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狼殿下と黒猫新妻の蜜月

ookamidenka to kuronekoniizuma no mitsugetsu

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表題作狼殿下と黒猫新妻の蜜月

ランフォード・フェイ・ルアーノ、狼獣人のウェロン王国の王弟
シェイン、猫獣人でランフォードの伴侶

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

国一番の騎士である王弟×身代わりの花嫁のその後の物語!

声を失った猫獣人のシェインは、本物の王子の身代わりとして狼獣人の国の王弟で騎士ランフォードに嫁ぐことになる。思いがけずランフォードと心を通わし、互いが唯一無二の番となる。だが死者の魂が帰ってくる祭りを迎え、シェインは毎夜魘されるようになる。さらに狐獣人の国からランフォードを篭絡するために送り込まれた公爵・カテリーナが、声の出ないシェインを愚弄し、ランフォードの逆鱗に触れる。不安になるシェインに、「私の伴侶はシェインだけだ」と揺るぎないランフォード。だが、シェインは声を取り戻したいと願い…?

作品情報

作品名
狼殿下と黒猫新妻の蜜月
著者
貫井ひつじ 
イラスト
芦原モカ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041134627
4.3

(54)

(27)

萌々

(21)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
234
評価数
54
平均
4.3 / 5
神率
50%

レビュー投稿数13

たくさんの愛に溢れています

続編楽しみにしてました!

ランフォードの溺愛がワをかけてパワーアップしてます。みんな困ってます。やり過ぎてウェロンのみんなが恐怖を感じています。

蜜月ってより、ランフォードのシェイン警戒モードが最大限に暴走してまして、家族みんな…いや王国全体をブルわせてちゃってるんですよね〜。(ははは…苦笑)
シェイン1人だけがその匂いに気付かないのが救いですが、とにかくとにかくシェインへの愛情をたっぷりと、どっぷりと感じる甘い甘い続編になっています。


さてさてこの蜜月編。どんなお話かと言うと、シェインの身に起こる困った事案が起こります。これが蜜月編での大きな見どころです。

1つはシェインが見る夢。
ウェロン国で4年に一度死者の魂が里帰りする祭り(日本で言うところのお盆みたいな行事かな?)があって、シェインは母親の夢を見てはうなされることが続きます。

シェインの過去について、シェインの声が出なくなった理由について語られる超重要なエピソードでした。
シェインの声が出ないのは精神的なものによる…というのが強く伝わる切なく悲しい過去に心が痛みました。シェインの声を取り戻すことは、単純な話ではありませんでした。

子どものシェインが背負うには大きなトラウマで、1人でそれを抱え生きてきたなんて想像を絶します。だけど、シェインの悩みはランフォードの悩み。ランフォードが放っておくはずがありません。
シェインの傍にはランフォードがいるし、シェインを愛し見守る家族がたくさんいます。

シェインがこの国に来て良かった。本当に良かった…。シェインのランフォードを想う気持ちが最後どんな形で現れるのか見届けて下さい。


もう1つの見どころはアンデロからの使者来訪です。
この使者が…なんとまぁヒール中のヒール!強烈なキャラでインパクトが強すぎでした。

ウェロン内を引っ掻き回すんですが、読んでてイライラします。コテンパンエンドを期待しながらでないと、読めないかも。ああ言えばこう言うだし、本当に本当にムカつきます。
この使者、カテリーナにウェロンの王室はみんなカンカンです。でも!王妃始め皆がドスッとチクッとやり込めるから面白いんですよーー!!

貫井先生の描く成敗劇が痛快・愉快すぎてめちゃくちゃ面白い!
カテリーナは最高にムカつきますが、このおもしろ楽しい成敗劇が成立すると思ったら、カテリーナには多少ピエロになってもらっても良いかな、と思うほどワクワクニヤニヤしました。
むしろカテリーナの登場した意味はそこか?と思えば、彼女のウザさも少しは多めにみようとも(笑)

シェインをみんなで守る=厚かましい使者を責めるの図が、最高に最強にスカッとジャパンならぬスカッとウェロンです^ ^
カテリーナの最後はウッヒッヒ。となる展開なので、大いに期待して読んで下さい(≧∀≦)


蜜月編最高でした。
夫婦愛や家族愛の側面からもグッドです!
シェインとランフォードのラブっぷりが一応メインですが、それと同じくらい家族愛にも溢れていて心が温かくなる素敵で素晴らしいストーリーでした。
本当に素敵な家族だよ〜…義父の存在感も素敵すぎる。(きっとイケおじに違いない)


この作品のふんわりとした雰囲気と優しさとポカポカに満たされる読後感が大好きです。
発売日の4月に相応しい春の陽気のように、温かくてホッコリする素晴らしいストーリーでした(*´︶`*)

10

2人で幸せにね( *⁠´⁠꒳` )

狼獣人族の王弟と、そのお嫁さんになった猫獣人のお話の続き。
前作の溺愛っぷりがきゅんでしかなく、とてもとても好みのお話だったので、続きが出ると知って楽しみにしてました"(ノ*>∀<)ノ

王弟で国一番の騎士でもあるランフォード(愛称ランス)と、心を通わせて番となった身代わり花嫁のシェイン。
声が出ないシェインだけど、ランスはその鋭敏な嗅覚でシェインの気持ちは十分に理解しているし、兄である国王一家にも可愛がられて、幸せの日々。

そんな中、そもそも猫獣人の王子シェインが狼獣人国へ嫁ぐ原因となった狐獣人国から和平の使者が訪れる。

この使者、嫌味や当てこすりの物言いが達者!
感心しちゃうレベルでした(^_^;
国王との婉曲で通じない会話、王妃のキッパリとしながら上流階級の嫌味とか、みものでした。

