――君は舞い降りた天使のようだった。

その刑事、天使につき

その刑事、天使につき
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  • 神1
  • 萌×21
  • 萌6
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
6
得点
29
評価数
10
平均
3.1 / 5
神率
10%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784796400787

あらすじ

優しい刑事の瑞樹と冷たい検事の出水。二人は事件解決のために合同捜査をすることになるが…!?

六本木署組織犯罪課勤務の刑事・瑞樹が担当する事件で、検事の出水と共に仕事を進めることになった。出水は隙のない完璧な検事で、刑事ながらも優しく包み込むような性格の瑞樹は気後れしてしまって…?

(出版社より)

表題作その刑事、天使につき

気の短い検事 出水知典
外国語に堪能な六本木署の刑事 小川瑞樹・25歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数6

たくさん話し合って理解していく2人

検事×刑事という、王道的な組み合わせです。
もうこの二人が大好きになってしまい、ベッドシーンまで1字1句じっくりと読みました。何だか、会話がとてもほほえましく素敵な二人でした。

ある殺人事件の真相を追ってコンビを組むことになった瑞樹と出水なのですが、第一印象は最悪なんです。
出水は威圧的でせっかちで冷たい印象の検事で、瑞樹はおっとり型の刑事。
うまくやっていけないかも…と思う冒頭から、次第に互いを認め合っていく展開は王道ながら丁寧に書き込まれています。

最初は瑞樹視点なのかと思ったら意外と出水視点が多く、おそらく瑞樹視点だけならこの出水は冷たくて理解できなかったと思います。
出水から見た瑞樹のお話、という作風になっていて、タイトルもそれに沿っている感じですね。

性格は正反対の二人、性善説を規範に生きている瑞樹と、人間はそもそも悪いものだと決めつけている出水。
二人がたくさん話し合って、行動を共にして、互いを生涯のパートナーと認め合っていくまでが良かった。

どちらかというと出水の気持ちの移り変わりに偏っていた気がしたので、瑞樹の好きは流されてしまった印象続きがありました。瑞樹の気持ちがもっと読み手にわかりやすく書かれていると良かったかと思います。
初めてしたときに、瑞樹が心の中でお母さんごめんなさい、でもこれが運命だったんです、という告白が男の人に対して適切でないかもだけど、ずっと運命の人相手に貞操を守ってきた少女のようだなあと思ってしまってかなり可愛かったです。

ガッツリ事件ものかというとそこまで重くもないので、難解な事件ものが苦手な方でも楽しめると思います。
そしてその後、瑞樹の父親が行方不明という事件を説き明かしていくまでもがちゃんと描かれていて、書き漏らしがなくしっかりまとまっていました。

そんなに分厚い本ではないのに読みごたえがたっぷりあって、読み終わったあとの充実感もある、満足な一冊でした。

3

少し御都合主義のところが…

主人公小川瑞樹は25歳警視庁の通訳として働いています。育ちがアフリカでお父さんは高名な言語学者です。でもアフリカで失踪しています。

そして瑞樹はアフリカ人のアリヤが犯罪に巻き込まれた案件にかかわり無実を信じて奔走します。
そこで出会った検察官の出水と協力して、捜査しているうちにお互いが恋に落ちて身体の関係になります。
事件が解決して二人でアフリカにお父さんを探しにいきます。
ようやく出会えるのですが、瑞希とお父さんは夢で出会っていてお父さんはやぎと引き換えに拉致されていて、瑞希は、出水が恋人だと告白して、現実では理解し合っているのです。
ちょっと、現実離れしすぎなところがなあ。
瑞樹は天使なところは異論はありません。出水が肩甲骨の下あたりに羽が生えているのでは?って言うところは萌えました。

1

天使

剛先生の作品に登場するキャラクター、って言うか、剛先生の作品自体が、基本的に性善説で前向きな物が多くて、これもそんな作品。

主人公は、外国語担当の刑事。
瑞希は、子供時代を言語学者の父に付いてアフリカの各地を回って過ごしたために、アフリカの部族ごとの各言語や、それぞれの部族の考え方の違いなどがわかっている、
そんな彼が、冤罪事件に巻き込まれたあるアフリカ人の事件を担当して、出会った検事・出水は・・・。

