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本シリーズは日系財閥一族の三男と
一族に繁栄をもたらす劉人の花嫁のお話です。
受様が時期総帥より依頼された
攻様が継承した祖父の遺産に隠された秘宝探索の顛末を収録。
攻様一族は日本の表の世界で強大な力をもつ日系財閥ですが
香港の裏社会でも連綿と受継された力を持っています。
受様は骨董商勤務の普通の会社員でしたが
攻様一族の家宝に選ばれし劉人の花嫁として
攻様の伴侶となります。
受様は様々な事件を骨董関連の知識を活かして活躍し
今では一族の専任骨董商となります。
受様は今現在、
次期総裁である攻様の兄の子供の誕生を待って
攻様一族の本家の拠点である香港に滞在しています。
というのも攻様の妻は
一族では凶事とされる双子を妊娠しており、
次期総帥である攻様の兄は子供達を無事に出生させる為
劉人である受様の関りを望んでいたのです。
そんな中、
次期総帥から2人に呼び出しがかかり、
攻様が祖父から引き継いだ骨董品の中にあると思われる
ある記号の記された骨董探索の依頼を受けます。
それは唐時代の皇帝の為に作られた
「秘色」と呼ばれる最高級の青磁らしく、
時期総帥は子供の生後百日目に催す「百日宴」で
それを披露したいと考えているようです。
受様は期限付きの探し物に脅しではないものの
軽いプレッシャーを受けてしまいますが
否やはありません。
そうして始まった秘色探しですが、
その最中に受様は攻様の裏切りを知る事となり!?
本作は香港の裏社会を牛耳る日系財閥一族の三男と
攻様の花嫁が骨董に関する知識を生かし一族に関わる事件を
解決していくシリーズの最新作になります。
本シリーズはノベルズレーベルが完結と共に休刊し、
その後幕間の新作が電子から文庫発刊となっているのですが、
本作は既刊の幕間「緋色の花嫁の骨董事件簿」と
「花嫁は深紅に愛される」の幕間で補完的な意味合いが強く、
単巻読みではお楽しみがちょっと半減するかなと思いますが
シリーズを読みたいと思わせる話になっているのは確かです。
あとがきによると前作の新作を書かれたことにより、
本作のエピソードを書きたくなったとの事ですので
ファンとしては嬉しい限りの展開です♡
時期総帥のもたらした秘色探しは一族の劉人として、
また攻様の花嫁として立ち位置を得たと思っていた受様に
攻様との立場と感覚の違いを見せつけられる事になります。
その上、偽陶磁器事件で関わったロシア富豪の親子と
彼等とのパイプ役を務めていた攻様の従弟もが関わり
さらには受様の妹の嫁家の秘宝をも関わる事実が判明し、
ハラハラ&ドキドキ、ワクワクMAX!!
受様が攻様と和解し、時期総帥の求める品を見つけ、
無事に双子達の誕生を知らせる儀式が行われるまで
楽しく読ませて頂きました (^-^)v
母子家庭とはいえごく一般的な家庭で育った受様と
沢山の秘密を抱える一族の本家である攻様では
身内とそれ以外に対する感覚や意識が全く違います。
受様と関わる事で攻様も変り、
攻様の伴侶となる事で受様も変りますが
恋愛面でもそれ故のすれ違い多々ありました。
今回の受様への依頼も骨董からみの仕事ではありますが
受様は攻様だからこそ攻様の行動を"裏切り"と取り、
傷いたし、悩む事になるのです。
そういう受様のぐるぐる&もやもやを楽しみ、
攻様の堂々として独占欲と溺愛っぷりにニマニマするのが
本作の正しい楽しみ方かなと思われます♪
ぜひ次回は「花嫁は深紅に愛される」の先、
未来の2人のラブイチャを読ませて頂けると嬉いです (^O^)/
知らずに読んだら、冒頭に、単発ものではない旨あったので、調べると、
長く続いている「花嫁」シリーズの最新作だった。
全シリーズ読むかは、未だ検討中。
前作を知らずに、ポンと途中から読んだので、余り面白さが湧かなかった。残念。
貴砺の伴侶である元骨董商の深山凌は『劉人』。
塔眞家では次期総帥の長男・怜人に双子が生まれる。そこで凌に依頼が来た。
「龍流文字」を潜めた骨董を探して欲しいという。
後書に「花嫁シリーズ」時系列の一覧が掲載されていたので、メモ:
花嫁は緋色に囚われる
花嫁は、翡翠に奪われる
新婚めをと茶碗物語
花嫁は紫龍に乱れる
花嫁は黄金に攫われる
帝色
花嫁は漆黒に堕とされる
花嫁は真珠に秘められる
塔眞貴 の独白
花嫁は遊色に魅せられる.
緋色の花嫁の骨董事件簿
→ 「花嫁は秘色に弄される」・・双子誕生。
花嫁は、深紅に愛される
※龍流文字は、実存しないようだけど、秘色の青磁は実存。https://bit.ly/3Gek37N