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これ読んでて結構疲れちゃいました。それなりにハードでございました。先日書店で、衝動買いをした作品なのですが、エスエムスキーの私にとって買って損は無かったかなと思った次第でございます。きっと私、Mなんだ。だから入れ込んで疲れちゃうんだ。
大学生で非合法の風俗店を経営していて、めちゃくちゃ羽振りのいい蓮村克也が夢のような存在なら、
ワケありなので仕方が無いかもしれないけれど、大学生にもなって親の言いなりで目立たないように目立たないように自分を殺して生きていた室山沢も随分現実味の無い存在です。
さらに、克也に誘われて流されるまま嬲られて、いいように体を開かれていく沢には思わず「大丈夫?」と声に出して言ってしまったほどなのですが、そうなってしまって仕方が無いのかなと納得させる背景が少しずつ語られるので、それじゃ、安心してSMチックなラブを楽しみましょうということになりました。(BLはファンタジーだから!って)
なんだか妖精さんが入っている沢は、克也に誘われるままついていき克也の店の“入店テスト”だと言われ、最初からハードな抱かれ方をします。
店で働くか否かの返事は後でいいと言われ、先延ばしにしている間も克也は少しずつ沢のことをかまってくるのです。
目立ってはいけない淫乱になってはいけない、と思いながらも自分の心の中に芽生えた克也への思いと体の渇望に沢は戸惑っているのですが、その矢先、克也の命令で今度は他の男に抱かれることになり・・・
(ちなみに、エッチシーンは相当ハードです。スカトロも少しあるし。)
性を商売としていて、愛など関係ないような克也と、
出生の事情で愛情らしい愛情を注がれないで生きてきた沢が出会ったこと自体が既に「補い合う関係」になるんだろうなと思わせるわけですが、
そこに克也はS、沢はMというさらなるスパイスが効いているので普通のお話では終わらないわけです。ま、なんだかんだでハッピーエンドではありますが。
2話目は、すっかり克也のものになった沢のドエロなお話だけかと思いきや、かき回し係がいらっしゃいました。
で、かき回されちゃう沢なのでした。
もう、計算ずくで克也にお仕置きして欲しいと思っているんでしょう?と言いたくなるくらい。
どこまで自分に自信がないんだか、それとも天然の大ボケ君なのか・・・ハァ・・・
それから、沢くんがきわまってくると自分のことを「沢」と呼ぶようになり、言葉尻が「・・・なの」になる。
いつもならこれが許せないのに、許せちゃうのは沢だからでしょうか?
ぐっちょぐちょのドエロでございました。
もうお腹いっぱいってくらい。
商業の小説でスカトロ読んだの初めてかもしれない。
でも、エッチが多い割に痛い描写はあまりないので
痛い系のSMを求めるとちょっと物足りないかも。
あと、自分は攻め以外に抱かれるお話って基本的に苦手なのですがこれはOKでした。
沢を犯した義範が第一印象と違ってイイやつだったからでしょう。
私は全キャラの中で義範が一番好きでした。
でも、苦手な方は注意したほうがいいです。
沢、攻めの父親にも犯されてるし…。
で、その父親が最強すぎて
沢も克也も運命から逃れられないような気がする。
運命って言う克也の父親の思う通りになっちゃいそうというか。
それに父親の「克也にセックスを教えたのは俺」発言。
克也をやっちゃったってことですか?
