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表題作徒然

恩田,エロ漫画家
相良,アシスタント,BL漫画家

同時収録作品日常よりの一幕

(多分)神永山王丸 社長の息子
藤川 神永の父親が経営するホテルの社員

同時収録作品夜に歩く

その他の収録作品

  • まわりくどい喋り方ってけっこう嫌いじゃないぜ
  • 栗本鹿野子のお仕事
  • 落ちのない物語
  • 或る夜の話
  • 云わねばならぬゆえ云わせてもらう!
  • 菩薩
  • リスと摂津の話
  • あれか それか これか どれか
  • あとがき

あらすじ

エロ漫画家・恩田とBL漫画家をしつつ、彼のもとへアシスタントとして通う相良。付かず離れずの関係を続け五年の月日が経ったある日、恩田への気持ちをついに抑えきれなくなった相良がとった行動とは……!? トジツキハジメの商業誌未発表の「徒然」シリーズを含む、全11篇の徒然なる恋愛を描いた作品集。

作品情報

作品名
徒然
著者
トジツキハジメ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784403662331
3.2

(27)

(4)

萌々

(3)

(17)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
86
評価数
27
平均
3.2 / 5
神率
14.8%

レビュー投稿数14

その火を飛び越してこい!

「徒然」という物語を構成する、全ての要素が大好きですっ!

Tシャツの襟は伸びていて 風呂は五日おき。
でも、インディーズシーンで絶大な人気を得ていた 元バンドマンだったりする恩田寛斗の今の職業は エロ漫画家。
そんな恩田さんに「俺にはおまえしかいねーよ」と言わしめる技術(プロテク)を持つ相良の職業はBL漫画家で、恩田さんのアシスタントとしても五年の付き合いだ。

「恩田です ヨロシク」と差し出された汚ねー手、汚ねー部屋。
――なのに このときめき――と、彼に一目惚れし できすぎたアシスタントとして、だらだらと捧げ続けて早五年…
食事のお世話・お風呂のお世話 面倒みたいタイプの相良は、ダメ人間製造機のよう(笑)
作中では大抵「締切り間際」という のっぴきならない状況、ガチャガチャゴチャゴチャした部屋にも拘わらず、二人の間に流れる空気はのんびりとしていて とても心地好い。
なので恩田さんが、その心地好さを手放せないのは人として当然。情だって湧くし。
・・・だいたいこんな内容です。

一読目は順番通り始めから読むのがベストだと思いますが、実は どの章から読み始めても、なんなら思いつきで開いたページから読んでも スーッと「徒然」の世界の住人になれるとこが凄い…
イチャラブカップルの家の【寝室の壁】になるのも魅力的ですが、私は心の底から この物語のメンバーに入りたい。
それに、徒然に登場するカップルは恩田さんと相良だけじゃないんですよ~
リス(現在:お坊さん)と摂津(現在:小学校の先生)ていう胸きゅんカップルのお話もあるんです。
リスと摂津と恩田寛斗で、カリスマインディーズバンド『菩薩』!!
はぁ…バンド名が秀逸…(私、ハート撃ち抜かれる)

何度読んでも お腹を抱えて笑ってしまう電報のシーンみたいなのもあれば、いつも太陽のような心持ち 努力と寛容の人・相良の胸に北風が吹き込むことだってある。
お互いの気持ちを察するあまり、読み間違えていることだって少なくない。
でも要所要所に見つかる恩田さんの、飾らないのに心のこもった言葉が切なくて優しくて「素敵だな」と心から思わせてくれるんです。
彼の持つ愛嬌と凄味の絶妙なバランスに、相良はトリコになっているんだね。納得。

最高に面白い漫才を見た後のような高揚感と パッヘルベルのカノンを聴いた時のような心が凪いでいる感じ、両方を味わわせてくれるストーリーです。
指揮者が最後に こぶしをキュッと握るみたいな綺麗にまとまった終わり方もカッコいい!

