろうとしており――!?
出版社より

作品情報

作品名
ミッシングコード
作画
水名瀬雅良 
原作
華藤えれな 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344815094
2.7

(14)

(1)

萌々

(1)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
8
得点
33
評価数
14
平均
2.7 / 5
神率
7.1%

レビュー投稿数8

華麗系。もっと長く読みたい

華藤えれなさんの作品は未だ未読なのですが、マフィアとかロシアとか、華麗な外国ものを得意とされているイメージを持っています。
水名瀬雅良さんの綺麗系絵柄のイメージと相まって、美形が乱舞する麗し系のBLかな、と期待して購入しました。
感想は。
期待通りの、美しい絵画泥棒、凛々しいロシアンマフィア、復讐に燃える怪盗、当て馬エルヴェさえも気高く美しく、キーワードは香り高い薔薇。
舞台設定はとても良いのだけれど、これは1冊完結の話としては要素が多すぎるように思えました。やはり小説向きの話なのかな。エルヴェのエピソードは付け足しではなく、もっと長い形で読みたいです…
華藤先生と水名瀬先生のコラボは、お互いの華麗さの相乗効果でとてもいい感じだと思いますので、この短さが勿体無い。

「カバー下」
華藤えれなさんによるSS「ため息のあとに」がぎっしり!
アレクシスとユリアンのまだまだ遠慮のある関係。愛を再認識するエピソードで萌えます。

1

あらすじ……?

疲れている時に、綺麗な絵で
ソープオペラを気楽に楽しむように読める水名瀬作品。
あら、めずらしい、原作付きだわ……、と思って手に取ったのだが、
う〜〜〜ん、かなり残念。

ロンドンという舞台、ロシアンマフィア、美術品を狙う怪盗、両親の遺恨、と
食指をそそられる面白そうなモチーフが散りばめられているが、
あまりにサクサクと話が進み、あらすじを読まされているようだった。

オチは、見当がつくが、背後の知りたい話は一杯あって、
あの、あらすじに興味をそそられたんで本編読みたいんですが?って感じです(笑)
う〜〜〜ん、本当に残念でした。

1

う~ん残念><

水無瀬雅良さんが大好きで、原作付きの作品を描かれるとは珍しいなぁと思いつつ読んでみました。
サスペンスモノというこれもまた水無瀬さんとしては珍しい領域かと思います。
華藤えれなさんの作品もマフィアものを数冊読んでいて結構好きだったのですが、この作品は設定、雰囲気ともいいものを持っているのに、謎なことが多すぎて、淡々と物語が進んでいき、盛り上がりに欠けました。
かなり複雑な設定のわりに台詞が少なすぎるのでは?とも思いました。
主人公2人が惹かれあっていく過程がよく分からないし、サスペンスの方に重点が置かれていて、恋愛モノとしてはちょっと微妙・・・。

カラーの口絵がとても美しくて好きで、ロンドンという場所柄も大好きなだけにちょっと残念です。

1

なにこれひどい。

華藤さんも、水名瀬さんも、好きな作家さんだけど、これはひどい。

あらすじ、ト書きだけような展開の上、ワンパターンな同じ表情の顔ばかりで、派手な設定、筋書きのわりには画面は何も盛り上がってないし、ここまで、つまらないとは驚きでした。

だいたい受けも攻めも謎がありすぎ、設定盛りすぎ。
オチは見当がついていたけど、それでも最後の最後まで、どこを楽しんでいいのか、悩んでしまうような一冊。
ここまで、がっかりだと、すがすがしいくらい。

口絵のカラーが、とてもきれいだったこと以外、誉めるところは皆無でした。
残念。

1

サスペンス映画風味

私は、重度の華藤えれなファンである。

この作品は、「小説リンクス」で不定期連載だった模様。
思うに、雑誌で連載中の方が楽しめる作品だったのではないだろうか。
小説誌における漫画作品は、コミック誌におけるソレとは異なり、漫画はあくまで箸休め的な目的で読まれることが多い。
どころか、そもそも小説しか読まない層には完全に読み飛ばされる宿命を背負っているとも言える訳で。
だから、これはあくまで予想だけど、本作品は普段小説しか読まない層を取り込むことを目的に生まれたのではないかな、と。
が、それが成功しているかと言えば甚だ微妙なトコロ…。

物語は、随所に散らばっているキーワードをそれぞれの登場人物の視点でリフレインさせながら慎重に回収し、見失われた導線(ミッシングコード)を繋ぐ展開。
偽りの中に見え隠れする真実を見定め、復讐という目的の為に隠蔽された愛情の在りかを思い出し、情報を鵜呑みにせず直感という名の信念を貫くことで目的を達成するユリアン。
彼らの手持ちのカードは回を重ねるごとに一枚づつめくれていき、二人の“ダウト”ゲームはラスボス戦と共に完了する。
なかなか捻りが効いていて、異国情緒もあり、たまにトンチキめいた会話シーンを間に挟むあたりが、実にこの原作者らしい。
往年のサスペンス映画的な様式美が、いかんなく発揮された意欲作である。

作画を担当された水名瀬雅良さんも、物語の肝である蠱惑的なユリアン/海里の身替わりシーンを筆頭に、登場人物達の二面性をその極限まで制御された表情の中に潜ませることに成功している。
前評判で懸念していた程、原作者と意思疎通の齟齬があるようには感じなかった。
否、細かな誤差は当然あるだろうけど、それはコラボ企画にとっては想定範囲内か良い意味の誤算のはず。

が、それにしてもBLという軸で眺めると、どうにも消化不良の感あり。
一つ原因を挙げるなら、BL的ロマンスの要素がサスペンスの紐を解く手段と化しているので、肝要なファクターとはいえ主題ではないあたりが微妙なのかもしれない…。
いや、もっと根本的な欠点の心当たりが無くもないのだが、あったかもしれない可能性を外野があれこれ邪推しても仕方なし。

とはいえ、私はこのテイストが嫌いじゃないどころか、むしろ大好物である。
要するに、冒頭の一文に全ては帰すんだな。

2

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