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木下けい子先生のシリーズ、再読です。
2009年の作品とあって、描かれている携帯がガラケーだったりはしますが、先生の作品に流れる「切なさ」はずっと変わらないなあ…とあらためて思いながら読みました。
この1巻は最初から最後までずっと切なかった、、
歳の差のある幼馴染×別れ×再会もの。
受けのことを思って無精してしまった攻めが受けを避け始め…というお話です。
別れ際に電話番号をもらったものの、ずっと電話はかけられなくて、どうにもならなくなった時に宙(そら、受)が公衆電話から電話をかけるシーン。
久しぶりの再会に感じる、ドキドキと緊張感。そして彼女がいることを知り心を痛めるシーンが胸に刺さり、最高に切なかった。。
両片想いではあるものの、うまく噛み合わない2人がもどかしくて( ; ; )
一度最終巻まで読んではいるんですが、うろ覚えのところもあるので、この切なさを引きずったまま2、3巻も読んでこようと思います。
軽快なラブコメが多い木下先生ですが、こういうしっとり読ませるタイプの物語もラブコメに引けを取りませんね。家が隣同士のてっちゃんと宙。2階の窓から行き来するほどの仲は創作ではまあまあよく見るけれど、宙の家庭は複雑で。虐待まではいってないし、しっかり働いている父親だけど、宙を理解する姿勢は微塵もなく、自分の考えを一方的に押し付けて子供の言葉は意に介さないタイプの親。今風に言うと、毒親という感じでしょうか。子供の面倒はまともに見ている分、余計にたちが悪いですよね。
宙は父親にまったく抵抗できないわけではなく、言う時は言います。父を含む周りからは、危なっかしくて放っておけないと評されるけれど、彼の友人が言うように、本人をよく理解しようとさえすれば、勉強はできなくても自分の考えをちゃんと持った案外しっかりした子だと分かる。頭の弱そうな子、ふわっとした子に見えるのは、その人が宙をそう見たいと思っているだけなのかもしれません。てっちゃんは言葉にはしませんが、きっと宙のそういう一面を誰よりも理解し、同情ではなく本心から彼に寄り添いたいと思ってくれているんでしょうね。公衆電話からのSOSに一つ返事で駆けつけてくれるほどに。すれ違っていてもそれぞれのシーンが素敵で、ぐっと引き込まれました。続きが楽しみです。
さらさらっと読めますがなんともやりきれないというか。
もっと何か違ったら、タイミング?家庭環境?もっとちゃんとうまくいく方法があったはず。
二人が切ない!切なくて仕方ない。
タイトルからして切なそうですよね。
てっちゃんが宙をそういう想いで見てしまうので距離を取ります。大学に入るのに下宿して彼女もいて部屋にも合鍵渡してるみたいで。
宙がまだ子供で追い付けないうちにてっちゃんが逃げ出しちゃって。
もう少し待っていてくれたら。でも宙の父がいる限り無理かな。
あー切ない。噛み合わない。悔しい。
空の描写が印象的で第一夜の表紙が特に良かったです。
木下けい子さんの作品を今まで読んだことがなかったので初木下けい子さん作品になりました。以前から気になっていたので手に取りました。小説の挿絵ではお目にかかったことがあったので違和感なくサラサラと読みすすめました。淡白な感じがする絵からは想像できないなかなか掘り下げたお話だなぁと思いました。幼馴染の2人がそれぞれが抱く感情や悩みや家庭環境に振り回されながらも自分たちの想いを育てていく感じが可愛らしかったです。でもかなり現実的問題がどんどんと二人を引き離していくところが可哀想でした。続きに期待です。
何となく読まないままでいたのですが、いきなりシリアスな木下さんが読みたくなって三巻まとめて購入しました。迷わず全巻購入した自分、GJ!
これは気になるので一気に読みたい話です。リアルタイムで追ってた方は、待ち遠しかったでしょうねえ。
幼馴染の二人が両想いなのに、すれ違うとてつもなくもどかしい話です。
友達以上に相手を好きになってしまったら、好きなのに一緒にいても辛いから離れていくてっちゃんが切ないです。
ここまでだと凪良さんの「恋愛前夜」も似た感じかもしれません。
あの小説がお好きな方には、お勧め出来るかも。
私はあの話も、この話も大好きです。
しかし、宙は勉強できない意味でアホの子なんですね(笑)
多分、宙の親友君はかなりそっちの意味で宙の事好きだったんじゃないかなあ。自覚しないようにしてたけど。
これが親友君視点の話だったら、切ないなんてもんじゃないですね。