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表題作ハートの問題

704号室の隣人で服を売る職業 望月三太・22歳
両親の海外赴任で一人暮らしの高校生 三鳥要・17歳

その他の収録作品

  • ハートの約束
  • あとがき

あらすじ

歌手の姉のPVに出た幼い頃の記憶を封印した要の前に現れた目が覚めるように美しい男は、要のファンだという——臆病な心を包み込むご近所ロマンス!
(出版社より)

作品情報

作品名
ハートの問題
著者
一穂ミチ 
イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403522710
3.1

(62)

(9)

萌々

(17)

(22)

中立

(5)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
11
得点
184
評価数
62
平均
3.1 / 5
神率
14.5%

レビュー投稿数11

イラスト……

ストーリーは凄く好きでしたが、挿絵が好みじゃなかった。
全然モデルじゃない。美形に見えないし顔がでかい気がする。

攻めのサンが所属する事務所の所長がカッコイイ。
女性だからBLにはならないけどこの人がどんな風にデザイナーに片想いをしていたのかもっと知りたいと思った。
受けの要のお姉さんは何だかCOCOを連想した。

でもこれ芸能界の話でモデルと元モデルと歌手と元子役が出てくるのだけど、イラストが本当にもっと好みのものだったら3倍くらいはこの作品が好きになったと思う。
ストーリは攻め現役ピカピカモデルが受け元子役を大好き過ぎて「すきすきすきすき~!やりたいやりたいやりたい!」という話ですw

2

姉がイイ!

受けの暗い過去、そして攻めの仕事が若干派手ですが、お話全体は派手派手しさはなく淡々とすーっと進んでいきます。
文章でその場面が浮かぶのは、相変わらず一穂さんの素敵なところですね。
出だしのお隣の騒音がインパクトありましたが(苦笑

攻めのサンは、受けが子供時代に出演したPVを未だに大好きな、ちょい天然ワンコな感じのカッコマンです。
わたしの大好きな攻めタイプなので、よけいこの作品が好きなのかもしれません。

対して受けの要は、子供時代にミュージシャンである姉のPVへ出演したことで弾き起こった、かなり暗い過去があります。
ただこれは姉も一緒に背負っているのが、救いかな。

一穂さんですから、この姉もひじょうに良いです。
ミュージシャンらしいフワフワ感はありますが、根はキチンと「姉」していてある意味カッコ良い女性だと思います。

要の過去がかなり暗いので、サンの明るさ天然さや姉の存在は読み手として救いでした。

6

大好きです^^

ちょっとしたトラウマを抱えている主人公(受)を攻が
一生懸命に支えようとする姿がとてもよかったです!
ワンコ攻もえた~( ´////`)
いつもの一穂さんの作品とちょっと雰囲気が違ったんだけど、
二人とも一生懸命に生きて恋をして
お互いが大切になっていく様子がとても丁寧で
やっぱり一穂さんの作品好きだな~って思いました☆
お姉さんもとてもよいキャラで読んでいて気持ちがよかったです。
元婚約者のところを読んで、お姉さんが大好きになりました。
最後は恋人とうまくいってよかったぁっ♪

4

軽く見せかけて、芯がある。

一穂さんの作品らしい、文体ではないな~と思い読んでいましたが、
やはり、人物描写が一穂さんらしいと思わされてしまいました。
特に攻の性格
軽く見せかけて、ブレない芯のある人物です。

受は、子供のこと、芸能活動をしたことがあり、
「かわいい」頃から成長した今のことを
全く良く思えておらず、コンプレックスともとらえている
高校生。

攻は、そんな受と同じアパートフロアに住む人物で、
受の子供のころの姿の大ファン。
ちょっとした事態から、半同棲生活となります。

大きな事件が起こるわけではありませんが、
率直に表現することの大切さを感じる物語でした。

3

生きてるキャラクター

一穂さんの作品に触れるのはこれが初めてだったのですが、とても買ってよかったなと思える素敵な一作でした。

特にわたしが良かったなと思う点は、この小説のキャラクターそれぞれが、私たち誰しもが一度は感じたことのある「悩み」や「痛み」を同じように感じて、そしてそれを乗り越えていくと言う所でした。

