忘れられるわけがない、初めての恋だったから。

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表題作あなたに幸福を乞う

山王,受様を介抱してくれた謎の男
鴇川嵐,総合商社創始者一族の御曹司で後継者

あらすじ

鴇川嵐は、名門鴇川家の長男だが、厳格で崩壊寸前な家庭に嫌気がさして飛び出した。安定したかに見えた家庭だが、弟・凪の失踪をきっかけに、嵐は自堕落な生活に浸っていく。弟を守らなかった自分を責める彼は、盛り場をうろつき浴びるように酒を飲んだ朝、知らない男の前で目を覚まして!? 御曹司としておべっかを使う者しか周りにいなかった嵐は、「甘えるな」ときっぱり叱責してくれる山王という謎の男に一気に惹かれていき…。苦しみ悩む嵐と山王の愛のゆくえは!?
(出版社より)

作品情報

作品名
あなたに幸福を乞う
著者
火崎勇 
イラスト
御園えりい 
媒体
小説
出版社
ブライト出版
レーベル
ローズキーノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784861231551
3

(2)

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萌々

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(2)

中立

(0)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

幸せの基準

今回は酔った受様を助けてくれた訳有りそうな謎の男と
総合商社の創始者一族の御曹司で後継者のお話です。

二人の出会いから恋人になるまでに
受様の弟の失踪事件が絡まって進みます。

受様は
巨大グループの創始者一族の嫡男として
生まれた時から大切にされてきます。

受様はその恩恵も重責も義務と理解し
偉大な遅々と優しい母と可愛い弟との暮らしに
不満も感じずに生きてきますが

可愛がっていた弟が事故にあってから
父は受様にのみ期待をかけるようになりました。

そして受様は長じるにつけ
家族内の不自然なよどみは
弟に原因がありそうだと感じるようになりますが
積極的な解決作を打てずにいました。

そうこうするうちに
大学生になった弟が失踪事件を起し
受様が思った以上に弟を巡る両親の確執が深く
弟が諦めしか抱いていない事を知ります。

受様は今こそ弟を家から解放しようと
手を貸そうとするのですが
弟は何も言わずに家を出てしまいます。

受様は行方も言わずに去った弟に
もっと出来る事があったはずと悩むあまり
酒におぼれるようになります。

連日の深酒に溺れた挙句
受様はバーで潰れてしまい偶然居合わせた男に
介抱され事になるのですが

その男は受様が正気に戻ると苦言を呈して
名も告げずに去ってしまいます。
この男こそ今回の攻様になります♪

受様は攻様の言葉を認めつつも
受様は現状を打破出来ない為に
酒に溺れる事をやめられません。

そして今度は恐喝されている所を
攻様に助けられてしまうのですよ(苦笑)

実は攻様が受様に接触してきたのは
目的があったからなのですが
それを知らない受様は攻様に惹かていきます。

果たしてこんな2人の行きつく未来とは?!

既刊『あなたに愛を乞う』のスピンオフで
既刊カプの受様の兄カプのお話になります。

生真面目な性格で
自分の生まれと育ちを感受してきた受様は

穏やかだと思っていた自らの家族内に感じた
言いようのない異和感にどう対処すれば良いのか
判らないままでいた為に

原因だった弟に対して
兄として負い目を抱くようになります。

名門の御曹司である立場を忘れられない受様は
攻様と出会う事で初めて
自分を個人として見てくれる攻様に出会い
彼に惹かれていくのですが

攻様は受様が思っている程
良い人間では無いというか
お仕事も性格もワルよりなのです(笑)

受様は自身の立場から
おもねる同僚ややっかむ先輩に絡まれ
攻様と接触したことで
彼に恨身を持つ男に拉致られるのに

受様視点なので
攻様の思惑はなかなかはっきりしないので
なかかなかスリリングな立場です。

2人が落ち着く最後まで
ハラハラ&ドキドキな展開で面白かったです♪

単巻読切りして
既刊未読でも読める仕立てにはなっていますが
受様の弟の存在が鍵になっているので
既読だと前作の裏バージョンとしても楽しめるので
楽しさ倍増だと思います。

なので今回は受様が変わったきっかけの
受様の弟の恋物語で前作『あなたに愛を乞う』を
おススメ作としますね。

2

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