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表題作銀盤のシャノワール

中條基,23歳~,フィギュアスケートコーチ
葉月涼,16歳~,フィギュアスケート選手

あらすじ

フィギュア・スケートの世界で名をなし引退した中條基に、新しくコーチの依頼が来る。依頼された少年の名は葉月涼。基のかつての恩師にして恋人・瑞木司の隠し子だった。動揺を押さえ切れない基だが…。(出版社より)

作品情報

作品名
銀盤のシャノワール
著者
砂床あい 
イラスト
本間アキラ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592876076
3.1

(7)

(2)

萌々

(2)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
19
評価数
7
平均
3.1 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数3

大人の苦悩を楽しむ

昨日、どうしても読んでしまいたかったお話です。どうしても読み終えたいと思うことは滅多に無いので、おまけで神評価。

フィギュアスケートの師弟の恋のお話なんだろうと思って読み始めたら、そんな単純なものではありませんでした。
確かに、過去にオリンピックで優勝した経験のある基コーチと、才能のある少年・涼との辛い恋のお話なのですが、そこに基の死んだ恋人や、涼の家族背景、教えるほどに上達していく涼の才能などが絡まって、ほとんどは基の苦悩のお話になっております。

また、涼のサイドから見てみれば、会ったこともない父親(往年の花形スケーター・瑞木)が越えられない壁となり、才能の開花を阻んだりします。
そして、父は恋のライバルでもあって・・・

依存という言葉が端々に出てくるほど、この二人は共依存していますが、かれらの境遇ではそれも仕方のないことじゃないかと思えてしまいます。
しかし、その状況を甘んじて受け入れるのではなく、それではいけないといちいち考えるところがこのお話の面白いところだと思います。
それぞれが悩み、模索して、一番いい方法を見つけ出すまで、ちょっと時間はかかっちゃったけど、それでよかったんだねと納得できました。
なかなか先に進まない(下がってしまうこともある)関係で、基はヘタレと言われてもいいくらい行動に移せませんが、大人として、責任あるコーチとして、踏みとどまる勇気はヘタレとは言わないと思いました。

始終エッチばっかりしているのではなく、キスすら踏みとどまってしまう関係にキュンキュンさせて頂きました。(ちなみに、エッチは最後しかありません。)

あとがきから、元はもっと広がったお話だったと知りました。
しかし、そういったエピソードを削いだからこそ、彼らの苦悩にピンスポットが当たったのだと思います。
時々、何故このエピソードを省いたの?って思う作品もありますが、この作品に関してはこれでよかったんじゃないかと思いました。
裏設定は裏設定で、例えば番外編とかで楽しめるといいなぁとも思います。

3

スケートものとしてもBLとしてもイマイチ

低評価の方に同意です。
スケート部分のいい加減さはおいておくとしても、キャラが記号的というかくっつくことありきで話が進んでいる感じがして入り込めなかった。
末期がん患者とセックスするのもひどすぎて無理。
相手は本当に望んでたのか?
断る気力もなく虫の息だったのを犯して、攻は自分に都合良く記憶を改変してるだけじゃないか?と怖い想像をしてしまうほど。

スケートBLなら、競技描写は「銀盤を駆けぬけて」、恋愛描写は「キス&クライから愛を込めて」の方がずっといい。

1

つめこみすぎ

表紙がきれいで期待した分、はずれ。
表紙イラストのようなシーンはありません。
しかも愛憎ドロドロの親子どんぶりにも、げんなり。実際にコーチと女子選手の裁判沙汰とか、ニュースになっていた頃に読んでいたこともあって、カプもマイナス要素に。

あとがきを見ると作家さんはスケートをやっていたようですが、サルコウでエッジエラーなんて、ありえないことを書くのは恥ずかしいと思う。
ついでに、あとがきの隙間も改行もない、ぎっしり詰め込まれた文章に、なんだか気持ちが悪くなりました。
そこまで作品に思い入れがあるのかもしれませんが、内容でまるで伝わってこなかったのが残念。

1

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