愛はね、

aiwane

迷途之戀

愛はね、
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神57
  • 萌×221
  • 萌16
  • 中立11
  • しゅみじゃない22

--

レビュー数
30
得点
428
評価数
127
平均
3.6 / 5
神率
44.9%
著者
樋口美沙緒 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784592876465

あらすじ

予備校生の多田望は、幼馴染の俊一に片想いをしていた。ノンケの俊一は決して自分を好きにならないと知っている望は、俊一以外の誰かを好きになりたくて、駄目な男とつきあってばかりだが……。
(出版社より)

表題作愛はね、

小説家志望の幼なじみ大学生 本山俊一・19歳
ちょっと鈍な予備校生 多田望・19歳

その他の収録作品

  • あとがき(&おまけSS『愛のはなし、恋のこと』)

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レビュー投稿数30

2010年度一番の傑作です。

号泣です、痛いです。単なる幼馴染みの二人が恋人になるまでの甘い話ではありません。私には木原音瀬「美しいこと」と並ぶ大作です。愛することは自分を大切にすること、強くなれる事、愛は報われなくても無償のものなんだと望(受)が成長するまでが痛々しいまでに描かれています。俊一(攻)も望に友情以上の感情を抱きながらマイノリティーの壁を越える事は出来ず、自分以外の男で紛らわす望に対し嫉妬しつつ、どうして自分の友情という愛を大事にしてくれないのか?相反する心の矛盾を抱きながら愛と憎しみを抱き、望もまた然り。どうして自分を好きになってくれないのか?男だからいけないのか?と言葉にはしないまでも何年も傷つけ合います。ようやく望が言葉にし、自分を見つめ直し確執のあった家族の愛を再認識する事で、望が片恋でも良い俊一を愛していく、報われることがなくても愛を知り強くなっていくのが瑞々しく描かれています。おまけで俊一もようやく、望を恋愛感情として受け止める兆候と共に愛される不自由さに心が揺れていきます。続編も出る予定?なので、早々に読みたいので葉書出すことにしました。

6

こういう話だったのか…

樋口美沙緒先生の本は、これが二冊めです。
今話題のあの虫さんシリーズは未読。
初読み本は、育ての親とその息子との三角関係のお話で。
確か最後の方で、あるキャラが変貌(?)するのが楽しかった記憶があります。
面白い話を書くなぁ、と思いました。

この本は、実は数年前から気になっていました。
まだ片手くらいしかBL小説を読んでいない頃。
まだ樋口先生も小椋先生も知らなくて、続編もまだ発売されていなかった頃です。
まずは表紙の絵が綺麗だと思って。
次に、筋書きの内容に惹かれました。

〝片想いの相手から、別の男との交際を薦められる話…〟

想像では、ノンケの俊一(しゅんいち)はまったく気がなくて。
それでも望(のぞむ)の気持ちに少しづつ引きずられていくのかな?
そんなふうな話かと思っていました。
優しくて、柔らかくて、哀しくて…みたいな。

なぜだか急に、この話を無性に読みたくなり。
ある事をキッカケに、読んでみました。
そしたら…想像とはまったく違う!
かなり身体も心も痛~いお話でした。
これをもしも気になった当時に読んでいたら、まったく別の感想になっていたかもしれない?
今このタイミングで読んで良かったなぁ~と、つくづく思います。

一言で言ってしまえば、執着愛のお話でした。

望はどうしょうもないほどひた向きに、俊一への恋情を見せます。
けれど望は実は、俊一の本質に気づいている。
なのに執着し、依存し続けます。
他の男と付き合うのは、俊一のためだと言い。
その恋人達の前で平然と(しかもベッドの中でも)俊一の話をしたり。
俊一に関するものを、相手の目につくところに置いておいたりする。
大好きなはずの俊一には、痛い別れをして俊一に泣きついた元恋人との再会を、俊一の目の前でいとも容易く受け入れてしまう。
天然とか純粋で片付けるには、あまりにも無神経な男の子です。