これ、徒然なるままに書いた私から この作品へのラブレターです。

6

ゆるめな空気感

萌え、てはいないんだけど、話としてなんとも言えない味があってそこがいいので、面白い!という意味で「萌x2」です。

表題作「徒然」は数作からなる連作というかシリーズというか、同人誌で発表された作品群で、確かに「商業」というよりはもっとゆるいというか、悪い意味ではなくダラっと続く感じがある。
主人公はプロアシスタントでBL漫画家の相良。
エロ漫画家の恩田が好きで、アシとして献身している。
恩田はつれなくて…
でもBLというよりも、アシスタント残酷物語というか、漫画家〆切地獄というか、そういうストーリーとして読むのが面白いのかな。
後半は、恩田がその昔組んでた人気バンド「菩薩」の話になったり、正に『何てことないだらだらした話』の風味。

「日常よりの一幕」
社長の道楽で存続している寂れたホテルに、その社長の長男がフラリと現れ。
超ドヒマなホテル業務をしつつ、その長男に口説かれる支配人。
この長男はラッパーというかスケーターというか?つまりはトジツキボーイズ的。

「夜に歩く」
徹夜続きのロマンス小説編集部。
深夜の見回り警備員さんはどうやら人間ではないらしい…
夏の夜のちょっとだけひんやりするドタバタな吊り橋効果。素直な橋本さんとクールな椎名君のコンビがいい。

1

マンガと恋と変人と

中古の紙で購入しましたが、電子化したらお布施のつもりで買いますw

かなりお気に入りの作家さんで、全部揃えたいのに電子がないんですよね。
リサイクルも良いことですがお布施したい(大事な事なので2回)

力の抜けたタイトルと中身も大した事は起こっていない毎日。

これがクセになる。ずーっと眺めていたい。

そういえば表紙のエアドラムwスネアどこいった?
バンド関係のネタは薄めだけど、黒歴史DVDに笑ったw


同時収録のホテルマンとドラ息子のお話
こちらも空気感が素敵。
ドラ息子が表情豊かで可愛いw

同じく同時収録の不夜城編集部
恋は始まったの...か?

1冊まるまる徒然でも良かったけど、バリエーション豊富で満足。

後書きを読んで衝撃を受けましたw
シュレッダーはやめて欲しいけど、そこもトジツキ先生らしいから仕方ないw

0

ラブ度は薄いけれど

エロ漫画家とBL漫画家、ありそうでなさそうで、なさそうで、ある…じゃ無いけれどおそらく今までこの組み合わせは読んだことが無いだろうと思われる。

相手がBL漫画家だけだと接点は全く無さそうな二人だが、BL漫画を描いている彼相良はエロ漫画家恩田のアシスタントをしていると言う設定。

相良は恩田を好きで、かれこれ数年は恩田のアシをやっている、普通のBLなら相手が自分のことを好きだと知った時点でカラダの関係にまで発展してしまいそうなものだが、「お前ならいけるかも」と言いつつも、恩田は手強く、そういう関係になりそうな気配は全く無い。

そう言えば以前別のコミックのあとがきで、「暗くてエロい」のか「明るくてエロくない」のかどちらかしか描けないと言っていた。とすればこの話は「明るくてエロくない」の方なのか…?

話が進むに連れて、恩田にとって相良は漫画家としてのアシスタントである以上に無くてはならない存在であるように見えてくるのに、先がどうなるのか判らないというか、どうとでもなる。その想像の余地を多分に残したところがトジツキ作品の良さと言えるのかもしれないね。
あまりにエロエロしすぎている話が多いから、中にはこういう話があっても言いと思うと言うよりむしろこんな話ももっと色々あってほしい。

「BLは良いっすよ、基本ハッピーエンドで、オレには起こり得ない出来すぎたドラマ。」
「そういうのが描ける半面、冷静になるとむなしいです…」

相良が最後に呟いたこの言葉にドキリとさせられた、その気持ちなんだかとてつもなく良くわかるから。


5

お待ちかねの

トジツキさんの新刊ヽ(゚∀゚)ノやっぱりウマでした。
この雰囲気の持って行き方がすき。
エロがないけどここは許しちゃル。
代表作『徒然』は漫画家さんのお話。
好きな先生の世話を焼いて早6年。この想いは届かなくても。
これまた健気な男の子のお話でしたね。
無精ひげのオッサンのナニが良いのかわからんのですが、この受は可愛かった。
思い切った行動に出た受から、少しずつ微妙に関係が進化していく感じも面白い。
先生からの電話で、かえって来いと言われて、すごく嬉しそうな顔をする受が印象的。なんかね、うん。良いんだよ(*´∀`*)ウモ
ホテルのヤツ。
坊ちゃんビジュアル的には微妙なんだけど、このホテルマンの気持ち良い顔は見たいとおもう。ウモwウモw
名前のとおり徒然。良い作品でした。

3

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