むしろそっちが読みたいです。
にしても、全体的に濃いお話でした。
BLポルノです。
最初から最後までやってました。
もう設定がどうだの、愛だの恋だの心の問題は据え置きします。
SM・隷属・飼育がテーマですのでエスエムスキーには大好きな一冊になります。
出生の問題があり、目立たないようにひたすら地味に自分を殺して生きている大学生・沢。
父から受け継いだ非合法風俗店を経営する大学生・克也。
克也がその沢の隠された美に声をかけ、自ら経営する店にスカウトすることから全てが始まります。
感情をあらわにせず、本番ありのソフトSMで男性相手の仕事と聞いても、テストと称して克也にいたぶられようと、淡々としてただ流される沢。
それでも、断ろうとすると店で働いている義範に無理矢理抱かれてしまう沢。
最近の行状について親に責められると、行く先はそれでも克也のところしかなく、克也のモノとなる沢。
不幸な沢の環境というのは、理由というより、沢のスパイスでしかなく、あくまでも克也に依存したMになりきるところが沢の魅力だと思う。
克也に飼われることで沢の居場所ができるのだ。
克也も大学生の癖に、老成したSで堂々として見事だ。
このSとMの組み合わせが萌える。
こんな依存したMでもいつかは飽きられてしまうかもしれないという危惧があるが、それすらもSにとってはお仕置きのよい口実になるところがSへのだいご味だろう。
克也の父が登場し、当然克也と同じ気質であり、沢を抱いてしまう。
沢はすっかり調教されているから、最後には自分から欲しかる節操のないMに仕上がっている。
それを許さず嫌いになったという克也だが、でも愛しているという。
だから、一生愛されることが沢へのお仕置きだという、理不尽で屁理屈なSのMへの愛。
沢のヘタレな淫乱さが爽快なくらいいやらしくて、好ましい。
言葉責めとかがメインでさほどハードではないのでソフトだが、調教ものとしてはなかなかに沢は良い逸材だった。
エスエムスキー必見の一冊だと思う。
中嶋ジロウさんの初ノベルス。
初出は同人誌だそうで、そのせいか、ずっとイタしていたような印象が……。
出会いは大学。
髪を伸ばし、うつむき、野暮ったいメガネをかけ、人混みの中に紛れ込もうとする沢。でも、沢の美貌に目を付けた蓮村は、沢に声をかけ、美容院やショップに連れて行き、強制的に美しく変貌させます。自分の経営する風俗店で、ウリをさせようと目論んでいたからです。自分の店に連れ込み「テスト」と称してちょっと強引に抱いてしまう蓮村。
それがきっかけとなり、今まで過ごしてきた日常が、どんどんと変わって行く沢。蓮村も、ウリをさせようと思っていたけれど、結局惚れちゃって、沢を買い占めるという行動に出ます。
人の目から隠れるように生きてきた沢には、出生の秘密があり、それが結構重く沢にのしかかっているんです。
でも、蓮村のそばにいたいと思ったし、そばにいれば幸せを感じるから、一緒にいたいと思うんです。家族を裏切ってでも。まぁ、家族と言っても、冷たい雰囲気が流れてはいますけれど。
ちょっと甘い雰囲気が流れ始めたふたりの間に割って入ったのが、蓮村父。
いやぁ~ん、この男、いったい何を考えているのか、よくわからない。仮にも息子の恋人を、寝取らなくても。
心を裏切ってカラダが反応しちゃった沢。抱かれてしまったことで、蓮村から離れていくんです。
ホント、波瀾万丈な展開でちょっとびっくり。
でも、寝取る役が父って言うのにはびっくりでした。正直、父じゃなくても……と多少抵抗感があるんですよねぇ。第三者の男でもよかったんじゃないの~?と。(あ、前半で他の男に蓮村が抱かせているから仕方がないか)
親子だけど確執があるらしく、その辺に原因があるんだろうと想像しますが、それが詳しく書かれているわけでもなかったし。
まぁ、離れていった沢を蓮村が迎えに行って、ずっと一緒にいることを誓い合ってハッピーエンド。
でもねぇ、全編に漂う退廃的なムード(って言うのかなぁ?)とか、沢が他の男に抱かれる(しかも二人に)シーンもあるので、好みは別れるかなぁ。
表題作と続編の中編2作品が収録されています。
どちらも沢(受け)の目線で進んでいきます。強引ではありますが、克也(攻め)と両思いになり、ハッピーエンドではあるのですが…もやもやが残りました。
沢は、克也以外の男、表題作では義範(克也を好きな男)、続編では朔良(克也の父親)に抱かれます。克也のために我慢してというわけでもなく、強姦で叫びながらというのでもなく…ううーん。快楽に弱いキャラってそう嫌いではなかったのですがどうにも苦手でした。
義範は克也に片思いをしているのも気の毒でしたし、朔良が克也に抱き方を教えたというセリフも意味深。朔良に抱かれて逃げた沢を迎えに来て、愛している、ずっと一緒にいようと誓う二人ですが、朔良の問題が解決しわけではないので、また朔良が勝手にやってきて沢を思うがままにしたりするんじゃないかと不安が拭えませんでした。
なにか、すっきりとしない、落ち着きのない読後の感想でした。
ただ、エロは読み応えがあると感じました。エロや陵辱がお好きな方にはお勧めだと思いますよ。