俊一は、望へ優しく接しているようでいて。
実は誰よりも一番、望へ酷い事をしています。
大貫や五島や篠原といった、望のかつての恋人や現在の恋人よりも。
なん十倍も、なん百倍も、言葉や態度で酷い事をしている。
相談にのったりキスを受け入れたりと甘やかす事も、俺に執着しても見返りは無いのだと突き放す態度も、すべてが自分自身のためで。
その勝手さでどれだけ望を木傷つけているかに気づかない、気づこうとさえしない。
自分を守る事ばかりに神経をとがらせている、自分勝手な男の子です。

この、とてつもない人間臭さ、未熟さ、卑怯さ、やるせなさ。
読みながら「ムッチャ腹立つわ~!」とか「あんたが一番悪い!」と主人公の二人に何度思った事か!
だからこそ、引き込まれてどっぷり世界にはまりこんで。
最後には「今まで読んだ中で一番好きかも?!」となりました。
好き嫌いかなりわかれるとは思いますが、私はこのお話すごく好きです♪

望は家族愛に恵まれなかった寂しさが、そのままそっくり俊一に注がれていたのかもしれない。
もしも彼が両親や兄弟に大事に愛情深く育てられていたら。
ここまで俊一に執着しなかった気がします。
俊一は逆に家族愛に飢えていたり、器用なタイプでは無かったら。
望への執着を見せる事に、こんなにも迷わなかったかもしれない。
結局は俊一の中の矛盾が、望を地獄へと突き落としていたのだと思います。

そして、最後の望の大きな変化。
勿論、とてつもない出来事が望を大きく成長させた訳ですが。
望が取り戻した家族との絆が、俊一への執着を和らげたようにも感じました。

私はず~っとこういう話が読みたかったのだなぁと、つくづく思います。

樋口先生、小椋先生、本当にありがとうございます。
私はこのお話、今まで読んだBL小説の中で一番好きと思うほどのめり込みました。
今から続編、楽しく読ませていただきます。


追記:
長くなりすぎたので。
エピソードへの感想や二人意外の人物の感想も。
「好き」の種類の感想さえも書けず。
ただ、二人のマイナス点だけを書いたような…。
ストーリーの良さがちっとも伝わらないレビューになってしまいました。
申し訳ないです…。

登場人物の中では、望の二人の兄が大好きでした。
まったく違う性格の二人ですが。
苦労人の長男も、望の一番の理解者である次兄も。
それぞれとても魅力的です。

5

これ単品の評価です

物語に何を望んでいるかで評価が大きく揺れてしまう作品ですよね。
「続きないほうがいい」と何人かの方が既に仰られてますが、
私もこの話はここで終わってくれたら「神」だと思います。
ま、続きはないことにして(出たら出たら読みそうですが)神で。

受けはちょっと芯がなさすぎるというか「愛されたい」ばっかりで
好きって口で言ってくる相手に流されまくりすぎなんですが
人間、若いってバカっぽいことやってきてるもんだよな…
と、この子ほどではないけど恥ずかしい過去を振り返ると
結構この駄目な子ちゃんなとこは許容範囲内でした。
駄目っぷりがなんか不思議と理解できてしまうというか…
「そっちいっちゃ駄目~」と思いつつ、その痛さに共感したりして
「頑張れ頑張れ」と普通に思えたんです。

攻めはね、正直、ノンケだと思う。鉄壁なノンケですよね彼。
いや、作者的にはそうじゃないのかもしれないんですが
私の中では彼はもうノンケ設定です。
幼馴染を深く愛してるんだけど、決して性愛ではない。
ラブだけどたたない。たたないけどラブ。

実を言うと自分、この話で好きというか心うたれるのは実はそこで、
だって性愛があっての「好き」のほうが上って誰に言えるんでしょう。
「やりたい」って欲望に後押しされて頑張る攻めは山ほど居れど
「やりたくもない」相手のために心を砕いて傷つきつつ愛しちゃってる彼が
自分はものすごく好きだったみたいです。

おとなしいばかりの受けがそんな彼に対してきれる箇所も
自分にとってはハッとさせられました。
誰に対しても優柔不断というかはっきり言えない子が
彼に対してだけはあそこまで言えた…
やっぱりそれもお互いに「愛」があるからこそと思えて。
激しいエゴのぶつけあいだったりもして実に痛々しいのですが
愛の物語のひとつであると自然に思えたんです。