柔軟で性善説な彼と一緒に過ごすうちに、張りつめていた出水の心に変化が生まれます。
出水にとって瑞希は天使のようで、この天使に出会えたことで、自分は変われるのだと、出水は前向きに思うのです。
この前向きさが、剛作品の好きなところ。

例によって、この本も、詰め込みたい内容が多すぎてちょっと駆け足みたいなところはありますが、それも物語が溢れ出てくるのを止められないって言う剛先生のパワーなのかと
思うのです。

1

世界は愛に溢れている!といいよねっ!

攻めがだんだん壊れていく様が見ていてとてもほほえましかったです。
壊れると言っても「崩壊していく」というのとは違って「虚勢がパリパリ剥がれ落ちていく」って感じです。

最初は超俺様でいけ好かない感じなのですが、それが受けの純粋さに触れるにつれ、ちょっとずつ殻から抜け出してくる感じ。
こう、ちょこっとずつ外の様子を見ながら、ちょいっと顔出して、手を出して、足も出して、気付いてら外に出てた!みたいな。

受け答えが柔らかくなって、話を聞いてくれるようになって、ちょっとだけ笑うようになって、気遣いをしてくれるようになって…、とここまではのんびりちょっとずつなのに、この後が!
いきなり「ちゅーして押し倒し!」
えっ!飛びすぎっ!!!(笑)
それから謝って、素直になって、優しくなって、そのうちお料理とか始めちゃうなんて、どんだけ可愛いんだこの人!
カレー作って待っててくれるなんて、本当にニヤニヤしちゃうくらい可愛いし、2人分の手作りお弁当なんて、思わずぎゅーってして頭撫でてあげたくなるくらい可愛いよぉ~><
なのにカッコよさが失われないのが素敵ww
2人して料理にはまって続きるってのがほほえましかったです。
受けも付き合って一緒に台所に立ってるんですね~。

このお話、受けが攻めに惹かれていたのは分かっていたし、絶対性格的に面倒くさいのは攻めだと思っていたので、受けが素直に想いをぶつけて落とすんだと思ってたんです。
まさか攻めが先に振り切れちゃうとかっ!予想外でした(笑)
そして受けも受けでのほほ~んと受け入れちゃうし。
「好き」って感情がなんだか「人類愛」の域に達しているって気がしないでもないんだけど、それでも「愛」は「愛」です。

初エッチが、とにかく可愛かったです。
受けは天然純粋栽培だし。
羊飼いが羊の●を借りてやっちゃうとか、大人になる儀式で大人の精●を貰うと部族が有るとか、最中に想像するんじゃないよ(><)
お母さんごめんなさい僕は結婚しない人になりました、とか、考えちゃったりするあたりがクスッと笑えるし。
攻めは攻めで必死すぎて、そのくせ根が真面目なものだから、「そうかここが気持ちいいのか」とか「こうすれば良いんだな」とか「最初からこうすればよかったんだ」とか、なんだか抱きながらお勉強している感じが可笑しい!


ホントにお似合いのカップルで、ちょっとだけ受けのほうが優位かな?
攻めが受けを好きな限り、受けは絶対物凄く誠実に大切にするだろうなぁ…と思います。

ストーリーがわりとシリアスでしっかり事件や解決があって、読んでいるときは私も結構真剣に読んでいたので、読んでいる最中よりも読み終えて思い返しているうちに、攻めと受けの印象がドンドン可愛くなっていく感じです。
なので、若干脳内妄想の甘さも加味されているかも。

3

天使な天然受けが意外キャラで良い

何だか、最近の剛さん作品の受けちゃんは健気の良い子が多い気がしますが、今回はまるで天使のような・・・
いや、本当天然ボケだったら苦笑モノなんでしょうが、本当に天使みたいで、癒されるんですよ。
汚れちまった自分にもマブシイ~~~!
ちょい爪の垢でも煎じていただきたいですわww

