天使をください(1)

されど変わらぬもの

B６版から文庫版に版を改めて何か違和感を感じるか、
と問われれば全然感じないと言うのが正直な所です。
用紙が用紙故に次のページがやや透けて見え易いと
言う事程度でしょうか。
因みに親本のカバー絵はカラー口絵としてきちんと収録
されております。

手のひらサイズになった南野メルヘンは相変わらず
何処かが明け透けです。その明け透けさに慣れて
しまえば充分他の作品も味わえましょう。
ある意味踏み絵と言う感じの存在の作品です。

同時収録作に加わったのは「橙ランタン」。
こちらについてもう少し深く踏み込みたいのなら
「天使のじかん」第三巻を御覧になるがよろしいかと。