続き、自分はここで終わって欲しいのですが…
でも、BL的にはこの続きが求められているような気もして
なんとなく複雑な気分。

「お前の求めてる形と違うけど、でも本当にお前が好きなんだ」
これはこれで立派に愛だと思う。
珍しくだらだら泣きながら読んだ一冊でした。




4

優しくて素直な子はどうしてこんなに愛おしいのか…

読みながら、「私はこういう作品が一番ツボだったんだ!」と唐突に思いました(笑)
淡々として、切なくてほんのり痛くて、でもじんわり優しい。愛おしいです。

ストーリーは皆様書いてくださっている通りなので割愛します。

ダメな男に捕まってばかりの望くんと、それを見ていられない俊一くんのすれ違いは見ていて心が痛かったです。
でも俊一くんに縋って頼るばかりだった望くんが終盤のある出来事によって成長し、最後には、人を愛することにおいてはむしろ望くんの方がひとつ大人になってしまいます。その成長した望くんは、面と向かってでも素直に想いを言葉にしちゃったりするのですが、それがとてもとても可愛いんです!可愛いんです!!(大事なことなので2回言いました)
俊一くんも望くんの変化に戸惑っている様子が描かれてますが、そりゃああんな可愛い子が傍にいたら、好きになっちゃうのも仕方ないですよー。と、続編を読まずして勝手に思うのでした(笑)

うっかり書店で買ってしまって、今ちるちるさんを見たら、限定ペーパー付き、だと…
続編もすでに買ってあるのですが、これは2セット目に手を出すことになりそうです…(笑)

3

幼馴染同士が長い時をかけて向き合えるようになるまで

発行当時から何度も読んでいるのにレビューはしていなかったので初めてします。

望は幼馴染を好きなのに好きと言えずに、好きだと言ってくれる人を好きになりたいと付き合うけれどやっぱり一番に好きにはなれない。
望の思い人で幼馴染の俊一は、だれとでも付き合い傷つけられても簡単に許してしまうことに毎回怒っています。

無自覚で男を誘ってしまう望です。
寂しさを埋めるために他の人で代用にするから、代わりにされた人が焦れて時に暴力という手段で振り向かせようとしてしまう気持ちがしっかり描かれていて酷いことをしているのに許してしまう望みの気持ちもわかります。
DVは許せないし愛を言い訳に暴力はあってはならないと思います。
でも、それでも怒れない望の気持ちががよくわかるのでとても複雑です。

何度読んでも毎回感動します。
望の報われない思いに悲しくなり、同じように愛してやれないことで苦しむ俊一の苦悩に苦しくなります。

でも、読むたびに「愛はね、… 」の続きの言葉がその時々でいろいろ浮かびます。
その時の恋愛感や、仕事や人間関係での悩みとか体調とかで前向きだったり悲観的だったり優しい気持ちだったりと違うのだと思います。
だから何度も読みたくなるのかもしれません。

3

続編が読みたい!



胸がギュッってなりました。切なかったー。

俊一が彼女の香りを纏って帰宅するシーンとかまだ残ってます。

俊一は人間くさいですね。人間くさいのは好きです。
今回は受が成長する話でした。スッキリしましたよ、ほんと。切なくて切なくてしょうがなかったので。
続編は俊一(攻)の話みたいなので楽しみです。
早く彼の成長が読みたい!


2

泣きました。

もとはウェブで発表されていたものらしく、また、BL処女作?だっただけあって、すごく若い感じ。
精神的な内容です。この人こういうのも書くのか~と思いました。
どちらかというとJUNE的で、愛ってなんだろう、と考えさせられました。
「愛されることは不自由で、愛することは自由」って言葉も、いろいろ、考えちゃいますね。

受の望くんの心の成長を軸に、人を愛することや憎むこと、が表層的ではなくて、結構突っ込んだところから書かれています。
恋愛だけでなく、暴力、家族、孤独などなどのキーワードが描かれてます。
読んでて、若い時のことを思い出しました~・・・。
そういえば、小さなことで傷ついてた・・・と。
よく分からないけど、泣けました。
望くんが自分を振り向いてくれない攻俊一への愛情を再確認するシーンが好き。
続編があるみたいなので、そちらにも期待。

