あなたに殺されるなら本望だ

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表題作騎士は永遠の愛を誓う

アルミラ王家直属の騎士 アードルフ・25歳
アルミラ王国の王太子 エリアス・23歳

その他の収録作品

  • 騎士の蜜月

あらすじ

気位の高いエリアス王太子は、ある時、反逆の濡れ衣を着せられ、塔に幽閉されてしまう。エリアスを陥れたのは――側仕えの騎士、アードルフだった。幼い頃、エリアスに拾われたアードルフは、命を賭けても彼を守ると忠誠を誓ったはずなのに…。鎖につながれたエリアスを待っていたのは、悦楽という名の辱めだった。「ずいぶん長い間、俺はあなたに狂っていたんですよ」仄暗い欲望をぶつけてくるアードルフの裏切りに、エリアスは――?豪華袋とじは、特製ピンナップ&書き下ろし短編小説入り!
(出版社より)

作品情報

作品名
騎士は永遠の愛を誓う
著者
秋山みち花 
イラスト
四阿屋晴 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫 アリス
発売日
ISBN
9784829624654
3.4

(14)

(4)

萌々

(2)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
46
評価数
14
平均
3.4 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数3

下克上の意図は…?

下剋上です。
さくさく読了。

エリアスはアルミラ王国の王太子。
『民には慈悲の心を持って接すること。王たる者は常に民の僕であらねばなりません。』という教育係の教えがモットーという…将来の統治に期待したくなるような考え方と優秀さを持っています。
年の離れた母親違いの弟に『アードルフ欲しいo(T□T)o(←従者に)』と言われた時なんて…手放したくないけど大人げない事言えなくて悶々したりしちゃうんですよね~。
それがまさか従者になっちゃったもんだから、その後の幽閉時にも響いちゃってると(*´∀`*)

でもラファエル(エリアス弟)我が儘王子な面あるけど素直さあるし、エリアスやアードルフにも懐いているので可愛い(*´ー`*)♪

エリアス幽閉時なんて(※知らされてません)会えなくて寂しがってたり…。(周りの大人困ってましたがね)

もちろん元従者のアードルフは敬語攻め。
ただしエリアスにとって風呂の介添えとかは日常的だからか(アードルフが従者の時はしてもらってたし)『いや』とかいうけど恥じらいは薄めなのがちょいと不満。
言葉責めには受けの恥じらいが欲しいのです!
なのでもうちょい恥ずかしがって欲しかった…。

あと決戦前の夜の逢瀬がなんか…とってつけたような気がして微妙だった。
でも基本的には読みやすかったです

個人的に海軍団長ノキアと騎士団団長ラハティ気になって仕方ない。
終盤でノキアが髭面をさっぱりした理由が『ラハティが戴冠式までに髭を剃り落とさないと、もう口をきかんと言いやがるんで仕方なく』だそうで…何この仲良し具合は(///ω///)♪
スピンオフ出ないのかなぁ?

2

敵を欺くにはまず味方からですが、それでおいしい思いしちゃいました。

プラチナ文庫アリスなので袋とじエロがあります♪
といっても、やはり秋山さんなので超エロエロにはちょっといたらなかったですね~といってもそれだけを期待したわけではないのですが。

お話は下剋上もの、王子が母の謎の死を発端にして、王国転覆をはかる陰謀に巻き込まれて、信頼していた騎士に裏切られ凌辱されて、、、というお話。
もうそれだけ書いただけで、何だかぼんやりと浮かんできますよね♪
なのでそこからが作者の腕の見せ所というわけで、どんな手を使って楽しませてくれるのでしょう?
かなり一気に読めてしまいます、ということはそこそこ面白い?

王太子・エリアスは、王国を継ぐものとして幼いころから帝王学を教え込まれ、それなりに文武に秀でた優秀な人のようです。(というか周囲の文官が無能?)
きちんと自分の立場を踏まえているから、8歳の時に記憶をなくして行き倒れているアードルフを拾い、自分の従者から騎士にするまで彼に厚い信頼と愛情を持っているのですが、その気持ちを明らかに表現することはできない。ちょっと、カワイソウですよね。
で、アードルフも内にはその高潔を汚したいような、自分のモノにしたい欲望を抱えながらも従者として、騎士として一歩下がった控えめな態度で接している。これも納得。
そこへ母違いの弟がアードルフを自分の従者に欲しいと言ってくるから、手離したくないけどそんな大人げないことも言えず苦しむエリアスに、ある日アードルフが弟の従者になったという晴天の霹靂。
そして、隣国と内通して謀反を起こしたといきなりアードルフに逮捕されて塔に幽閉されてしまう。
エリアスを狙う侯爵に襲われそうになったところをアードルフが助け、怒りをぶつけるエリアスをそのまま強姦してしまって。
誰の陰謀なのか、明らかにアイツだろうなと思う人々がいて、その言いなりになっているようで、エリアスについては自分が犯すことで守っているようなそんな態度のアードルフ。
黒幕は、首謀者は誰なのか、最後までわからないようにもっていっている、ましてアードルフの様子の説明にも、エリアス視点にしているせいか冷たい目だの、冷たい言葉だの、一切彼の気持ちが見えなくしてありますので読者はヤキモキします。
アードルフの丁寧語攻めも、あまりエリアスが恥じらったりしないので、効果薄な感じ。
イヤとは言ったり、抵抗はするものの、やはり言葉責めにはそれなりに羞恥を感じさせる態度を取らせて欲しいですね(個人的希望)
むしろ、恋人になってからのほうが効果があります♪いっそ、ドSの方が萌えたか?
最後の結末に至っては、エエー!というあの人が!?みたいなことがあったのでびっくりさせられました(良しにつけ悪しきにつけ)
後半エリアスを助ける騎士団長のラハティとノキアが結構光っていて、絶対彼らはデキていると思いまっす。

このイラストレターの四阿屋晴さんて初めてなんですが、どうも同人っぽい絵ですよね、、そしてアードルフの制服が銀魂の真選組の制服にそっくり!アードルフ土方っぽかったし・・・
エリアスにはエルフ耳を付けたくなる外観でした。

1

設定はオイシイ。

秋山先生の作品は何作か読んでいますが、ファンタジー感があって好きなのですが、何となく設定だけで終わりがちな気も…
今回も、貴族とかが好きな私にしてみればストライクな設定でしたが、前半辺りから結構キャラの心理(心情)描写が詳しくされていて、状況を理解しながら読めるので読みやすさはあるかと思いますが、クライマックスでのどんでん返しをハラハラしながら楽しみたい方は、ちょっと物足りない感じですかね?
あとは、キャラが分かりやすいです。
(悪い奴は、THE・悪者!という感じ。王道と言ってしまえばそれまでですが…)
サブキャラもそれぞれ個性的なので、スピンオフで書いてくれないか密かに期待してます(笑)

1

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