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色々すごかった!
こんなBL読んだことない!!
カッコいい男たちの物語でした。
ついに日本に来たジャック。
ルームシェアの友人?に助けてもらいながら成長していきます。
髪も切って見た目も一段と男前に^^
隆祐はというと、義父との関係が上手くいっていません。
そして、ジャックとの関係も……
ジャックに抱かれたいと思っている自分と、
女のようになりたくない自分との間で葛藤しているのだと思います。
他の男に嫉妬したり、ジャックにひどいことを言ったり、
なにが本心でなにが嘘なのか分からないほどに自分勝手ばかり。
そして、汚職で逮捕請求された義父が目の前で自殺し、
義父に会いたがる隆祐にジャックがした事とは!?
あっと驚くスピード感ある展開に息を飲みました!
ラストはラストでカッコいい!!!
ジャックの男前度また上がってました♡
本来、これからどうなる?っていうラストは、
もやもやして好きではないのですが、
この作品はそれがよかった!
カッコいい男たちに大満足です!
義父もかっこいい男だったなぁ……
二巻で終わらせるスピード感、本当に素晴らしかった!!
完結編の2巻は舞台が日本に移ります。1巻の表紙が攻めのジャック、2巻が受けの隆裕です。西田さんの話にしては珍しく年齢がはっきり書かれてて、攻めは26歳、受けは36歳の年下攻めです。
生きていくのに過酷な状況で育ったジャックに比べ、隆裕は養父が厳しかったとはいえお坊ちゃん育ちなので精神年齢ではあまり10歳差という感じがしません。1巻で「あんたは少し弱ってる方が可愛い」と言われて喜んでた隆裕は本当に可愛いかった。西田さんの描く30代はとてもラブリーなのです。
でも2巻では本人も心配していた通り、抱かれたことで隆裕に女の部分がすごく出てきてしまう。嫉妬したり気分屋だったりヒステリックだったり…身一つで遠い日本まで来たのに振り回されるジャックがとても可哀想。
クライマックスの臨場感と演出は見事というしかありません。ジャックにとって隆裕への愛とは殺したいほど憎らしくて何度も銃を向けるのにその度にどうしても撃つことができなくなってしまう存在というか…理屈じゃないよね。思い通りにならなくても好きでいることがやめられないっていうのは。ジャックが要所要所で笑顔で隆裕に手で銃を向けるしぐさをするシーンが大好き。その度に隆裕はジャックにハートを撃たれているっていうね。伏線がすごくて鳥肌が立っちゃう。
隆裕は大好きなパパを失って傷心なんだけど、ショック療法というかあのビルの屋上でジャックが、親父だけが世界の中心だった自分を解き放ってくれた気がしてると思います。ジャックは聡明で最初から色んなことが見えていた人。隆裕の目力とか本人でも気づかないほど父親への愛に囚われていたこととかゲイの素質があったこととか。
2巻の最高脇役はもちろん素敵親父とルームメイトのジョンとケリーでしょ。ジョンはあのヘアスタイルだけど目とかめっちゃイケメンなんですよ。性格もイケメンだし頭も良い。西田作品ならハゲ攻めとかヒゲ受けとかでも絶対萌えられるだろうなと思います。
ラストシーンのジャックのイケメンぶりが半端ないです。女殺しの目だ。次は隆裕がジャックに振り回されそうだけど、おまけ漫画のように2人はきっとハッピーでい続けることでしょう。
西田さん作品は読みはじめたばかりで、これの他に「見つめていたい」「きっと恋に違いない」の三作品のみ。
今のところの感触。
…すごくいい!!大好きな作家さんになるに違いない。
吉田あきみ先生の匂いがする〜と思ったけど、一巻の舞台が外国でマフィアとか絡んでるからかな。いやそれだけじゃなくて、何かBLだけど「萌え」とか「耽美」って言葉がフィットしないかんじがあるから?BL読者の萌えの大半は、年下攻めに萌える!とか鬼畜攻めがいい!とか強気美人受け最高!とかそういう属性とかシチュエーションによるところが大きいと思うんだけど、西田作品にはそういうのが、皆無ではないけど、薄いというか、それらに頼らない別次元の良さがあると言えるのかも。
それから何がいいって、登場人物がいい具合に擦れてる、くたびれているところですね。高校生や大学生の感情表現がストレートなキラキラ恋愛ものも好きなんですが、そういうのばかり読んでいると飽きてくるじゃないですか。いいスパイスです。
あと、西田作品のノンケ男、いいですね〜。この作品で言えばタカヒロね。普通に異性愛者として女性を愛してきた男が、ある男の出現によって今までの価値観を突き崩される展開ってすごくセクシーですよね。そこで思い悩んだり右往左往しているのがいいんだわ。
10代や20代前半だったら西田作品の良さは分からなかったかもしれません。年取ってよかった。
これからもどんどん、読んでいきます!
