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表題作MVPに抱かれたい!

黒崎将吾・局と関連ある球団の主力選手で球界のスター
蒼井湊・野球レポート担当に抜擢されて悩む新米アナ

あらすじ

興味も知識もない野球レポートの担当になった新米アナの蒼井は、初日から球界のキングと呼ばれる四番打者の黒崎に勉強不足を叱られてしまう。けれどその日から、取材のたびに黒崎の視線にドキドキしてしまって…!?

作品情報

作品名
MVPに抱かれたい!
著者
室谷ナナセ 
イラスト
緋色れーいち 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044550134
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

結構王道なカプですが

今回は局と関連ある球団の主力選手で球界のスターと
野球レポート担当に抜擢されて悩む新米アナウンサーのお話。

攻様との出会いが受様の自信をもたらし、
攻様が受様の出会いで更なるチャレンジを目指すまで。

受様は父の海外赴任で
十年間をロスで過ごした帰国子女で
語学を生かす為にアナウンサーとなります。

いつかは海外報道に携わりたいと思いつつも
実際には語学力だけではままならないもので、
二年目になった春、
平日朝の情報番組でスポーツコーナーの
レギュラーに指名さて不安が一杯でした。

と言うのも
受様が籍をおくテレビ局は
人気球団との出資関係で野球中継数も多く、
男性アナ志望の大半が
スポーツ関係のキャスターや実況アナを
目指すと言われる位なのに

受様は
子供時代から小柄で貧弱な体格だったので
スポーツ観戦すら興味がなかったのです!!

その為、
前任の先輩アナに引継ぎを兼ねて
挨拶に連れられてきても彼に隠れるようで
すっかり借りてきた猫の子状態。

球団の四番打者で
選手会長であるだけでなく、
日本の野球界の誇る強打者である
スタープレーヤーに目を奪われます。

そのスタープレーヤーこそが
今回の攻様になりますね♪

球界のキングと呼ばれる攻様は
圧倒的な存在感を放ち、
攻様の視線を感じただけでも
動かなくなってまい、
攻様に苦言を呈されてしまいます。

毎日真剣勝負な攻様に
中途半端な態度を取った事を
反省した受様は
気持ちを新たにする事を誓います。

しかし、
事前打ち合わせのあるインタビューは
マニュアル通りの進行は出来ても
試合のレポートは
咄嗟の一言がて出来なくて
なかなか思うようにはいきません。

攻様と対する機会が合っても
余計な事を言うとまた叱られたり、
更に彼を不快にさせるかと思うと
彼に声をかける事が出来ません。

そんな時に外国人選手が
困っている場面に遭遇した受様が
通訳をかって出た事がきっかけで
攻様と和解出来たばかりか

受様は攻様に英会話を
攻様は受様に野球について教える
レッスンをする事になります。

二人で一緒の時を過ごすうちに
無自覚ながら攻様に惹かれていく
受様でしたが

酔っぱらった球団のチームメイトが
攻様と親しげにしているのを目撃、
彼を恋人だと誤解してしまいます。

恋を自覚した途端の失恋に
受様は今後のレッスンを断るのですが、
激情に駆られた攻様は
受様を強引に押し倒してしまい?!

すれ違ってしまった二人に
解決の道はあるのか?!

室谷さんの文庫デビュー作で
角川ルビー小説大賞・優秀賞受賞作です。

現実世界でよくある
局アナとプロ野球選手の恋をBLで
と書かれたお話との事ですが
言われてみれば確かにありそうカプなのに
今まで読んだ事がないかも?!

王道な匂いがプンプンな設定で
こうなるだろうなぁ~的な感じでしたが、
それも良いかととりかかった一作♪

二人ともが職業の割に
自分の気持ちを口に出来ないタイプなので
どう見てもお互いに両想いなのに
誤解と思い込みで
なかなか二人の仲は進みません(笑)

自分に自信が無い為に
何事にも消極的だった受様が
攻様と出逢う事で仕事に前向きになって
それが恋につながっていく様子が
無理なく描かれていて

受様の成長と恋の成就を楽しく読めた
一作でした♪

受様の誤解されたチームメイトの彼と
いつもつるんでいる三番打者との関係が
とっても気になりま~す。

今回は本作とは逆に攻様がアナウンサーで一作、
緋夏れんかさん『アナウンサーは愛を告げる』
をお奨めしますね。

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