思春期でなくてもだれにでもある、「他人から見た自分」「自分の必要性・価値」「自分とはなにか」そんな悩みを抱えたキャラクターたちが、出会って、お互いを知って、認め合って、逆にそれを原動力にしようとする姿がとても人間らしくて素敵でした。

恋をすること、人を愛すること。
他人に認めてもらえること、他人を認めること。
そうやって正反対な二人がお互いに影響し合う。
素敵だなと思うと同時にちょっとだけうらやましくなるようなお話でした。

個人的な萌えポイントとしては、
うじうじでいじいじな要くんがどんどん自分と正反対なサンにひかれていく姿はかわいくってかわいくって!!!血反吐が出るかと思いました←

やだやだ言いながら受け入れていたり、嫌われたらどうしようとか幻滅されるんじゃないかとか心配している姿も(いつもだったらイライラしてしまうのですが)ほほえましい気持ちで読むことができました((笑

特に攻めのサンの包容力?がおいしかったです!
好き好き好き大好きって気持ちが言葉の1つ1つに感じられて、たまりませんでした(*^^*)


ハートの約束では、ちょっとだけ成長した2人が楽しめますが、こちらでの見どころは精神的に成長した要くんにドキドキしてしまいました!

本当に買ってよかったです。
表紙にひかれて、まさに視線がふーっと持っていかれる、といった感じでした。私にとってのようくんはこの表紙だったんじゃないかなと思うくらいにw

とってもお勧めです^^

3

弟さんを僕にくださいw

この作家さん、一度読んでみたかったんですよねw
ろむこサンの挿絵も可愛かったんで衝動買い( 艸`*)
性懲りも無くってやつです。いい加減どげんかせにゃいかん!
ってなもんで今回。
作品も挿絵もフワっと淡く甘い印象の作品というのが雑感でしょうか。
ひとつ残念だったのは、最初の登場シーンと挿絵。
攻の印象が全然違ったことかな。
小説読むときに、あんまり気になったこと無いんだけど今回はちょっと気になってしまいました。ろむこサンの描いてくださるキャラクターは可愛いんだけど“男らしさ”をあんまり感じないのがちょっと寂しい。

お話はといいますと、一人暮らしを始めたばかりの受が、隣人の騒音に迷惑をしていたのです。毎夜毎夜、大音量で響くエロビデオ(笑
毎日毎日、繰り広げられる女の喘ぎ声にうんざり。
そんな時に出会ったのが、同じ階に住む色男。
しかも、相手は自分のことを知っている・・・!?な今回。
前にもどこかで、「昔は~・・でも今は」なコンプレックスをもった受が居ましたが、人間ってのはちょっとやそっとじゃ変わらないというところでしょうか。極度の整形でもしないかぎり雰囲気とか面持ちって変わらないのかもしれませんね。自分が思うほど。
そんで、どなたかも書かれてましたが、騒音の主=攻につながるんだと私も思ってましたwwwww
普通の変態というか、迷惑な男が登場してちょっと笑った。

恋愛面に関して。
コレに関しては、両想いのハッピーエンドにつけて
エロシーンも申し分ないのですが、ドラマ的な何かは無かったですね。
一緒にいるほどにほだされていく~な流され~に感じてしまいました。
それはそれで可愛くてよかったんですが。
初Hも萌wwwなにより、姉を追い出しての朝っぱらからの
朝這い(ノ∀`*)ンフフ♪
いわずもがなwww
弟がよもや・・・と思うと萌えてしゃぁないわv

