中がこんなに熟れて…。

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表題作花嫁は真珠に秘められる

塔眞貴砺・香港を拠点とする資産家塔眞一族の三男・31
深山凌・骨董商営業販売部所属で劉人の花嫁・26

同時収録作品花嫁は真珠に秘められる

石堂舜、塔眞家警備隊長
王月林、貴砺の片腕で秘書

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

香港を拠点に世界中にその名を轟かせる塔眞一族。元骨董商の凌は、劉人と呼ばれる一族に繁栄をもたらす力を秘めていたがゆえに、紆余曲折を経て本家の三男、貴砺の伴侶となった。そして今、伝説の地図が見出された。凌は貴砺とともにその謎を解くべく一路中国へと向かうが…。しきたりの重圧の中でもがく凌。そんな凌を貴砺は力強い愛で支え…。暴かれる秘密と弾ける絶愛凄艶ウェディングミステリー
出版社より

作品情報

作品名
花嫁は真珠に秘められる
著者
水瀬結月 
イラスト
一馬友巳 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
シリーズ
花嫁は緋色に囚われる
発売日
ISBN
9784781602066
3.2

(7)

(1)

萌々

(2)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
22
評価数
7
平均
3.2 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数2

劉人の謎が今明かされる

シリーズものだけど、意外にいつもは1冊で内容が解る展開になっていて
案外読みやすい作品なのですが、今回は前作の「漆黒」とこの真珠2冊で
初めて謎解きが完了する流れになっています。
そして1番の読みどころはこの作品で劉人の秘密が花嫁である陵によって
全て明らかにされるところでしょう。

極端な話、これが最終和でも違和感の無い流れになっているのですが、
この謎解きのおかげで新たな劉人が誕生することになるので、
更に話が大きく膨らみますよね。
塔眞一族の発祥的なものも描かれているし、かなり壮大なスケールかも
旧家に伝わる「しきたり」現代人でもあり、塔眞一族のしきたりに
戸惑いや反感を覚えていたりもした陵が今回は新たなしきたりを作るなんて
内容で、すっかり陵自身が塔眞一族の劉人の花嫁として大きな役割を担う。
貴砺との関係もベタベタ過ぎるくらい甘くて出会った時の貴砺とは
まるっきり違う人物になってしまったくらいの変化。
二人の絆もますます深まった今作も良かったです。

2

一応の決着編です

シリーズの前の巻から続いていた謎が解ける解決編の本作。今回の舞台の中心は中国へ。

謎そのものは、リアリティのあるミステリーというよりはファンタジー要素が強いような感じでしたが、このシリーズの世界ではそういうものの方がおさまりが良いのかもしれませんね。
ともかく、今回の謎解きを通して主人公カップルふたりの結びつきと、「互いに信頼し合う」という関係性がより強固になりました。

前作で、凌さんの会社の辞め方にちょっと不満を感じたのですが、今回少しですが会社の先輩方が登場し、ぼんやりと誤解もしつつですが、凌さんの立場を思いやり納得するというようなエピソードが挟まれたのは良かったです。

さて、最大の謎が解け大団円!?と思いきや、一族に新たな生命が誕生?という含みを持たせ、まだまだ続きますよ…という一冊でした。

最後に1巻である「花嫁は緋色に囚われる」のエピソードを主人公サイドではない立場から見たショートストーリーも。なかなか面白い趣向でした。

0

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