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ノンケ同士で出会った時は片方は新郎で、片方はその結婚式をプロデュースしたコーディネーター。
のっけからかなりの難産になりそうな恋だとは覚悟してましたけど予想以上でした。
好きで仕方ない相手のために偽装結婚をした笹川(受け)。
一度も妻とは暮らしたことがないけれど、お世話になった朝霞(攻め)には幸せいっぱいの結婚生活を演じていた。
笹川の妻は同性愛者で、笹川に対して愛情の欠片もないけれど、子種だけは欲しいと言われ利用されそうになり、心底傷つく不器用で真面目な受け。
この臆病さが途中から愛おしく感じてしまったんです。
そして全く性的な香りがしないこの人物が見せた、例えば初めてキスをした時に受けの上に覆いかぶさる場面や、ビールをこぼしたといって受けの指を舐めた場面などに思わず動揺しちゃいました。
しかし・・・!!
なぜ、女と付き合うんだっ・・・!
どういう思考回路なんだか・・と思っていたら、「朝霞さんが死んだら自分はどうするんだと思ったら・・・」重い。めちゃくちゃ重い。死ぬ想像までしている。
そして「女性と付き合えば朝霞さんのことを考える時間が少しは減ると思った・・・」だと。
・・・・はぁー。
・・・・・・はぁー。・・・・・・許す。
若い頃の私だったらこういう当て馬利用は許せなかったはずなんだけど、そういう事もしちゃうのが人間だよね、って思えるようになった。
いいなと思ったのが、「台風一家」で二人でいちゃついているところを突然の電話で邪魔された時、「僕を置いて他の人と話をしないで」と言った受け。
あのドへたれが、こんな事を酔ってもいないのに言えるようになったんだなぁ・・・ってちょっと感慨深いものがありました。
二人とも地味でいかにも市井に生きる人々といったところや、ブライダルコーディネーターの仕事についてもきちんと描いているので、細かい部分がしっかり肉付けされていてそこを読むだけでも面白かったです。
そして朝霞が手がけた結婚式で牧師さんの前で泣いているゲイカップルの新郎の姿にホロリ。
ここまで至るには紆余曲折あったんだろうなぁ・・・って。そっちにも感情移入。
BL小説は読まないので木原音瀬先生のお名前だけ存じていて、他の作品は知りませんでしたが、今、お名前で調べてみたら「キャッスルマンゴー」の文字が・・・
あ!あの!めちゃすれ違って切ないキャッスルマンゴーの方か・・・そして、麻生ミツ晃先生の作品で唯一読んでいないCOLD LIGHTの原作の方か・・・(辛そうで読むのが怖くて躊躇している)
たったその作品しか知りませんけど、なんか妙に納得できるものがありました。この作品同様、一筋縄ではいかない感が・・・。それらに比べるとこちらは比較的スウィートなのかもしれません。
私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのがこちらの一冊。
すかっといいお話だった!と言えるほどの爽快感はなく、かと言って無視できない存在感。
萌えたかと言われれば、正直萌える箇所はあまりないのですが、こういう動かしにくそうな二人を本当に良くここまで描いたなぁ・・・という感嘆の意味を込めて神を捧げます。
教えていただきありがとうございました。
もどかしい、このやろう、なんでだよ、って思いながら、小説も読んだし「ergo」の連載も読んでいましたが、コミックスとしてまとめて読んで、“となりにいた旦那にも読ませたくなるほど”いい後味の作品になっておりました。
後味がいいって重要かなと思います。
あと、カバーイラストも最高におしゃれだ。カバー裏もね。
どうにもこうにもヘタレな公務員・笹川と、
真面目・自己完結型のブライダルコーディネーター・朝霞の、
客と担当の関係から友人としての付き合いを経て、
恋心が芽生え、葛藤し、まとまるまでのお話です。
恋愛がらみだけでなく、仕事のことでも悩んだり嬉しくなったり、
なかなか浮き沈みの激しいお話でもあります。
気心が知れて話しやすい相手でも、他人の考えていることなんか話してくれなきゃわからなくて当たり前なのですが、
自分の気持ちすらハッキリしない場合はこんなにこじれちゃうんだね。
確かに、相手が女の子だったらきっとすべてうまくいくのに・・・
で、私の好きなシーンは、酔っ払いのヘタレ笹川がどうしようといいながらキスするところ(81~82ページ)と、「台風一過」のお風呂でのエッチ(172ページ)。
ヘタレ笹川を朝霞が引っ張っているようで、笹川さん結構強引っていうのがいいなぁ。
原作を読んで挿絵を見ていたときから、こんなに物語の雰囲気にぴったりな絵があるだろうか……と思ったのを今でも思い出せます。そうして原作を読んでからわりとすぐにこちらも読みました。
どこにでもいそうな二人の、なかなかうまくいかなかったほろ苦くて酸っぱい恋。(ちゃんとハッピーエンドです)あらすじは省略させていただきますが、大竹先生のイラストは全編通してなんだか穏やかで優しくて、お話の雰囲気に本当にあっているなって思いました。それをずっと漫画で読んでみると、なんとも目が幸せでした。(笑)
二人が結ばれるまでは結構色々あって、やきもきしたり、悲しかったり腹が立ったり。でも読んでいるとなんだか癒やされるんです。原作の小説もこちらも、いつになっても思い出して読みたくなります。
このコミカライズされた「恋について」を読んで初めて木原音瀬先生を知りました。
もう読んでる間ずぅっと「なんだこの人っ(*/Д\*)、こんな感覚今まで読んだことなぁぁぁぁぁい!」と思っていました。
そして本当の(?)木原先生を知らない私は
「私、この人のファンになる!」
といきり立ち、私はあまり小説に手を出してなかったのですが、翌日あらすじも読まずにひたすら「木原音瀬」を見つけたら買い占めていました。
その後、私ひとり叫ぶことになるなんて知る由もなかったのです(笑)
この漫画を好きだーと思ったのは、冴えないリーマン二人が恋だなんだと言って悩んだり、寄り添ったりするからです。
初めはただの飲み友。そして朝霞にとって笹川は良き話相手。読んでるこっちも笹川って本当に聞き上手だなぁ…と思うほどに最初はめちゃくちゃいい感じの人。
でも朝霞と仲良くなっていくにつれてわがままなことを言ったり、無神経だったり、ウジウジしてたりで朝霞を振りまわします。
でもそんな不器用さがかわいくて仕方なかったです。私も心は朝霞気分(?)でした(*^∀^*)
しかもラストの笹川のネガティブ思考で勝手に彼女作っておいて、朝霞に泣きつくシーンにはアドレナリンが大爆発( *´∀`*)♪♪ばかだなぁコイツ…なんて。
少し意地悪な朝霞も素敵です。
あとで小説の方も読みました。
二度おいしく楽しむことができました(^◇^)
もう今となっては木原音瀬先生のファンをやめられない!!
心にきましたー(´ω`)
ずっと好きだった女性と偽装結婚していた笹川が、幸せではない日常の中で朝霞に惹かれていく姿が心にきました。
お互い好きな気持ちが凄く伝わってきました。
不器用な笹川にはやきもきさせられましたが、何度も読んでみたくなる、不思議な世界観でした。
大竹ともさんは学生のストーリーってイメージがあったんですが、リーマンものも凄くハマってました☆
体のラインとか、せつない表情とか凄く好きです。