この政治家義理父がまたかっこいいんです。悪いんだけど信念があって。
義理の息子を心から愛しているのが分かるシーンだけでもう、
文句なく神認定を差し上げたい。
彼は西田東の中でベスト枯れオヤジ(60代以上部門)でしょう。萌えー。萌えー。
巻末おまけ漫画
西田東って、ギャグのセンスとタッチが岡田あーみんを彷彿とさせますよね。
「東村アキコがあーみん信者で多大な影響受けたみたいだよ、ギャグも似てるよね~」
っていうレベルをはるかに超えて似ています。
同一人物って言われてもおどろかない。
なので、あーみん信者も西田東読めばいいと思います。
キラキラ少女漫画からオッサンだらけのホモ漫画へ
振り幅がすごいけどあーみん信者ならいけますよね。ついてこいよ!
中のカラーが新海のお父さんで渋い!!
ハゲ親父がどーんとセンターでスラックスのポケットに手を突っ込んでいる姿はほんと妙な胸熱感を感じてしまう。
裏では相当なワルらしい政治屋なオヤジです。まさに『金融腐蝕列島』みたいな人ですw
相当なタヌキなんだろうな~。
あぁ政治屋さんって人ごととして見ている分には面白いですね。
ところがですね、このお父さん、しぶとく生きそうな雰囲気の人だったのに、ものすごいシリアス展開になるんですよね。
ショックでしたが、政界ではよくある話なので悲しいけど納得な展開でした。
そしてなんだかんだでパパの影で遊び惚けていたバカ息子タカヒロも父の跡を継ぐ形で一皮むけて、最後は政治家として歩みだした姿にジーンとしました。
さて、この2巻は日本編になるのですが、日本に来てから様々な文化や言葉を吸収していくジャックとタカヒロの葛藤が見ものでした。
アメリカではボスの犬だったジャックが、自分の意思でタカヒロのそばに居ようとする所がなんとも萌えます。
そしてタカヒロは心のどこかでジャックのモノになってしまうことに抵抗を感じています。
好きだけれど、女になってしまうのが怖い。その感覚はまさしくノーマルな男性の感覚そのものです。ノンケ好きセンサーが反応しました。
挿れる側が挿れられる側になるのって中々簡単には納得いかないみたいですね。
ノーマル男性にたまに「入れられて気持いいってどんな感じ?恐ろしくないの?」とか聞く人いますよね。常に入れる側である立場の人が入れられる側の立場になる恐怖って、そう簡単には拭えないようですね。
タカヒロが「俺は女の子になっちまいそうだよ…」と複雑な気持ちになっているところなんか私的にツボりました。いや、女の子になっちゃえヨ!!と思いましたけどwww
そして最後のジャックが街頭演説をしているタカヒロに向かって英語と日本語を使ってジョークを飛ばしているシーンに何故か萌えたw
やべーなんなんだこの色気は!あきらかにBLとは違うフェロモンが漂っている気がします。
※西田アニキ、サインありがとうございました~!家宝にしてます(笑)