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ラブストーリーまであとどのくらい?

love story made ato donokurai

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表題作ラブストーリーまであとどのくらい?

滝村
フェミニストでポジティブ、第4編集部、27歳
森尾実
超お固い本好き、第3編集部、24歳

同時収録作品ラブストーリーまであとどのくらい?

上芝駿一
編集者
庭中真尋
恋愛小説家

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「眼鏡を外したら美人だなんて!」と眼鏡を外した森尾に一目ぼれした、と口説いてくる不仲な先輩編集・滝村。迷惑な森尾は……!?
(出版社より)

作品情報

作品名
ラブストーリーまであとどのくらい?
著者
砂原糖子 
イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
ラブストーリーで会いましょう
発売日
ISBN
9784344822818
3.7

(31)

(7)

萌々

(14)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
113
評価数
31
平均
3.7 / 5
神率
22.6%

レビュー投稿数7

「普通のBL展開」に見せかけて、可笑しくて可愛い話

「ラブストーリーで会いましょう」で登場した森尾くんと滝村さんの話です。
前から気になっていたキャラ達ですので、多少のバイアスがあるかもしれませんが最高に楽しかったです。

話の始まりはまったくありきたりな、受が攻に口説かれて口説かれてうっかりアレまでされて関係をもってしまったんですが、ここからの展開はめったに見たことがないです。
だって、「責任を取ってください」ですよ?
うろたえながら責任を取って付き合い始めたが、その付き合い方はまったく森尾くんのペースです。
彼の思考回路はBLの「オタク系」にとってリアルなものの、人間関係になると子供じみた可笑しな物になります。
滝村も彼なりに(戸惑いながら)頑張ったとしも、それは報われると限りません。
報われてもむしろいい結果になるに限りません。

森尾と滝村の掛け合いは実に楽しかったです。
お互い容赦はしません。
その二人の付き合いは初々しくて、可愛くて、ちょっと焦れたい。
でもそれがいいんです。
「付き合い」と言うものが何なのかと語ってくれて、ライトで砂原先生らしいほのぼのな物語。

本当は「神に近い萌えX2」ですが、個人的に何度読み返しても飽きてこない本ですので、神評価にしました。
何度も「萌えX2」になると、「神」にも至るでしょう?(笑)

4

物語の始まりは・・

ラブストーリーで会いましょう。
からのスピンオフ作品。
私がそっちを読んでいないので、そっちのとの絡みは不明ですが
キャラクターもカップルも別々なので、ひとつの作品として全然問題はございません。
砂原先生らしい、ホワンと優しい一冊でした。
読後幸せになれるって素敵なことやと思う。

舞台は編集部。
女好きでチャラ男な編集×眼鏡でダサい編集
なにも無ければ接点だってなさそうな2人。
けれども、チャラ男は見てしまったのだ。
眼鏡をはずした眼鏡くんの素顔が超絶美人!!
これはなんとしても振り向かせたい!と猛烈アプローチをしかけるわけなのだが、眼鏡くん。会ってすぐに「眼鏡」呼ばわりされた挙句、服装にもイチャモンつけられて、女の子と遊びまくってるこの人が好きではない。
ケンもホロロな態度を取り捲っていたのだが、うっかりいった飲み会。
ベロンベロンに酔った勢いでチャラ男に抱かれてしまう!?
から始まる今回なのであります。
面白いのは、抱かれてしまいウジウジ・・ではなく。
「責任」という名の鎖で攻を縛り振り回す。
攻は、もちろん、好意が多少なりともあるわけで
ケンモホロロだった受との関係にとまどうわけで。

受の気持ちの変化からの~な展開が可愛くてよかったです。
視点が受と攻とコロコロかわるので
ちょっと読みにくいかも・・と思う部分は少々ありましたが
まぁ、まぁかなと思ってみたり。

高級ホテル。
最後に~な一夜。
そうとも知らない攻とはウラハラに、受け入れ態勢万全の
受が可愛いのだ!
自ら誘って見せるとか・・・・・おまっ
眼鏡をはずしてきた理由。
自ら唇を重ねたワケ。
うんうん。

あんなに悪口いってたのに
あの人は本当に優しい・・・の言葉に思わずキュンでした。
甘すぎない甘さが癖になる。
砂原作品らしい作品だったかなと思います。

3

滝村効果

『ラブストーリーで会いましょう』のスピンオフ作品。
でもこちらだけでも問題はないかなと。
本編のキャラと同じ出版社というだけで、チラッとしか登場しません。
わたしもこちらを先に読みました。
ノンケ同士大好きです!攻め視点もありますし。