女性陣。
今回は、女性陣が味あって好きでした。
なにより、社長との掛け合い~が好きでした。
何事も、ハートの問題。カワユい1作でございました。

3

後ろ向きだけど不思議とヤじゃない

危険人物なお隣さん、実はサンが要に近づくために仕掛けてるんじゃ?と事件解決までずっと疑っていたもので、純粋に楽しめなかったという(笑)
勘ぐり過ぎな自分にがっかりです。
表紙の可愛さ加減にどこもそんなドス黒さはないですよね。反省です。
かなり重たい過去を抱えてしかも考え方はけっこう後ろ向き。高校時代には強い思い込みから自分に対してコンプレックスまで持ってしまって、まあとにかくウジウジ君の要ですわ。
そんなこんなで前へ進めなくなっている要を、シンプルな考え方で光ある方向に導いてくれるサン。
要みたいなコに最も必要な相手です。よくぞ要に巡り合うことができたよねサン!ほんとによかったよね~と母の気持ちでした。
出てくる女性陣も素敵なんだけど、それでも私はこれは姉ではなく兄ならもっと楽しかったのにだとか、サンが所属する会社社長もオッサンなら…だとか思ってしまいました。
そんな言ってもしゃあない願望は置いといて。
最後はベッタベタの甘々でしたが、幸せになってよかったねと母の(ry

4

うっかり惚れそうになります

女性陣にwww

一穂先生の明るい作品? と、レビューを読み、疑問符で読み始めましたが……。

攻めのサンが明るく元気なバカw なので、読んでいて楽しかったです!!

ヨウ(受け)を始め、割りと暗い過去を持っている人たちが多いのですが、今を強く生きている人ばかりで、ちっともじめじめしません。

他のレビューにもありますが、特に女性陣がイイです。
しょう子さんもつぐみちゃんもタイプは違いますが、きちんと自分の人生を選んでいる強い人たちだと思いました。うっかり惚れそうです(〃△〃)

……なんだかBLの感想っぽくない(゜゜;)
えーっと、ヨウとサンですが、そんな周りの女性陣が支えたくなるのも納得の、素直なイイ子たちです。
明るく元気なバカ(二回目w)サンはもちろん、卑屈なヨウも、あとを引かない卑屈さと言いますか……。「そんなことない」ではなく、「ありがとう」をちゃんと言うところが好きです。
基本的に素直でイイ子。


イイ人たちがたくさん出てくるBLです!!! オススメです!!!! 特に女性陣に注目です!!!!! ←アレッ?

4

一穂さんらしい女性キャラ

変に恋愛に絡んでこない、憎くもならない、けどもストーリーに欠かせないエピソードや過去にはしっかりガッチリ絡んでくる、そんな女性キャラたちの登場が、とても一穂さんらしいと思いました。

攻めはまっすぐなワンコで、こういう裏表の無いキャラは好き。
日頃駄犬なのに、いざって時には番犬であり、エッチのときはサカりっぱなしだなんて、こんなおいしい攻めはない!大好物!

受けも、卑屈でマイナス思考なんだけど、それがちっとも嫌味じゃなくて、「卑屈な受けが嫌いな私にも平気な卑屈受けなんてあるんだ~」って自分でちょっとビックリ!
卑屈と反省と成長の、速度やバランスがとってもいいんだと思います。

ただ、今回は表題作がおまけみたいで、かなり残念でした。
表題作でバラバラと撒いた伏線を、後に続く「ハートの約束」でしっかり回収し、沢山の想いや立場に決着をつけています。
なんか、ホントに残念。そういうの好きじゃない。だったら最初っから1本で書けばいいと思う。

表題作も確かにしっかりひとつの物語として成り立っているし、攻めと受けがくっつくための重要なエピソードではあったんですが、どちらかと言うとそのあとの「ハートの約束」が本編で、表題作は本編で恋人として付き合っている2人の馴れ初めに触れた番外編的な感じがしました。
この本で一穂さんが書きたかったのは、あくまでも「ハートの約束」の中で綴られた受けの成長や、過去を乗り越える瞬間、姉弟の絆、であって、それを見守り受け入れる目線役として攻めが居た気がします。

で、読み終わった後思ったわけです。
「これBLである必要あったか?」と。
本編が「ハートの約束」であるのなら、主役は姉弟の2人であって、そんな2人を見守る役は別に同姓じゃなくてもイイって気がします。
っていうか、そういう過去なら姉妹のほうがしっくりくる。