気持ちがザワつくランスの強烈な匂い付けに、甥たちの「妄想してしまいます」には笑っちゃいました。
そうか、そうか健全だね(≧∇≦)
前作ではシェインを傷付けてしまった甥っこの”純粋なときめき”にもにまにまです。
かわいいねぇ⸜(*´ᗜ`)⸝♡

シェインと母親との結末、そうきたか~。
前作にてシェインに辛く当たった人たちのその後が、今作でキッチリ描かれていて、めっちゃスッキリしました。

勧善懲悪&愛しさと優しさと。
とっても面白かったです(*^^*)

6

ルビー文庫の救世主

勝手ながら貫井ひつじ先生をルビー文庫の救世主だと思っております。だってあのペラッペラの薄い(すいません…)文庫でも圧倒的に面白い作品を書いていると思うんです。先月発売された「孤独な煌帝の幸せの金糸雀」も面白かったし、この作品の前作である「狼殿下と身代わりの黒猫恋妻」も凄く面白かったからこそ、こちらが発売されるのがとても楽しみでした。

あらすじにあった「狐獣人の国からランフォードを篭絡するために送り込まれた公爵・カテリーナ」に、どんな罰が与えられるのかとワクワクしながら読みました。

伴侶のランフォードだけではなく王妃にも気に入られて家族の一員として扱われ、王宮中から大事にされているシェインですが、狼獣人の価値観とかがこの作品にとても生かされていて、狐獣人のカテリーナが墓穴を掘る度にニヤニヤが止まりませんでした。

彼女がシェインどころか王妃まで愚弄した事から、ランフォードの兄の王が企んだ事がえげつなくて最高でした。

今作でクスッとしたのがランフォードがシェインに行っている匂い付けでした。親族一同がドン引きするくらい凄いし、年頃の甥っ子たちは悲鳴をあげていました。
でも、それくらいシェインは愛されて大事にされてると知りホッコリもしたんです。

そして、ロルヘルディという祭に絡めてシェインの過去と声が出なくなった原因が明らかになる辺りが流石でした。

あのページの中にこれだけの内容が入ってて、更に2人の夜のシーンまで入れてるのが凄いです。悪人の末路もちゃんと書かれててスカッとするし、健気受けに溺愛攻めが好きな方には堪らないのでは無いでしょうか?

6

溺愛好き、本当に読んでほしい…

狼×黒猫続編です!
前巻よりも溺愛度がめちゃめちゃにパワーアップしていて本当に最高でした!!

今回は城に狐獣人のやっかいな客が訪れすったもんだが起こります。もちろんシェインも標的になるのですが、どれだけいじめられても絶対に助けにくるランスがいると思うと本当に安心して読めますし、むしろどうやって登場してくれるのかウキウキします。

また前巻でもそうでしたが、敵というか悪役が本当に嫌な奴で同情の余地もなくひたすら憎らしいやつであること、そして狼獣人側がそれを本当にすっきりとやり返して追い払ってくれるので読んでいて最高に気持ちのいい作品です。

BLとしても物語としても読みやすくとても大満足な1冊でした!
シェインが話せるようになってみんなと仲良く話す未来も是非覗きたいです!

1

大大大好きな甘々溺愛作品

もう、これ、他の方もおっしゃっていますが、全ての溺愛甘々好きさんにぜひぜひぜひぜひ!読んでいただきたい…!!

『狼殿下と身代わりの黒猫恋妻』の続編です。

王弟の狼獣人ランス(ランフォード)× 声の出せない猫獣人シェインの蜜月。

前作も蕩けるような攻めの溺愛っぷりに悶絶させられましたが、無事二人が結ばれてからのお話となるこちら、糖度がより増しております。(ましましです!)

「君が苦しいと私も苦しい。君が悲しいなら私も悲しい。君が不幸なら私も不幸だ」
…なにこれ。言われたい←
生まれ変わったらこんな台詞を言われる人生でありますように。(言う方でもよし)

今作も、ランスのシェインへの愛は止まりません。
「匂いづけ」が強過ぎる…と兄王や父親である前国王からも苦言を呈される場面が、何度も出てきます。(さいこう…!)
頭のてっぺんから足の爪の先まで、シェイン自身の匂いがもう分からないくらい、匂いづけされているんですって。最高✨

シェインを愛し、守り、慈しむことに全力を捧げるランス。
そんなランスの姿が可愛すぎて個人的に萌え転がったシーンは…↓↓

王妃の娘エリィに「にゃんにゃん」と呼ばれるシェイン。
シェインの尻尾に触りたがるエリィに対し、「(シェインは)叔父さんのにゃんにゃんだから、だめだ」と真面目な顔で言うランス…たまらんです。。
想像するだけでにやけちゃう。「俺のにゃんにゃん(そうは言ってないけど)」って、可愛すぎ。

やたらとランスについてのみ語ってしまいましたが、ストーリーもぐっと感動するところ、切なさを感じさせるところ、悪役に怒りを感じるところなど盛り上がる部分が沢山ありまして。

特にこのシリーズは悪役がとことん悪役で、最後には必ず報いを受ける”勧善懲悪”のスッキリ爽快感がたまりません。ランスが自ら手を下すというよりも、兄王のレンフォードが政の手腕を発揮するのがまた、格好いいんだな。。

そして悪を征伐した後の、寝室にある方が現れ…というシーン。
シェインーーーー!!シェインがー!!
私もランスと一緒に目を見開いて硬直……はしなかったけど、しそうでした。笑
感動とふわふわした高揚感に包まれて、今夜はぐっすり眠れそうです。

溺愛あまあま成分に存分に浸りたい時、ぜひぜひお手にとっていただきたい作品です。

1

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