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小説
カササギの魔法シリーズ最終巻。すごく面白かった!ある部分には、「舌を巻く」という表現がピッタリ。読む人を選ぶ本だとは思うのですが、ほんとに面白かったので、オカルト大丈夫な方は是非是非!!!
相変わらず忙しく、なかなか二人でゆっくり過ごすこともままならないある日。スティーブンの庇護下にあるセイントに窃盗の容疑がかかります。なんでも窃盗犯は空を駆けて逃走したとのこと。それはセイントの能力である風駆け人(ウィンドウォーカー)が犯人であることを表していて・・・
攻め受け以外の登場人物は
メリック(攻めの従者)とセイント!頑張った!、ゴールド夫妻(攻めのチームメンバーとその夫)、協議会のメンバー(ジョン・スリー、ジョージ・フェアリー、バロン・ショー夫人)、能力者少々、哀れな警察関係者少々、悪党ぐらいかな。メリック良いわー。
++良かったところ
攻めはお貴族様、人に命令し思い通りの動かすことを自然になさる方で色男♡二巻の表紙ったら、もうたまらん腰砕ける色気。やんちゃなんですよ、せまっ苦しく色々うるさいロンドンなんてまっぴら、とっととどこへでもいっちゃおうぜ!って感じの方です。でも生活力ゼロ。メリックが家を出るのか?!という話になった時、メリックに「バカなことを言うな、お前1週間で餓死するぞ」と言わしめるほどですw(ここめちゃ好き)。魅力的だったなあ、この攻め。ついていきたい。
受けは能力以外に取り得ないじゃんもてないじゃんと、自分に自信ないタイプ、細くちっこい。でも能力は抜群、カササギ王の力をめいっぱい引き出したら多分とんでもないことになりそう・・・。普段であればあれこれ便利、離れたところのカギを掛けるとか灯をともすとか出来ます。
そんな二人が因縁ある相手に復讐されそうになる話で、そのオカルトな部分がめちゃくちゃ面白かったでした。私は今まで他の本でこの発想を読んだことがなかったので、「はあーそうきますか!」と驚いたです。面白かったなあ。
あとウィンドウォーカーの空駆ける様子や戦うところの記述が、映像として脳内に湧くようになっていて、そこも良かったなあ。これ映像になってほしいなあ、楽しい。
オカルトな部分以外では、二人の恋心がきゃあああ!て声を上げたくなるほど、もう沁みて沁みて!最高潮に盛り上がるところは、二人の身体的な危機という部分も相まって、大興奮。そのあとのあるシーンもいや良かったですねえ、「クレーン、あんさん、やりまんなあ!!!」と一人で攻めを誉めまくってました。クレーン、ほんと今回めちゃ良かった。
良かった良かったと少ないボキャブラリーで書きなぐって申し訳ありません。最後番外編2編ついていて、そこでも本当に良かったわ・・と幸せに包まれる感じになっていますので、ぜひぜひ多くの方に1巻から!読んでいただきたいシリーズと思っています!新書館さま、ほんとに出して下さって有難うございました!大満足です!
3ヶ月連続発売だったカササギシリーズ、ついに完結です。長く楽しませてもらいました。最終巻表紙はカササギに囲まれた幸せそうな2人。見ているこちらも幸せになるイラストです。
クライマックスらしく今作は1番盛りだくさんだったと思います。お互い愛し合っているがゆえの大喧嘩、ベッドで熱い仲直り、そして迎える2人の絶体絶命の状況。スプラッタな殺され方をする事件被害者達の表現が恐ろしい。ハラハラドキドキさせられる展開です。
幸せな後日譚も2作収録されていてお得な一冊。今回スティーヴンがブラック間違い無しの仕事を責任感からなかなかやめられない人みたいになっていてルシアンの心配する気持ちもよくわかります。
出来上がって3巻目のカップルなので濃厚なラブシーンの数々も魅力的です。日本のBL作家とはまた違った表現が楽しめます。
3巻連続刊行の最後の一冊を読み終わりました。凄く面白かった故にこれで終了だと思うと、とても寂しい気持ちになりました。
2巻で気になってた1巻の残党がやっと登場して来て、またまた恐ろしい策略を巡らせていました。途中とても残忍な描写があるので苦手な方もいるかもしれませんが、オカルトホラーとしてはとても面白く単にBLだけではないのです。
今作ではクレーンを捉える為にスティーヴンと仲違いさせる策略が取られていて、離れ離れになる2人に凄くハラハラするとともに、2人がお互いでなければならないと再確認する機会でもありました。ここに凄く萌えました。
時代的にスマホとかありませんから、お互いに連絡を取るのも大変なので凄く焦ったいのです。
今流行りのライトノベルなら簡単に魔道具で解決しそうですが、そんな事は絶対ないところが凄く良いのです。
お互いに譲れないもの、相手の為に合わせる努力が出来ることを擦り合わせて行くのは、普遍的なテーマでもあると思うんです。
1巻の生き残りのブルートン夫人側についた能力者が恐ろしい力を持っていたのと、思わぬ裏切り者が居てクレーンとスティーヴンは窮地に陥ります。能力者では無いけれど今までの経験値から、諦めずにチャンスを掴んで勝利するクレーンが、頼もしくて素敵でした。
そして、ブルートン夫人との決着の後に協議会に乗り込む件は素晴らしかったですね。胸がスカッとしました。
そして同時収録作の「五つは天国のため」は、シリーズのエピローグとして書かれて、作者さまの公式サイトに掲載されているらしいのですが、舞台が日本なのがとても興味深く感じました。今回収録許可が出たそうでこちらが載ってることで、クレーンとスティーヴンのその後が分かってスッキリしました。
翻訳に関しては3冊目なのでかなり読み易くなっていて、スッとお話に入って行けました。
ただ、接続詞が奇妙なところが一箇所ありました。
それと終盤の「かてて(糅てて)加えて」は原文に近付ける為に選んだ表現なのでしょうか?
