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表題作九回目のレッスン

永倉 宗一郎
35歳、広告代理店部長
桐島 和音
28歳、ピアノ講師

その他の収録作品

  • 仕上げのレッスン
  • あとがき

あらすじ

「君が弾くと、どんな曲も色っぽく聴こえるな」。柔和な美貌のピアノ講師・和音(かずね)が出会ったのは、広告代理店の敏腕部長・永倉宗一郎(ながくらそういちろう)。怜悧で知的な男に一目で惹かれた和音は、10回コースのレッスンを引き受けることに。ところがレッスン初日、和音の気持ちを煽るように、濃厚なキスを仕掛けてくる永倉。和音の想いは拒絶するのに、なぜか回を追うごとに愛撫は激しくなっていき!? 
(出版社より)

作品情報

作品名
九回目のレッスン
著者
水無月さらら 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199004902
2.8

(5)

(0)

萌々

(0)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
13
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

静かに流れるように。

あとがきで『Sな攻』と『Mな受』とあったので、相当覚悟して読みましたが(『S攻』が、もうすごくキライなので)、結果的には大丈夫でした。これ『S』かなあ?いや、まったく『Sじゃない』わけではないかもしれませんが、これくらいなら別に平気だな、と。

永倉(攻)はもちろん、和音(受)も大人なんですが、和音は(子どもっぽいというのではなく)とにかく幼馴染みでもある元彼との過去に囚われたままなんですね。そこから抜け出すために遊びでいいからと永倉を誘うんです。
で、とりあえずお試しのように、永倉に対するピアノのレッスン10回コースを引き受けることになったんです。

とにかく1編目は、全体を通してすごく色っぽい印象を受けるんですよ。あからさまなHシーンが多くあるわけでもないのに。なんというか、『しっとりした大人の駆け引き』という感じが漂ってました。

続編では、和音の過去の亡霊のごとき、元彼が絡んできます。元彼は、和音も言ってますがただの子どもなんですね。まったく成長していない。歌う才能があるから、他の(絶対足りていない)部分も許されているわけですが。
和音は結局、いつまでも甘ったれの元彼に頼られて仕事を引き受けてしまうんですが、(元彼は変わらなくても)和音はもう以前とは明らかに違うんですね。
和音が縋る元彼をきっぱり拒絶して、永倉の元に戻ってくるあたりがよかったですね。ああ、和音はやっと過去を振り切れたんだな~と。

特に1編目は、永倉の心情がちょっとわかりにくかったんですよ。いつの間にそんなに和音に入れ込んでたの?という感じで。でも、続編は2人の気持ちがよく描かれていました。

すごく静か~というか、しんみり・しっとりした印象でした。

0

スマートな印象

エリートと過去の恋のしがらみからまだ抜け出せていない美人講師との恋のお話です。
表題作は出会いから新しい恋を見つけるまでの、「仕上げのレッスン」は受けの過去とのお別れのお話。

前半は攻めが受けの10回きりのピアノレッスンを受けることになり、レッスンごとに駆け引きが展開されます。
できる男に似つかわしいちょっとお洒落な感じでお話が進むのですが、私にはちょっと淡白に感じられてしまって、あまり萌え要素はありませんでした。

後半のお話のほうが私は好きでした。
いつも恋愛は自分のペースでリードしてきた攻めが、受けのペースに引きずられてる様子が、受けへの愛情の深さを感じられました。

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