1

さまざまな愛

あらすじ・レビューを見て気になったので手に取ってみました。

 ことある事に俊一を頼ってしまう望と、それを庇う俊一。

望の性格行動全てが、まさに過去の自分を見ているようで。(苦笑)
本に感情移入は滅多にありませんが、自分自身の体験と重なりなかなかページを捲ることが出来ませんでした(笑)。

 そんな望ですが、あるコトをきっかけに俊一を頼らなくなります。
 俊一の方も、離れていく望からあるコトに気づかされるのですが...
 なかなか素直になれない俊一は正反対の言葉で何度も何度も望を陵辱してしまうわけで...。

“愛はね、” は、望の成長を描いた 望視点での ストーリーですね^^
『お前の求めてる愛とは違うけど、好きだよ』...ハッピーでもアンハッピーでもない。けれども、友情も愛情のひとつなんですよね。

個人的にはハッピーエンドが好きなので、続編読みました。
ハッピーエンドが好きな方は是非続編を!! 気になって眠れないかも...(*゚Д゚*)

4

いろんな愛のカタチ

店頭で並んでいるこの本を見て、レビューを読み返した時に、「選り好みする作品」とあって、購入するかどうか悩んだのですが、ノンケ×ゲイが読みたかったので思わず購入しました。とても切なくて、痛い話だと聞いていたので、あんまり気が乗っていなかったのですが、序章を経て、一章に入る頃には、もう吸い込まれるようにしてページをめくっていました。
それぐらい、こういうお話が好きな人にとっては、引力のある作品だったと思います。

このお話は、ずっと幼馴染の俊一に片思いするゲイの望くんが、「さみしい」「愛されたい」「かなしい」「僕を見て」というような気持ちをなかなか他人に向けられず、一人で苦しみもがきながら、成長していくお話です。

作品上は、俊一×望くんになっていますが、正直、この二人のイチャイチャや、和解のようなものは一切ありませんし、悶々とした終わり方ですので、買って失敗したなあと思う方もいるかもしれません。
ですが、精神的成長や、束縛、愛というものに対しての脆さや強さをとても綺麗に、そして美しく表現されているので、読み終わったあとのしばらくの間「愛ってなんだろう」と考えさせられてしまう、そんな小説をお探しの方は買って損は無いと思います。

愛されているかどうか、自分は愛しているかどうか、
これは愛なのか? これは愛じゃないのか?
作中の、望くんが、たくさんの人とカラダを重ねて、寂しさを埋めて、それでもやっぱり満たされなくて、悲しくて、そんな自分が気持ち悪くて、自己嫌悪して。そんな望くんを読み始めたときは周りの人から「強くて、いい子」と言われてることに対して、違和感がありました。
でも、「生きる」とか「愛」とか難しいようで簡単で、見ようと思わなければ流れずぎていってしまうものを、しっかりと見つめて受け止めようと考えを巡らせる望くんを見て、ああ、これが「強い」ってことなのか、と思いました。

どんなときも、同情して、許してしまうのは、決して強さではないと思います。けれど、何度も、何度も、裏切られても「愛したい」と頑張る姿は、本当に健気で、それに、登場するキャラクターたちが人間臭くて、読んでいくうちに感情がリンクしてしまいそうでした。

確かに「選り好みする作品」ですが、BLとしても、本としても、素敵な作品ですので、「愛」について考えてみたくなった方には是非オススメしたいな、と思いました。

3

余韻が凄い

明るい話が好きなので、途中途中で苦しくて読むのをあきらめようかと思いましたが皆さんのレビューを信じて読みきりました。

そうしたら「言われれば続きものって書いてあったかも?」て思い出す最後でした。
主人公が成長して余裕が生まれて、やっとこれから物語が進むんだろうなーってところでおわってます。

これ一冊でも余韻が強くいいできだと思うのですが、BLとしてみるとなんだかな~?ってかんじです。一緒に続編を買わなかったのですごく気になります。続編に期待です。

3

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