翻訳者さまに聞いてみたいと思いました。
完結(なのかな?)の3巻。やりようによってはまだ続けられるそうな気もする。けれど、イギリス人作家に近代日本の描写を期待するのは酷だし、彼らはイギリスには戻りたくないだろうし。
とても正直な感想を書くと、1,2巻に比べると…ってところはある。1巻はショッキングな始まりと鳥の演出、不思議な洋館へのドキドキ感が良かった。2巻は薄汚れた路地裏の雰囲気やカミングアウトの緊張感を楽しめた。3巻、画家の能力無敵すぎないか?とか、1,2巻に比べて敵の倒し方があっさりしてるな?とか思うところが。まぁ、2人が、仲間たちが幸せならそれでオッケーですってことで。
再登場する「二つは歓びのため」が伏線回収のようで萌えた!オタクは伏線回収タイトル回収が大好きというアレですよ。
yoco先生のイラストにつられて、ついにシリーズ完結まで並走してしまいました。
一番乗りしてしまったので(汗)、一応あらすじなんですが…
せっかく最高の彼氏(クレーン卿)がいるのに審犯者の仕事が多忙でゆっくりイチャコラできないスティーブン。そこに、自分の部下であるジェニーの仕業と思しき窃盗事件がおこり、さらに多発する警官の変死事件に駆り出され多忙を極めます。そんなスティーブンが束の間、最高彼氏に身も心も支配されまくるおせっせを楽しんでいる最中に(”プリーズ”=ちょうだいプレイ、エロいな…)大事な指輪が盗まれてしまってピーンチ!
今回もたくさんの人が気の毒なくらいグロい死に方をします。
さて、シリーズずっと思ってたんですけど、やっぱり今回も(つか今回が一番?)訳文に不満が残りました…。ど素人がなにを~って思われるかもしんないんですが、いくつかどーしても、どーしても、”直訳すぎね?Google?”な箇所とか、”英→和だからといって、主語削りすぎてね?”な箇所が気になってしまったんですよ…。心狭くてすみません。(毎月出版じゃなくていいから丁寧に…って思ってしまうの、余計なお世話なんだけどw、読み易さ次第でもっと読者広げられる可能性はある気が…)
でもね~~~、素材はいいんです。素材は!!特にクレーン卿は逸材。シリーズ完結巻にきて、主従萌えの温度が下がってしまったんですが、それでも、やっぱりこのキャラクターは魅力的。だから、もったいないっていう気持ちで胸いっぱいwとんでもタトゥー野郎だけどハイスぺなクレーン卿のD氏に対しての超絶支配的なファッ〇は最高なんすよ…。あと情報登録には微妙で躊躇してしまいましたが、なんと!!これ途中で魔法のリバ!っていう飛び道具があるんですよ。えぇ…驚きましたよ。でもね、クレーン卿は実は挿れられたいんだ…と確信しました(それもポイント高い。クレーン卿受けの世界欲しい…)。カササギ王の最強パワー炸裂する敵との対決シーンは迫力満点でした。評価の”萌”はクレーン氏へ…。
そして、今回新キャラながらやたら刺さってきたのが、ウィンドウォーカーのパスターン君です。むしろこっちの彼の事情が気になりすぎるのですが!ちょっとやんちゃでビッチな印象なんだけど恋人のために実は健気?!っていうBL的逸材がここに…。続きは妄想するしかないんだろうか…。