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表題作日曜日が待ちどおしい

葛西章隆,28歳,歯科医 
萩尾千加良,18歳,大学生,彼氏と別れたばかり

その他の収録作品

  • ボディ・ダブル

あらすじ

秀麗な見目をした大学生・千加良は年上の恋人にフラれたばかり。しばらくフリーでいようと決めた矢先、友人に暇つぶしにと新しい男を紹介される。乗り気でなかった千加良だが、実際会ってみれば、28歳・歯科医の葛西は、顔も身体もバッチリ好みのいい男。そして付き合い始めてみれば、ひたすら優しいばかりで、一向に手を出してこず。本気で惹かれ始めた千加良は、不安になるが――。
出版社より

作品情報

作品名
日曜日が待ちどおしい
著者
坂井朱生 
イラスト
冬乃郁也 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861343315
2.6

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
3
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

もうちょっとトラブルがあっても良かったかな…

春から大学生になった千加良でしたが、年上の彼氏と別れ傷心を引きずっていました。ある日馴染みのバーで友人から試しに付き合ってみてはどうかと、28歳の歯科医で見た目も千加良好みの男・葛西を紹介されます。失恋をふっきる良い契機だと軽い気持ちで葛西と付き合う事を決めた千加良でしたが、余裕があって優しい葛西の人柄に本気で惹かれていきます。しかし葛西は千加良への好意を口にはするものの、数回のデートを重ねても手を出して来ようとしません。そんな葛西の態度に千加良は焦れてしまい…

葛西と千加良が出会ってからとりあえずの恋人期間を経て、お互いの気持ちを確認し合い本当の恋人同士になるまでの話が「ボディ・ダブル」で、恋人同士になった二人のその後の話(短編)が「日曜日が待ちどおしい」でした。タイトルは「日曜日…」ですが、作品のメインは「ボディ・ダブル」の方だったと思います。

友人の紹介でとりあえずお試しで付き合ってみることになった葛西と千加良が、徐々に惹かれあいラストで本当の恋人同士となるのですが、そこまでの流れの中には特に大きなトラブルやすれ違いがある訳でもないので、ちょっと平坦過ぎるというかあっさりし過ぎている印象がありました。
また、千加良視点だけならまだしも葛西視点も交互に出てくることで、二人の気持ちを把握しながら読めてしまい、ドキドキとは一切無縁なとにかく安心感しかなかったです。
障害になりそうな設定もない訳ではなく、さじ加減でどうにでも出来そうな気がするんですが、大きなトラブルになる前にサラッと解決してしまっているのもちょっと肩透かしでした。個人的にはやはりもうちょっと大きなトラブルやすれ違いがあった方が楽しめたと思います。

ただ終始甘い雰囲気が滲み出ている作品ということもあり、読んでいて嫌な気分にはなりませんし、ラブラブしている二人を充分堪能させてもらったとは思います(Hシーンもなかなかエロいですし)。

2

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