面白かったし、後半結構グズグズ泣かされたんですが、なんとなくへそ曲がり的な感覚で「こういうの好きじゃないんだよな~」って気分になってしまい、お話自体の感想どころではなかったです。

けど、「ハートの約束」が表題作として先に来て、その後で馴れ初め編として「ハートの問題」に時間が撒き戻る構成だったら、こういう気分にはならず素直に萌えていたんじゃないかと思うので、ギリ「萌」です。
一作一作は、間違いなく一穂クオリティで、とても好きだったのです。

4

自然な女性陣の絡み

この作品で1番思ったことは、女性陣が自然に絡んでいること。
BL作品に出てくる女性キャラって、主人公の昔の恋人だったとか、横槍的なキャラが多いと思うのですが、この作品は全然こんな感じがしませんでした。
姉のつぐみちゃんも好きでしたが、しょう子さんが好きでした。
彼女のキャラはよかったです!

主人公たち、ヨウとサンについては、可愛らしいカップルだなぁと。
天真爛漫おバカさん×ネガティブ卑屈くん。
受けが可愛いです!
ネガティブで自意識過剰で、すっごい卑屈なんですが、そこが可愛い…。
ほとんど正反対のサンに惚れたのは自然だと思います。
後半でじゃ彼も変わって、強くなってました。
これからもサンと一緒に、精進していって欲しいです。
見てます<●><●>カッ

一穂さんの作品では珍しく、明るい話でした。
でも一穂さんの表現力は相変わらず生きています。
あぁぁぁぁってなるフレーズが大量に…。
「嫌われたらまた頑張って好きになってもらえばいいけど、一度弾けたチンチンは元に戻らないもん」←笑いましたw
挿絵も素敵で、大好きな作品です!オススメ!

3

大型ワンコ攻め

背が高くて男前の外見なんだけど九九の七の段が苦手という、勉強という意味の頭の悪い青年が押せ押せで一途に願いを叶えちゃう。
主人公は、高校生の思い込みコンプレックスでウジウジした奴なんだけど、この底抜けの明るさの隣人にほだされて、少し成長する物語は、まだちょっと恋愛と呼ぶには幼さも(攻めは22歳なのに!)雰囲気が満載。
しみじみ~とか、ほろっと、とか、切なさとか、そんなものはほとんどなくて、明るい(一穂さん基準)軽めの作品だったかな?

両親の海外赴任で一人暮らしをしている要は隣室から聞こえてくる爆音量でのAVに悩まされている。
(↑実はこれ、自分も経験があって、すごく身近に感じました!)
困っている要に救いの手を差し伸べたのは、一つ挟んだ先の704号室の住人・サン。
要には実はすごくコンプレックスに思っている悩みがあり、その原因となっている歌手の姉のPV出演の自分と今とは全然違うと思っているのに、同一人物と当てられてしまい、それでもサンの家に通い同居することになる。
不気味な隣人の行為と、サンのまっすぐな気持ちで、要にとってサンが必要不可欠な大切な人となるお話。

やっぱり、自分はこのサンありきだな~と思いました。
サンにとって要は憧れの人だった、元から好きになる要素があったのです。
そういう点で要の心の推移は、過去の自分を今の自分と比較しない、純粋でいてくれるサンだからこそ、という流れでした。
いつもは天然風のサンが本業で見せる輝きの部分が印象的でした。
こんなお話に、主人公達に三池さんのイラストはとてもぴったりで、お話も軽めだったので、三池さんのマンガで読みたいと思える内容でした。

『ハートの約束』では要のお姉さんが要の元にやってきて、お姉さんの恋愛、要の奥深くにあったトラウマなどが出てくるのですが、全体的に、本編に入りきらなかった各登場人物のエピソードで綴られているといった内容でした。
この本の中でサンの次にすごく興味を惹かれた、サンの事務所の社長・ショウコさんがとても気になり、彼女が魅力的だったので、彼女の話も見られてよかったです。
こちらの方が各人が抱えるモノといった深刻さが伺えて、物語の厚みを感じさせました。

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