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1939年、上海租界。
国籍が入り乱れ、魅惑的で独特の熱を帯びた街。
名家の子であるレイモンドと、天涯孤独の身を拾われたエドワードは、幼い頃から共に育った間柄。
でも時は残酷で、レイモンドは名家の後継である以上、然るべき教育を受ける必要があって。
抗えぬ国籍と身分の違いや、忍び寄る戦禍。
様々なものがふたりを巻き込み・・・。
エドワードのひたむきな愛に、何度も涙が流れます。
淡々と精細に語る文章によって、様々な情景がありありと浮かんできます。
まるで映画を観ているようでした。
名作です。
身分差あり、戦争あり、幼少期からの成長あり、と時代背景としても時間軸としても壮大なスケールで描かれており、ストーリーはすごく面白かったです。この時代をテーマに扱った一般作品は暗い話になりがちですが、本作はBLらしくレイモンドとエドワードの大恋愛を柱としていたのでその点では暗い気持ちにならずに読めました。
ただ、内容が濃いので仕方ないのかもしれませんが、二人の関係性の成熟に関してもさらっと描かれていたのが残念でした。レイモンドとエドワードのHシーンもさらっとしていて、二人が両想いになってどんな関係性を築いていたのかもっと知りたかったなぁと。展開は面白かったですが、BLらしい男同士の絡みという意味で物足りなかったのでこの評価としました。
總體來說就像是那種上世紀的民國愛情劇,不得不說日本作家都好擅長把那個時候上海描繪成豪華絢爛的魔幻都市。我本身是吃不太下主人x從者這類關系的人但這篇小說竟然讓我吃下去了,主要是Edward這種なんだかんだ頑張る的性格我還挺喜歡的。最喜歡的篇章是短篇“歌姬”←因為比起單純描述主角兩人的戀愛更喜歡看第三者視點的描述。
但是有個非常在意的點,只有這一段讓我感覺非常的微妙:最後的CHINA ROSE裏面Raymond說要來日發展的時候Edward那段對日本人的印象是否邏輯上有些奇怪(考慮一下那個時代和背景的話)
かわい先生禁断症状激しく、過去作品探索中。1998年他社さんで発表した作品を2009年に書き直しされたもの。主従ものがもともと好きなのと、時代の激しさと二人の密やかな思いとの対比がぐわーっと来て、とても良かったので神にしました。受けの想いが大好きです。本編210P超+途中、香港部分のお話40P弱+書き足された二人の後日談20P超+あとがき。主従ものがお好きな方でしたら是非ご検討ください。
上海で貿易商を営む次期リッチモンド伯の屋敷で、使用人二人が駆け落ちし、5歳の子供が一人置き去りにされます。名前も分からず、英語はろくに話せず、栄養状態も悪い様子。引き取り手のないその子を不憫に思った夫妻はその子をエドワードと名付け、屋敷で面倒を見る事に。夫妻の一人っ子レイモンドはその子を遊び相手としてすっかり気に入って・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
チャールズ、コニー(攻め両親)、ウォレス(執事)、ルーシー・ハミルトン(攻めの婚約者)、他、使用人少々。小編の方でも少し登場人物はいます。
++良かったところ
受けが密やかに慎ましやかに攻めのことを想う、その気持ちが好きでした。幼い頃屈託なくたっぷりと、人としての暮らし、子供らしい遊びを教えてくれた攻めさんを想うのは「すりこみ」では?とは思うのですが、出発点がなんであれ良いのです。本当にひたすら攻めのことだけを想う、それが心地よい・・・。
「それだけ惚れてもまあいいか」と思う程度には、攻めさんが出来た人物だから良いですが、それより、そこまで想うことが出来ること自体に憧れます。恋愛という情念より、思慕という印象の方が強いです。相手にどう思かれるかという事より、「ただ側にお仕えできればそれだけで幸せ」という感情を強く感じました。
世界大戦という時代の大きなうねりの中、巻き込まれていくのですが、それを乗り越え、しかも最後、何の力も持たない受けの方が自ら切り開いて、攻めの下に到達する!!!!受けが「お側にいたい」「一目会いたい」という一念だけで、どれだけの事を乗り越えたことか。それを想像するだけで泣いちゃいます。
名を持たなかった少年が自らの帰るところに自ら到達する。その安堵感、幸福感で、読み終えてからも何度も読み返しをしてしまったお話でした。もう少し二人のお話を読みたいので、同人誌を探します。かわい先生、お話、本当に本当に有難うございました。
粗筋は、他のレビューが先に出ているので感想だけ。
あとがきを讀めば、著者がどれほどこの作品に入れ込んで、沢山の資料を集めて、きちんと書こうとしたのか伺えます。特別に愛着を持っている作品のようです。
電子版を買いましたが、紙本も買いました。イラストがあると、盛り上がり度が違う、ドキドキします。
なるべく史実に沿うように書こうとしたらしく、時代背景の説明が細かかった。
かけおちした実母に置き去りにされたエドワードの視点を軸に、走馬灯のように色々なできごとが綴られていきます。激動の時代の沢山の出来事があっても、淡々と綴られる流れは、逆に抑え込まれたエドワードの内面の強い想いを感じて、読み手のほうが熱くなってしまいます。
印象深かったのは、英国行きの船に主のレイモンドだけ乗せて「私はここから先は行けません」と固辞する場面で、とても辛くなった。本当は一緒に行きたい、でも渡航証を持たない、戸籍すらない自分には無理があると考えて、手を解いて別れる。
そして「指輪を返す約束」を守るために、上海から香港へ移り、仕事をしながら資金を作り、チャンスを待つ。
身よりもなく、帰る家も無いエドワードの幸せは「愛する人の笑顔を観たい」それだけだとしたら、エドワードの精神性の高さと孤独さに、振るえてしまう。
あとがきに、資料集めで得た情報の一部が記載されていて、【「高貴なる義務」を誇りにする英国貴族は、息子たちの招集を拒まず戦地へ送り、貴族の男子が約半数戦士、後継者を失った貴族の断絶があった】ことが書いていました。
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★こんなことをここに書いても、訳わかんないだろうと思うけど、メモ。
「高貴なる義務」
これは日本にも有って、「【太平洋戦争秘史】意外に多かった皇族・華族の戦没者」に記事にされています。
一部の皇族・華族・軍人が承知していたことですが、あの大戦は、豆粒ほどの日本が、列強から、植民地を解放することが目的の戦争だったので「勝って、解放する為に負けなければいけない戦い」でしたから、日本も多くの犠牲を払いました。
多くの植民地を失った英国から見たら、日本は殖民地を奪った憎らしい国だろうと思います。でも、今も日本人は英国が大好き・・とても皮肉。
それと、史実に沿って言うなら、真珠湾攻撃の前に、中国は米国と組んで日本に奇襲をかけていたので、国際法に違法しているのは、中国です。
「フライング・タイガースFlying Tigers」を調べたら良く分かると思います
偽札印刷で財を成し、戦闘資金を作った宗家の三姉妹を調べても面白いです。毛沢東を支援して、習さんで現体制を終わらせることまで、お金持ちの御婆さんたちは計画しています。
色々な理由と訳が支配階級に有ったとしても、流血の惨事、戦争ではない方法で解決してもらいたいです。
息子を戦いで死なせるために生んで育た、という母親はいないんじゃないのかな?