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本を開いてぱっと眼に入った中表紙の仁と光也に、
いきなり萌えました……この状況はいったい(汗)
そして物語は前回と引き続き、シリアスなサスペンス調で始まります。
慶光の両親の死の真相がついに明るみになり、起こった悲劇。
祖父が変えたいと願った「過去」をついに知った光也は、
仁を助けるためにその身を投げ出します。
わが身を顧みず、仁の為に身体を張った光也に萌えつつも感動……
そして少しだけ過去を変えた光也は、現代へ戻ります。
ずっとこの物語を見守ってきた読者の多くは、
光也と仁の別れを予想していたと思います。
しかし予想していた以上に素晴らしい描写で、
高尾さんは二人の別れを描いてくれました。
雪の降る愛宕山で、別れの予感に震え、身を寄せ合う二人の姿。
離れたくないと泣く仁に、幸せになってほしいと「お守り」を渡す光也。
この辺りはもう読んでいて涙(と鼻水が…)が後から後から流れてきて。
ここからはもう、怒涛の涙・涙の展開です。
現代に戻った光也が知る、仁や百合子、亜伊子、慶のその後。
過去に留まり、幸福を手に入れた慶。
光也と出会ったことで強くなった亜伊子に、世界を呪わずに生きた百合子。
絶望的な戦地(エル・アラメインの戦いでしょうか?)に立ちながら、
光也がくれた優しい記憶がある限り、自分は一生幸福だと言い切った仁。
彼らは皆、既にこの世にいない。
光也が過去へ飛んだ事は決して無駄ではなかった。
でもどうしようもなく、涙がこぼれるのです。
ここまで人を泣かせておいて、最後にだめ押しが来ます。
仁に声が似ている(この設定がまた萌える)「彼」が、
仁の形見を持って現れます。
七十数年前に二人が別れた同じ場所(愛宕山)で、
仁の形見、彼の愛を光也は受け取るのです。
ここでものすごく泣けるのと同時に、スカッとする爽快感が!
幸せが時を超えて届いたラストの清々しさ。
『ゴールデン・デイズ』というタイトルの意味。
全てに感動し、身体が震えました。
人と人との関わり、そして死。色々と考えさせられた作品でもあり、
多くの人におススメしたい作品です。
冒頭から、涙なしには読めません。
たった5歳の少女が何を我慢することがあるのか、時代や家柄で苦しみも変わってくるのですね。つゆこさんや、節の様に苦労する場合もある、相馬姉弟の様に苦しむ場合もある。
祖父義光が防ぎたかった過去が今、光也の目の前で起こります。
相馬の両親が亡くなった理由、相馬姉弟を苦しめた原因が明らかになり、誰よりも義光を想っていた仁が、動かないはずがないのです。
仁の過ちに間に合った光也ですが、それはこの時代の別れを意味しています。
光也は別れを覚悟し、慶はこの時代で生きることを切に願うのです。
これから起こる確実な歴史の出来事をしりながらも、光也は大切な人たちを置いていかなければならいのです。
二度と会えない人を守る、それ以上の絆を光也は残したと思います。
仁が向けた想いは、義光と光也それぞれ別物だったと思います。
仁が義光に対していた気持ち、それは「依存」
光也と出会ったことで、光也への気持ちがホンモノの恋だと気づく。
仁の独身主義は、決して戦争を悲観したものではなく、光也に対する純粋な想いからだと思います。
死ぬまで幸福になる努力を怠るな…
光也は歴史を変えたのではなく、個人の意識を変えたのでしょう。
大尉となった仁は、光也と出会ったて訪れた未来ではなく、必然の未来だったのでしょう。
それでも、光也と関わったことで、仁の意識は変わった。
悲観すべき戦争を、未来の幸福に変えるために、生きる。それは仁だけではなく、百合子姉さんや亜伊子、もちろん慶もみんなです。
チェス盤の写真ですが、タイムパラドックスを巧く利用したもので、最初からは無かったものだと思います。
光也が変えた出来事(慶が選んだ人生)によって撮られた写真は、高尾さんの遊び心ではないでしょうか。
そして、光也は義光の曾孫なのも、タイムパラドックス?1巻で光也父は、義光を「ちち」と読んでいますよね?
現代に戻った光也は、大正時代の想い出を胸に秘め、過保護な母親と向き合い、大好きな祖父の死とも向き合います。
そして、気丈に生きる光也が聞かされる愛した人々のそれから…
時を超えて光也の元に戻った黒のナイト。
光也の想いが報われたのだと、読者まで幸福にしてくれる。
高尾さん最高です。
わたしの宝物だと言える、本当に素敵な作品です。
万人に読んで欲しいですね。
これこそ、他メディアに移行(主にアニメ)にすべきだと思います。
この年になって、声を上げて泣いてしまったこの作品。
未だに、怖くて2回目の読み返しができておりません。
主題はまぁBLでは無いんですが、これがいかんせん良い!
エロがなんだ!想うこころが大事なのだよつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
友情・家族愛・そして・・・・。
もう読んでからだいぶたつのに心がたかぶります。
主役ふたりももちろんですが、ケイちゃんの話もまた切ないのですよね。
いかん。今泣きそう。
なので、もういちど読み返してこようとおもいます。
ですね。
私の場合、1~7巻は多少うるっときただけだったのですが
最終巻でやられました。
もう号泣号泣号泣!
手足が震えるほど泣きました(笑)
何度も読み返したくなる作品です。
積んである新刊があっても、読みたくなったらこっちを優先してしまうほど(笑)
ぜひ手元に置いておいてほしい作品です。
そして何度も読み返してください。
一生手放したくない漫画です。
まさかこの本が、ちるちるさんに登録されていたのに、私も驚きました。
高尾滋さんの「ゴールデン・デイズ」最高です。
ぼろぼろ泣きました。
幸せになれ
オレを悲しませない生き方をこころがけろ
死ぬまで
幸福になる努力を怠るな
光也が元の現実へ帰ってきた後、それぞれの「生」を生きた
仁、亜伊子、百合子、慶、そして祖父の慶光。
慶光に言った百合子の言葉には、胸が詰まりました。
愛宕神社で、今、光也の目に映る景色と、仁と一緒に見た景色。
生涯を独り身で貫き、戦地でも最期まで離さなかった仁の形見が
時を超えて光也に届く場面では、涙腺崩壊です。
涙無しでは読めない。
BLではないけれど、仁と光也、二人は想い合えていたんじゃないかと思う。
慶光と仁が最期まで親友でいれたのは、光也がいてくれたから。
長い年月を超えた、大切な人達との絆や想い、出会えた永遠の記憶、
高尾滋さんの作品の中でも、名作中の名作だと思います。
