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表題作愛執に舞い堕ちる

能のお家の直系の孫:鏑木?彦(かぶらきあきひこ)
能のお家の養子:鏑木瑛介(かぶらきようすけ)

あらすじ

鏑木流若宗家の瑛介は、秀麗な美貌と典雅な芸風で人気の若手能楽師。そんなある日、養父の宗家、彬光が事故で意識不明となり、急遽、ただ一人の孫、祥彦がロンドンから戻ってきたことで浮上した跡目問題。気鋭の能楽プロデューサーである祥彦は、破門され不遇のまま一生を終えた父の復讐のために帰国したのだと嘯き、瑛介を蹂躙し尽くすのだった。憎しみは淫猥な色に染まり…雅なるサスペンスエロス♪書き下ろし
出版社より

作品情報

作品名
愛執に舞い堕ちる
著者
高塔望生 
イラスト
ムラカミユイ 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
ISBN
9784781601021
2.4

(5)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
9
評価数
5
平均
2.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

能の宗家のドロドロ物語

こういうの大好きなので、楽しかったです(^_^)

簡単に言っちゃうと跡目争いのお話で、
しかもシリアスなので、重たいです。昼ドラみたいです。

能の家の話なので、そういう特殊な環境ってところも好きです。
すごくドロドロしてますよ。
でも受けも攻めも実はそんな嫌なヤツじゃないんでそこが切ない気持ちにさせる……。

特に、物語りの中だと攻めが嫌なヤツなんですけど、
こんな性格になっちゃったのもねぇ…ってその理由を考えるとかわいそうになっちゃう。
そして、その攻めに攻撃される受けもかわいそう。
でもそこがいいんですけどね……(笑)


3

雅な世界に浸りたい方にオススメ

能の宗家の跡目争いのお話です。
受け様(名家の出ではない、宗家の養子)の前に攻め様(父親は勘当されてしまったが宗家の跡取りだった)が現れるところから物語が始まります。
二人の関係に、分家などの思惑も絡んできて、まあ昼ドラみたいなかんじ。

結構容赦なく、専門用語が出てきて、そんなにイチイチ用語の説明とかはないのですが、なんとなくわかるし、装束の美しさとかが目に浮かぶようで楽しいです。
やっぱり日本文化っていいなあ。そういう世界が好きな方は楽しめるのではないかと。

ただ、二人のラブって所に重きを置く方にはどうかなあ。。
私的には、そのあたりに若干物足りなさが残りました。

受け様はたしか34くらいだったと思うのですが、年齢を感じさせないキャラで、その受け様が攻め様の無体に耐える耐える・・・。
で、すったもんだでページの都合上ひっついた、っていう印象です。もうちょい、年齢相応の葛藤とかさあ、と思いましたが、確かにこの昼ドラ展開にそんな心理描写とか入れてたら終わんないよね、と納得。
もともと、能の芸の道一筋で他のことには興味なし、みたいな設定ですしね。

読後、ちょっと能観に行きたいな。と思わせてくれたので、読んでよかったです。

2

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