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表題作狼皇帝 ~宿命のつがい~

ロシアンマフィアの大物 イゴール・ムスタフスキー
日本人書家 大神蓮

あらすじ

『狼』シリーズ第三弾。マフィアのイゴールは、永遠のつがいを探していた。大神家の蓮と出会い、蓮を豪華な獄舎で飼い始め…。
(出版社より)

作品情報

作品名
狼皇帝 ~宿命のつがい~
著者
剛しいら 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
狼伯爵~永久のつがい~
発売日
ISBN
9784344818378
3.7

(14)

(3)

萌々

(7)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
51
評価数
14
平均
3.7 / 5
神率
21.4%

レビュー投稿数4

やっと出会えた運命の人

『狼シリーズ』の4作品で、一番好きなお話です。

イゴールは、過去のワーレイからの犯された経験や、村での我慢を強いられた子供時代の体験から、愛を知らずに生きてきました。それでも本当の番の相手を探していた時に、蓮と出会います。身体だけでいいと思っていたイゴールに、蓮はゆっくりと愛を教えていきます。双子の颯の、蓮への複雑な想いが絡まって、お話は進みます。
颯へ見せつけるための二人のエッチが萌えます。
意外と嫉妬深いイゴールが好きです。
傲慢だったイゴールが、愛を知ってからの、過去のワーレイやナバホフに対しての懺悔に切なくなりました。

これからは、蓮に甘えることを知って、一緒に成長しながら仲良く暮らしていくんだろうな~と思える結末でした。
あとがきでのお話が可愛くて癒されます。

5

攻様が泣いたよ!

シリーズ最終巻にして1番面白かったです!
1番問題児で、愛も知らず節操なしかと思われてた攻様が、なんと可哀相な幼少期を過ごしたことか・・・
育ての親の番に無理やりさせられて、攻様なのに突っ込まれる側にされてたとわっ
ロシアの人狼はやたら大きいらしいので一般からしたら大きい攻様でも小柄な方とか。
愛情をかけられて育てられた訳ではなかったので愛というものがわからない。
そこに、箱入り娘ならぬ、息子の人狼野の番と出合ってしまったんですよね~
もう天然受様に勝てる攻様はおらんとですよ。
そのひた向きな愛情でどんどん変わっていく攻様がなんと愛しいことか。
受様が足に銀の弾を受けた時も、口でその弾を除去したので顔がぐちゃぐちゃですよ。
それでもっ受様を助けるんですよ。
因みに銀を打ち込まれたりすると人狼は死んでしまいます。
シリーズの中でも1番ラブラブな2人ではないかと思います。
幸せすぎて恐いとか。
こんな番があわられると知っていたらと、過去に犯した罪などを悔いて攻様が泣くくらい
今が幸せって。受様も素直な愛し、愛され受で、攻様も子供じみた独占欲が強くなる一方ですが
それがなんとも微笑ましい。
今回も狼姿で挿入されて「クーッ・・」とか唸ってるのが可愛かった。
とっても面白いもふもふシリーズ3部作でした。

7

キーワードは子供

「狼」シリーズ完結だそうです。もっと続いても良いのに・・・

気になっていたロシアの人狼とその番のお話です。
一番現代っ子の、新しいタイプの人狼なんでしょうね。

人狼の村の一番若い者として、理不尽な生活を余儀なくされていた過去のあるロシアンマフィアのイゴールと、神として奉られていたがため、幽閉に近い状況で育ってきた蓮が出会います。
ほぼ同じ頃に生まれた二人ですが、育った環境は正反対。
性格もまるで違うのに“番”として惹かれあい・・・

はじめのうちは俺様なイゴールが蓮を振り回しているだけのようで、蓮がそれで良いと思っていたとしても、将来に不安を感じる強引さだったのですが、お話の中に「子供」という表現があるように、お互いの子供の部分をフォローしながら成長していく展開になっていたのでホッとしました。
トゲトゲしていたり、オドオドしていたりと、それぞれが正しい愛の形を知らなかった二人が、本当の大人になったとき人狼の未来にも光明が見えたと思います。

イゴールのワイルドな部分と、蓮の柔らかな部分がお話の上でも緩急ついていてなかなか良かったです。
また、今回は狼の姿で人間の姿の相手と交わるというシーンも登場します。

あとがきの中にミニストーリーがあるので、読み落としの無きように。
人狼の未来に幸あれ・・・

1

運命の出会いを果たすまで…

人狼シリーズ3作目です。
これは孤独な狼さんたちが、長い長い時間をかけた、婚活のお話です。
アシバルの白い雪の中、
ロシアンマフィアのイゴールと書道家の蓮は、運命の出会いを果たします。
共に、(人間として)生きていれば50歳!
狂乱の一夜を共にし、つがいとして生きることになりますが…。
イゴールは愛はいらないと言います…肉体関係だけで十分なのだと!
二人が真実、愛し愛される関係になるには、
いくつかの修羅場をくぐり抜けねばならないのでした。
運命の相手にさえ、ここまで遠回りしなければならなかった原因?
それはイゴールの、過酷な生い立ち抜きには語れません。
イゴールの育った人狼の村には、正直…出会いがありません。
それはもう、どうしようもないくらいに!
(↑ああ、この表現、合コンに参加した女性が言うセリフですね。)
ウソだと思うでしょう? でも本当です。
世界中で…ロシアの人狼の村くらい、人狼が大勢いる場所は無いわけで…
だからこそ、運命の出会いなんてそうは転がっていないことを、
早い時期に知ってしまうのです。
いい男なんて、ましてや…運命のつがいなんて、そうは転がっていません!
それを幼いうちから、生々しい現実として感じさせてしまうから悲劇なんです。
(↑あ、この現実って、今時の合コンに似てます。とても!)
ああ、それから…これまでのイゴールの性格も問題ですねぇ。
とりあえず出会いの数をこなして、その中から1番いい男を選ぼうだなんて…
この後に及んでも、まだ数に頼ろうとしてるんですよ。
(↑これも、婚活女子に多いパターンですが…。)
だいたいが運命の出会いなんて、生涯1度あれば良いほうなのですが…。
ところが運命はけっこう意地悪で!!!
そういう出会いが、タイミング良く20代くらいでやってくるとは限りません。
人狼さん達だって、つがいが欲しくてしようがない時期には出会いが無くって、
50歳になって出会うことだって、ままあるんです。
まあ…イゴール&蓮の場合、長生きですから平気ですけどね。
(だから人間の婚活女子は、よけいにアセるんですよ。)
それではイゴールが、めでたくも幸せになったポイントですが…
これは1にも2にも、本当の出会いを見過ごさなかったことですねぇ☆
(↑これは今時の女性が犯しやすい運命のミスです。
  出会う数だけ多いから、本物を見過ごしてしまいがち…)
そして恋愛感情に対して、少しは素直に、大人になってみること!
(↑実はこれ、イゴールが1番苦手な分野です。)
ああ、人狼社会ってホントに、今時の人間社会に似てるんですねぇ☆(ためいき)
さて、肝心(?)のベッドシーンですが…
…蓮にド派手なキモノガウンを着せようとするセンスって、一体???

5

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