攻めの滝村はオシャレ雑誌の編集。
本人もカッコマン。
ださい受けを馬鹿にしていましたが、メガネ外したら綺麗っ子だった受けにビビビ!っときてしまう。
本来は女子大好きの軽ーい系な男です。

反して受けの編集・森尾はメガネっ子のおチビさん。(アソコも…)
生真面目で融通のきかないタイプ。
もちろん軽薄でいつも自分をからかってくる滝村は、天敵で嫌悪しています。

滝村が森尾のメガネの下の素顔を見て、態度を180度変え押して押して押し捲ります。
こう書くと嫌な奴ですが、滝村のキャラは憎めない。
砂原さん、うまいなー。
滝村のキャラが憎めないせいで、この作品が大好きになりましたよ。

最初のえっちは、酔った森尾を滝村が口八丁手八丁で頂いちゃった感があるのですが、その翌日の森尾が負けてなかった!
滝村を言い負かし責任とってきちんとおつき合いを求め、了承させてしまいます。

もちろん滝村は今まで女の子にモテるマメ男だったため、森尾へもすごく優しくなっています。
おつき合いを始めてからの滝村は無理に森尾を抱かず、森尾だけを気持ち良くさせています。
なんだか最初のえっちとはかなり違います。
それだけでも滝村の森尾への気持ちはわかりそうなものだけど、森尾は素直にはなれないし滝村を疑っているのでなかなかラブモードにはなりません。

最終的に森尾が自分の気持ちを自覚して滝村の今まで与えてくれた優しさに気づいた時も、素直になれない性格が災いして自己完結させようとしてしまう。
なんというか、徹底して人間関係を築くのが下手くそな受けさんでした。
わたしはこの森尾のキャンキャンうるさいキャラは苦手でしたが、それでも萌×2なのは滝村効果かな。
軽くてもマジになると優しくて一生懸命な滝村が大好きでした。

3

かわいかったです

「ラブストーリーで会いましょう」のスピンオフということですが、これを読んでいなくても、まったく問題ありません。
っていうか、登場キャラの職場が一緒って言うだけです。
一応後半で、「~会いましょう」カプも登場しますが、庭中は台詞すらない。

で、こちらの作品。
かわいかったです。

森尾のキャラがとっても。
眼鏡を外すと美少年って言う容姿もかわいいし、責任とってお付き合いしてくれっていう思考回路もかわいい。
そしてアレもかわいいって・・・
攻めが受けのを見て、「小さくてかわいい」って思ったとはっきり書くBLは、なかなかありそうでないです。

滝村の八方美人でポジティブなキャラも、鈍感で強引の一歩手前でいい感じにへたれていて、この二人の、なんだか妙に初々しい「お付き合い」も、ちょっと恥ずかしい感じにかわいい。

私としては「~会いましょう」よりこっちの方が、ライトな感じで好みでした。

1

一昔感がありますけど楽しいラブコメ

一昔感はありますけど、愉快なラブコメを楽しませて貰える一冊。
スピンオフ作品だそうですが、こちら単体でも楽しめます(*^^*)

受様は、出版社勤務の森尾。
メガネで身なりには無頓着気味な真面目ちゃん。
そんな森尾のメガネをとった顔に惚れた、なんて最近言いよってきてるのが、別部署の先輩編集者の滝村。
女好きでフェミニストな彼がこの度の攻様。

森尾は、何度もめげずに誘ってくる滝村にいい加減ハッキリ断るために誘いにのるも、つい飲みすぎて泥酔し、滝村は連れ帰ることに。
で、寝ている森尾を眺めていると歯止めが聞かず、最後までいたしてしまう。

いやまあね、私は攻様が受様を好きなあまり嫌がる受様を無理やりってシチュ、嫌いじゃないです。
受様を好きならばね。
ただ、滝村に関してはこの時点での『好き』が軽いんだよなぁ。
翌朝も言いくるめようなんて態度がやはり軽くて、森尾じゃないけど、簡単には許さへんどって気持ち٩(・̆ᗝ・̆)

で、怒髪天な森尾は責任とって付き合ってください、宣言をする。

こんな始まりのラブストーリー。
女好きは変わらない滝村に反省を促す森尾に、うんうん、もっとやれ!な気持ちで応援しちゃう。
滝村が最後でやっと全力で欲しがってくれてよかったわ。

2人のラブストーリーが楽しくて、読み返してはにまにましちゃっでます(≧▽≦)

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