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表題作銀薔楼の徒花

甲斐原賢人
彩本貴史

その他の収録作品

  • 徒花、咲き乱る

あらすじ

都内の山奥にひっそりと佇む会員制の高級娼館『銀薔楼』では、今宵も艶やかな襦袢姿で男娼達が訪れを待っている。その中でも1番の人気を誇る薫姫を挟み熾烈な花火を散らしているのは、甲斐原コーポレーションの御曹司・賢人と、彩本建設の御曹司・貴史だ幼少の頃から何においてもライバルの2人は、薫姫をどちらが落とすかで競い合っているのだが、実のところ互いのことばかりが気になるようで・・・・・・。

作品情報

作品名
銀薔楼の徒花
著者
愁堂れな 
イラスト
紺野けい子 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775514443
2.5

(4)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
8
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

遊郭シリーズ3作目

紺野けい子先生の挿絵目的で購入したんですが、想像以上にうまい仕上がりでした(*´∀`)ノ
銀薔楼という遊郭シリーズの3作目というところはありますが、リンクしているのは娼館の建物だけになりますので安心してよめます。
表題作「銀薔楼の徒花」
ライバル同士の二人。それは幼い時分からのこと。
何かにつけて自分が好きだといえばヤツもはじめ、何につけても競ってきた。
そんなある日、接待でつれていかれた先は高級男娼を買う娼館。体を、しかも男を売り買いするなど・・・なんて思っていたのだが、そのライバルの男がそこのNO1に入れ込んでいると聞き、自らも通うようになるのだが・・・!?

男娼ものなのに、男娼とのカップリングじゃない!?というのがちょっと新鮮でした。もちろん男娼との性行為はありますが、あくまでも心通わせたものではなく、相手と競うためのもの。ことあるごとに「あいつはどんな風に君を抱いた」「どちらが良かった」を繰り返す日々。
しまいには、男娼を挟んでライバルと3Pとか(*´Д`)。*°
相手君(甲斐原さん)に関しては、あ~彩本くんのこと好きなんだろうな~なんてうすうす感じていたのでなにげにおいしいといえばおいしい作品でした。
ただ、両思い~の流れはわりとアッサリだった気がします。
面白いのは後半。アッサリ受け入れてつまらんな~なんて感じていたんですが、後半が面白い。挟まれていたNo1男娼:薫姫。この子と競っていた桜という男娼がまたカップリングされるわけですが、ここがすごくいいんです。
薫姫メインに見せかけて、実は甲斐原さんカップルのその後を描くという視線のもっていきかた、見せ方がウマイ!!
薫姫のことが好き?と見えかけた桜姫を利用して、かたくなに抱かれる側には回りたくないとゴネる彩本を~というシーン。桜ちゃん・・・・エロいです。計算していない行動というつくりだからこそなおさらwww
女装×女装なうえに、紺野先生の絵なので、どうも微妙な感じではあるものの、設定は面白いとおもいます。
あげくは同じ部屋で2カップルいたしちゃったりしますので、あるいみ4P
おめでたい☆
面白い作品でしたので機会あれはぜひw
重くなりすぎない設定とお話が良w

1

どうせなら、いっそもっと潔く追及してほしかったと思うのは贅沢か?

思わず女子を思わせる美人を真ん中に色気のある綺麗な表紙に衝動買い。
愁堂さん、当たり外れが大きいので怖かったんですが、軽いノリでサラサラっと読めました。

題名の"徒花”の通り、徒花を通してライバルが恋愛を認識して成就するという、それぞれ2組のカップルのお話になっております。
絶対ありえねーだろ、みたいなセレブで美形な青年が二人。
こんなところがあったら行ってみたいと思う娼館の、きれいどころの男娼が二人。

まず、小さいころからライバルの甲斐原と彩原。
甲斐原は彩原が好きだったので、彩原は甲斐原に負けたくなくて、なんでも競っていたのですが、男娼の薫姫へのテクニックまで争うはめに。
むしろ、躍起になっていたのは彩原みたいなんですが。
そこで甲斐原と薫姫の策略で3pに・・・といっても、どっちかが見てるだけ。
甲斐原優しすぎるよ、と"もっと"を期待してしまう自分はすっかり野次馬です。
しかし、埒があかず甲斐原は彩原に「好きだ」と告白することで、この勝負負けを認めます。
そりゃ、彩原は気分いいです。
結局、相手を意識しすぎたことで好きになっちゃってたのよね、というお決まりです。
しかし、まだ一つになれない二人に、なんとかならないかと甲斐原は薫姫に相談。
薫姫をライバル視している№2の桜も交えての4Pプレイに突入です。
しかしね、これがちょっと自分的に不満だったり。
結局桜も薫姫が好きだったので、この二人も結ばれることになるのですが、この行為を彩原に見せて、興奮させて、一気に結合までもってこうって腹は見事当たるんです。
だから、道徳的にちゃんと1組、1組、見ながら別々にっていうのだったのですよ。
いや~欲張って4人乱れてほしかったんです。
そこまで突き抜けてほしかったのが、願いです。

彩原の会社は下向きって言っていたのに、こんな遊びに沢山お金を費やして、しょっちゅう5時とかに通っていて、仕事も会社も大丈夫なのか?といらぬ心配をしてしまいました。
幸せのおとぎ話です。

0

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