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表題作廃園の桜

鷹村誠臣,病院理事長,金の亡者と言われてる外科医
澄野瑛彦,祖父が経営するテーラースミノの息子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

仕立て屋を営む瑛彦は、最高級のスーツを着こなす誠臣に出会い目を奪われる。そんな時、突然祖父が倒れ、病院の理事長であり外科医の彼に命を救われる。入院費と借金が嵩み悩む瑛彦だが、祖父が秘蔵する絵の『春宵』は手放さず、男性専門のホストをすることに。しかし、売春をしていると誤解した誠臣に凌辱され、愛人契約を迫られるが…。様々な思惑が交差するセンシティブ・ラブ!

(出版社より)

作品情報

作品名
廃園の桜
著者
高塔望生 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861345883
3.4

(9)

(1)

萌々

(4)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
30
評価数
9
平均
3.4 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数2

優しい彼が獣になった訳

契約愛人ものですが、全ては嫉妬と誤解から始まった物語で、契約を越えた思いを抱き
心が寄り添うかと思われた時に再び誤解から離れる事になり、それでも思いは消えない。
そんなちょっと切ない大人の恋愛です。

受け様は海外でテーラーの修業をしていたのですが、祖父の体調が思わしくない事から
予定よりも早く帰国し、祖父が経営するテーラーの手伝いをし始めていた矢先に、
祖父が店で倒れ、その時に店を訪ねていた外科医でもある攻め様に助けられ、攻め様の
経営する病院に祖父が入院した事から付き合いが始まる。
攻め様の病院はセレブご用達で、貧乏人は入院出来ないと悪評を言われてる病院だが
受け様は、祖父を助けてもらい、親切にしてくれて、オートクチュールのスーツが似合う
攻め様の好感を持つようになり、少しずつ付き合うようになる。
しかし、祖父の入院費が高額で支払いの目途が付かない受け様は、攻め様の特別な友人に
アルバイトを持ちかけられ、男性専門のホストを紹介され働き始めるが、
何故か攻め様には知られたくないと言う思いがあって、でもバイトを紹介してくれた
攻め様の友人と一緒に来店したのが攻め様で、受け様を見た途端攻め様に激昂され
殴られ、唖然としている真に連れ出され、攻め様のマンションで犯されてしまう。

攻め様は、受け様が売春をしていると思い込んで、受け様が否定をしても、聞き入れず
祖父の入院費を負担してもらう代わりに愛人になれと言われる。
理不尽だと思いながらも密かに攻め様に好意を持ち始めていた受け様は承知してしまう。
傲慢な態度ながらも何処か気遣ってくれている攻め様を嫌いになれない受け様。
しかし、祖父が治療の甲斐も無く亡くなり、祖父が唯一残してくれた1枚の絵が
心を通じ合わせるようになった二人を引き離す原因になるのです。
受け様は全て仕組まれ騙されたと言う思いから攻め様から離れようとします。
でも、攻め様にオーダーを依頼され、手縫いで頼まれたスーツを投げ出す事が出来なくて
受け様は最後まで、騙されていたとしても攻め様を好きな気持ちを捨てきれなくて
思いを込めて攻め様のスーツを作るのです。

最終的には誤解が解けて、互いの思いを通わせ合ってのハッピーな展開ですので
安心して読める作品です、祖父たちのもしかしたらのロマンスもプラスした
職業意識の高い恋人たちのストーリーでした。

4

攻めの暴走にドン引き

富裕層向けの病院の理事×祖父の医療費で困窮するテーラー
テーラーの受けは初めてだったので楽しみにしてました
途中までは良かったのですが、
嵩む治療費の為、攻めの友人に唆されて男向けのホスト店で働き始めた受けを無理矢理店から連れ出し、強姦した攻めにドン引きしてしまって、萌えどころではなかったです
もし受けが攻めが勘違いしていた通り売春をしていたのだとしても、強姦はないです
カネの亡者と罵られながらも自分の主義を通す所はかっこよくても、
裏で何も悪くない受けを強姦した挙句開き直って愛人にする男はちょっと…
既遂じゃなく未遂じゃだめだったのかと
踏みにじられた受けが可哀想で可哀想で
当て馬もなんだかなって感じです
表紙絵とテーラーの受けの仕事振りが素敵だっただけに残念でした

0

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