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表題作懺悔 麗人セレクションDX

安藤
教師
生駒昇
生徒

同時収録作品教師B

椎名
教師
浅田潤也
生徒

同時収録作品RISKY

橋詰恭平
兄の友人
加賀由孝
大学生

同時収録作品トカゲのしっぽ

敦生
予備校の友人
克行
浪人生

同時収録作品ラストキスから始めよう

ジェイク
従兄弟の留学生
中原圭吾
高校生

同時収録作品BLUE PERIOD

ジェイク
ハーフ
ロニー
中国系アメリカ人

同時収録作品吸血と給血と。

謎の医者
笛木
27歳

その他の収録作品

  • 本編まで何マイル!?~ブラザージェイクの多難な日々~
  • フリートーク
  • 扉絵COLLECTION

あらすじ

授業をさぼり、校内で友人達と日々愛欲に耽る…生駒は自堕落な高校生活を送っていた。
幼少期の或るトラウマから逃げるように生きていたが、偶然からその元凶の正体が生徒指導の教師・安藤であることを知る。
近づいて、挑発して…心の闇を埋めるように惹かれていくふたりだったが、その束の間の幸福は長くは続かなかった……。

センセーショナルな内容で物議をかもした表題作他、「初田しうこ」名義で描かれた初期読み切り作品7編を収録した傑作集第2弾!!
・雑誌掲載時のカラータイトルページをカラーイラストで完全再現!!
・著者による描き下ろし作品解説収録☆
(出版社より)

作品情報

作品名
懺悔 麗人セレクションDX
著者
鹿乃しうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784812474525
3.1

(6)

(1)

萌々

(0)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
18
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数2

ダーク&シリアスな初期作品集

絶版本複数冊からの再録集です。
しうこさんの古い作品を買い集めた時、旧版と新装版のダブリを調べるのにてこずったり色々ダブって買っちゃったりしたので、これから買われる誰かの参考になればと。

・懺悔
・教師B
・RISKY
『懺悔』収録作品(初田しうこ名義)

・トカゲのしっぽ
『$10』収録作品(初田しうこ名義)

・ラストキスから始めよう
・本編まで何マイル!?~ブラザージェイクの多難な日々~
・吸血と給血と。
『ラストキスから始めよう』収録作品(初田しうこ名義)

・BLUE PERIOD
『苦い果実』収録作品

・扉絵COLLECTION(各作品の扉絵のカラーバージョン)
・フリートーク(作品解説)
本コミック刊行に際して、新たに収録されたもの

電子書籍はオリジナル(↑に書いた4タイトル)の方が配信されているので、この再録集については現時点では配信されていないようです。

4

迷宮のリコリス

みみみ。さん!

このDX版のあとがきに『ラストキスから始めよう』に、
ラスキスの描き下ろしが追加収録されたと書いてあるんですが、
私のラスキスは初版なので掲載されていないんです。
電子版の試し読みで目次を見てみても書かれていなくて…。
みみみ。さん、持ってませんか!?

暗→→→明るいへの変遷

今でこそ鹿乃さんの作品はシリアスに切なさをミックスしながら明るく楽しく程良いさじ加減で熟成しておるなぁ、と思うのですが、この表題、思いっきり暗くて、しかもオヤジ(52歳!)で犯罪モノ。
こんな作品も新鮮でいいですね。

子供の頃、大人の男性にイタズラをされたのが心の傷になって残っている高校生。
彼はその犯人に印を付けていたのです。
生徒と教師として、学内で再会した時、その過去の傷をえぐり出す高校生。
彼は先生を罰したかったんではなく、赦したかった。
それが愛に向くとは以外な展開だったのですが、トラウマが憧れにすりかえられるとでもいうのでしょうか。
逆転移に近いその精神性が、背徳感たっぷりで味わい深い作品でした。

そしてもう一編、背徳感のある作品『教師B』
友人で同僚の教師が、自分を慕ってくれる生徒と身体の関係があるのを見てしまい、険悪になる教師同士。
ここでは、珍しくこの高校生が主人公ではなく、教師2人。
一見この高校生を盗り合う話のようでいて、ひょっとしてこれは教師同士が互いにままならない気持ちを抱いていて、それを高校生に転嫁しているのでは?と思うのですが・・・間違ってる?

そして、ダイレクトには出てきませんが兄と出来ていた弟が大学進学で兄の元に出てくるのですが、兄が逃げて代わりに兄の親友が転がりこんで、、というのが『RISKY』
兄弟の関係は間違いだと、兄が親友に振るので兄の姿は全く出てきません。
青春の過ちに目を開くといったお話でしょうか。
兄の親友、いい人すぎるよ!

臆病で中2病のような『トカゲの尻尾』

『ラストキスからはじめよう』この辺りからが、現在の作品の傾向に似たものになっているような気がします。
子供の頃の純粋な気持ちを、子供ならではの天の邪鬼の言葉のせいで誤解したまま大きくなり、再会した従兄弟同士の気持ちを確認するまでの話。
お前がそんななら、それに合わせるしかないさ、な片方と、
子供の頃の心と裏腹の気持ちを今更訂正することもできずに、抱かれる片方。
若さの残酷さと甘酸っぱさが同居しています。
そして従兄弟と再会する前の若気の至りの話が『BLUE PERIOD』
本音を言えずに相手を傷つけることでしか表現できない若さの表現が、痛いですね~
でも、それが青春!っていう感じで鹿乃さんによく会うのです。

『吸血と給血』耽美調のファンタジー作品。
初めて見る鹿乃さんの、過去の顔の一つですね♪

鹿乃さんの作品の若者たちは皆全力で、一見蓮っ葉なようでいて、実はスポ根のような根っこの太さがあって、それが物語展開がどんなに痛くなっても、相手や自分を傷つけあっても、全力で魂をぶつけ合ってる感じ(ガチンコ)がして、全然嫌味じゃないんですね。
だから学園モノが苦手な自分にも、受け入れられてしまう。
この骨太さ、とっても大好きです☆

3

この作品が収納されている本棚

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