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表題作スキャンダル 3

天野祥彰
佑士

同時収録作品スキャンダル番外編 その二 プロローグ<後編>

久賀清匡(42)
城島高由(27)

同時収録作品ゆううつな日曜日

天野祥彰(36)
天野佑士(15)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

祥彰の必死の捜索の末、ようやく助け出された佑士。これから幸せな生活が始まるハズだったのに、なぜか祥彰が冷たい。入院先に姿をみせない。マンションにも帰ってこない…。男たちの手で汚された佑士を、もう祥彰は見たくないのだ。だから佑士はマンションを出た。二度と帰ってこないつもりで。「バイバイ…祥彰。…俺、あんたが、好きだったよ…」
政治家(35)と孤児(14)の世紀のスキャンダラス愛、最終巻。いま、ふたりの愛は永久に――

作品情報

作品名
スキャンダル 3
著者
水壬楓子 
イラスト
神城アキラ 
媒体
小説
出版社
コアマガジン
レーベル
バニラ新書
シリーズ
スキャンダル
発売日
ISBN
9784877342579
4

(4)

(2)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
16
評価数
4
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数3

最後は大団円

最初、これは何ということか!と思ったものの、読み進めるうちに、祥彰は愛を自覚し、不器用ながら佑士との距離を縮めていきます。
途中、うまくいかずに佑士が家を出ていくなんてことにもなるんですが、そこで活躍する城島と久賀。

って、久賀が城島に命じて佑士を見張ってたんですもんね。そして、久賀は祥彰に佑士と同じ経験をさせることで、祥彰だけでなく佑士にも見てしまった側の経験をさせるという。。。
これをきっかけに二人はお互いが必要で、愛し合っていると認識できたんですよね。

一巻では、こりゃなんというストーリーじゃ!って思いましたが、終わってみれば夢叶うストーリー?って感じでほわんとしちゃいましました。

番外編の憂鬱な日曜日にいたっては、もう同級生の前で口移ししちゃうし、その前からバレてるしでコメディになってました(笑)

1997年に連載開始されてたので、時代は感じますが、新鮮だなと思うこともあって神にしてます。
歴史遺産的な(^^;)
イラストの感じや、段組の仕方も〜

2

いやー、面白かった

政治家と中学生のスキャンダラス愛の最終巻です。
いやー、最後の最後まで息もつかせぬ展開で、面白かったです。
良かった。
政治家と偽装結婚してる妻もオトコマエのいいキャラクターで、今後この三人が、へんなカタチだけどいい家族になっていく予感たっぷりなラストでした。
番外編の『ゆううつな日曜日』が最高でした。親バカというよりバカ親w

ちなみにこの小説は、新装版が出てます。
痛すぎるシーンがいろいろとカットされて、ゆるいものになってるようです。
この小説の面白さは凌辱シーンにあるんじゃなく、主役カップルのラブにあるので、凌辱シーンのカットされたものでも十分楽しいと――てか、痛いのが苦手なかたなら、新装版のほうが絶対にいいと思います。

ほんとに面白かった。

4

表題作をもっと読みたかったなー

とうとう最終巻です。
家出しちゃった中学生、佑士くんの運命は如何に???
前回の失踪は誘拐でしたが、今回は自発的に家出しちゃいました。しかも、お金も持たずに。
うわぁ、無計画。
こんなん悪い大人に捕まっていけないところに連れてかれるに決まっとる(はい、その通り!)
場末のSMショーに出される寸前にまたもや警視庁捜査2課の城島さんが助けてくれんの。
あぁ、私は酷い奴だからまたメチャクチャにされてから助けて欲しかった。佑士くんは汚されて花開く系なんじゃないの?

あっ、すみません。つい私のゲスい部分が出てしまいました。
このゲスい部分を満たしてくれたのが、久賀でした。行方不明の佑士を保護した城島が久賀の元に連れてきたのですが、そこに乗り込んだ祥彰に会いたければ、この場で自慰しろって命じるんだわ。しかも、隣の部屋に待機してる佑士と城島がマジックミラー越しに見てる前で。
この作品、攻めにも苦痛を味わせるトコが痺れますね。
で、何でこんな事久賀がするかってのは、祥彰に佑士の人前で辱めを受ける気持ちを、佑士には見てしまった側の気まずさを体感させるための行為だったというのは表向き。
本心は、城島と過去にセフレだった祥彰に興味を持ってるのと、城島にヤキモチ妬かせるためでしょ?ゲスい!ありがとう。

その後助かって、祥彰とも和解してお互いの想いも通じ合ってはっぴーえんど(ひらがながピッタリくるような甘々えんど)

単行本半分くらいで終わっちゃって残りは、2巻に収録されてた久賀と城島の馴れ初め後編とコメディタッチな番外編でしたよ。
42歳時の久賀の事をとてもジジィに感じてる城島ですが、実際の42歳おじさんではあるけど、ジィさんではないよ。
絵がお爺さんすぎる!

番外編[ゆううつな日曜日]は、参観日と懇談会に祥彰と瑞妃がやってきて……ってお話です。佑士の親友研五に大人げなく嫉妬する祥彰は、サンドイッチを喉に詰まらせて苦しんでる佑士に口移しでオレンジジュース飲ませるんよ。研五の目の前で!
そりゃ無いわ〜。今見た事は秘密よっ!って瑞妃さんまで言うし。
なんか、昭和のラブコメが過ぎる展開でちょっとついていけなかったです。

話はハードですが、文章が全体的に少女向けなのかな?と感じる物足りなさがありました。お話は好みでしたが、文体に古さを感じる。
昔の作品でも古さを感じさせない名作がありますが、こちらはノスタルジーを感じさせる作品でした。平成というより昭和の。

とは言えスピンオフ作品と同人誌も手に入れたので、読んでいきたい。

あと、気になったのが巻末で[クロイツェルソナタの夢]という水壬先生のデビュー作のドラマCDの脚本募集してるんです。脚本って素人が簡単に書けるもんじゃないと思うのですが、結局どうなったんだろう。検索しても出てこないから企画倒れになったのかな?

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