外国語枠で採用され、ガイジンの多い六本木署に配属された瑞樹。
お父さんが学者で、小さい頃から一緒に諸外国を旅した経験のある語学堪能な人。
但し、二年前アフリカで行方不明になってしまい、同居の母・祖母と共にその身を案じている。
母親はとっても雰囲気のよい、できたお母さんで、瑞樹は母親以上の女性はいないと思うほど若干マザコン気味。
一方、検事の出水は、警察関係の厳格な父親を尊敬していたのですが、そんな父親に隠れて浮気し、父の死後その相手と再婚してしまった母を許せない若干人間不信の傲慢、冷徹な感じの人。
そんな二人が、一人のアフリカ人が殺人事件で起訴されることになり、一緒に取り調べをすることで近づいていくお話です。

一人っ子だし、家を守っている母に、父が行方不明になっていることで少しボケが出て続ききてしまった祖母を思いやる為に気丈にふるまう瑞樹がふと漏らした弱音と涙に出水がクラっとww
瑞樹が天然でただのボケアホだったら、鼻にもかけないんでしょうが、誠実で真面目で実直な性格で、人を信じるきらいがありすぎるとはいえ、自分と正反対のものに惹かれるのは至極当然かもしれません。
それは出水の、本当は人を信じたいという心のあらわれなんだろうな~とも思えるのです。

幼少より世界で暮らしてきたグローバル感覚の瑞樹だから、セクシャリティについても余り深く考えてない。
だからムラムラっとした出水に襲われても←ここからのシーンが面白くて萌えツボだったりするのですwww
出水とこんな関係になるのも運命と思うとかw
羊飼いは、そんなことをすると思いだしたとかww
お母さん、ごめんなさいとかwww
アフリカの大人になる為の儀式を思い、これは儀式なのだとかwwww
ライオンに噛まれるようなもんだけど、ライオンには咬まれたことがないとかwwwww!!
何故か逐一面白いんです~~~

いや、アフリカネタ多すぎでアフリカへの愛が充分つたわってきますからネ。
そんなで事件は解決し、円団へとむかうのですが、二年も行方不明だったわりにお父さん、あっさりと出てきてびっくり!!
ちょっとラストが駆け足っぽかったと思いますが、また違う国の人のトラブルで、二人の話が見られたら面白いなー
その時、瑞樹は今度はどんな考え方や発言をするんだろう?と少し愉しみにも思ったりしました。
実に後味のよい、気持ちよいお話でよかったですヨ♪

1

これはいい突飛

アフリカ人が絡んだ殺人事件を担当することになった、生真面目な検察官・出水と語学が堪能な純真な刑事・瑞樹のお話です。
それぞれが両親に関係する問題を抱えており、出水はそのため人を信用できなくなっているし、瑞樹はそれを受け入れながらもストレスになっていることは否めなくて・・・

まずこのお話のポイントは、瑞樹が信じられないくらい純真無垢だということです。
相当なマザコンで、お坊ちゃんで、さらに、父親に付いて海外生活も長かったというおまけつきで。
反対に、出水の方は相当できる男なのにトラウマを引きずっているわけです。
置かれている状況も特殊だし、展開も結構突飛なのですが、なんとなく納得させられてしまうのは、構成が上手だからなんでしょうか。

いっしょに行動しているうちに、どんどん惹かれあっていく二人なのですが、そこで面白いのが、出水の方が我慢できなくなっちゃうことと、瑞樹がほとんど抵抗なく受け入れちゃうところです。
出水が引っ張っているようでいてヘタレ気味で、瑞樹が流されているようでいて意外と積極的なのです。

事件と家族に関する問題の解決もいっしょに語られますが、惜し続きいかな最後の方は急ぎ足でしたね

それにしても、瑞樹君ホントに天使みたいです。

2

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