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ダークフェイス ~閉じ込められた素顔(上)~

dark face

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表題作ダークフェイス ~閉じ込められた素顔(上)~

リョウ(謎の男)、エリート警視篠原の関係者か?
新聞記者、元社会部デスク 貴志誠一・30歳

同時収録作品ダークフェイス〜閉じ込められた素顔

不動修一(暴力団会長)、ハオ(不動の側近)
貴志誠一、明朝新聞文芸部記者

あらすじ

「俺」に関わるな。これ以上は、あなたを守りきれない…

「今さら後悔しても遅い。これは忠告を無視した当然の罰だ・・・・・」
新聞記者の貴志誠一は、ある殺人事件の生地に疑問を覚える。閑職に追いやられ、暇を持て余していた貴志は、その秘密を一人で探ることにするが、事件において重要な鍵を握っているのは、警察官僚の篠原亮司だった。
怜悧で冷たい雰囲気をまとう篠原は、貴志にまともに取り合おうとせず「関わるな」と忠告する。しかし貴志は高慢な篠原に憤りを感じ、事件の裏側を探ろうと躍起になった。
だがある夜、危険な匂いを漂わせる黒獣のような男に拉致され・・・・・。

作品情報

作品名
ダークフェイス ~閉じ込められた素顔(上)~
著者
秀香穂里 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
ダークフェイス ~閉じ込められた素顔(上)~
発売日
ISBN
9784812446973
2.9

(23)

(1)

萌々

(4)

(13)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
63
評価数
23
平均
2.9 / 5
神率
4.3%

レビュー投稿数9

スリリングな作品です。

スリリングな展開で飽きる暇も無く一気に読める本。
政治家や官僚を多く輩出する名門の篠原家で起こった殺人事件。
新聞記者で社会部だった貴志は突然汚名を着せられ窓際へ。
そんな時、ふとした記事が気になり記者としての好奇心を
押える事が出来ないまま真相を探るべく単独で取材を。
権力で闇に葬られ真実を覆い隠している何かを探し
貴志は事件の責任者である篠原と接触しますが
その後リョウと名乗る人物から屈辱的な行為とともに
事件に係るなと脅されるが、悔しさから再び調べ始め
そのたびに何度かリョウと名乗る人物に嬲られますが
執拗な調べの結果犯人は篠原の双子の兄だと判明します。
リョウがその人物かと思っていた貴志は再度篠原に接触。
篠原に今まで知りえた事を話して必ず篠原の兄を探し出すと
伝え、そこで何があっても警察は動かない助けないと
最後通牒を突き付けられ、そして再びリョウから拉致される。
そこで貴志が新たに知った真実は・・・・・
ほんとに面白いです!推理小説を読んでる感覚。
この巻でも何度も同性に屈辱を与えられている貴志の
しぶとさにもびっくり、普通なら既に消されてるなぁ~
なんてちょっぴり思ったりしたけどラストでの展開が!!
すぐ読める上下巻同時販売は嬉しいですね。

5

タイトルが全て物語ってる。隠された素顔はダークな香り

秀香穂里先生といえばバラエティに富む作風が素晴らしいのですが、本作は「黒い愛情」などに連なるキレキレの、ドロドロの、エロエロの、ダークなハードBLの系譜だと感じました。
つまりは、ワタシの好み…!

主人公は、大手の明朝新聞社の新聞記者・貴志誠一。
入社以来、政治部、社会部と記者としてのエリート街道を進んでいたのですが、上司の不祥事に巻き込まれて文芸部に異動となり、文芸部を下に見ていた貴志は腐りきっていた、という設定です。
時間を持て余していた貴志は、ある殺人事件の記事に目を留めます。
それが、とんでもない事件の幕開き…
…という冒頭。
富裕層の暮らす地区での殺人事件をお偉いキャリア警視様が自らもみ消し工作?と疑って首をつっこむ貴志が、謎の男から襲われる。
気が強く、暴力には全く引かない貴志に、それなら、と最も辱める行為を仕掛けてくるのです。
ここが最初のハードなエロシーン。口腔を犯され、手コキで勃ったアレに尿道責めの金属棒を挿し込まれ、顔射される…
何が何でも篠原警視を追う、と決意し嗅ぎ回り、直接篠原にも会いに行き。そしてまた現れるあの男。篠原との会話を再現するその男・リョウに驚く貴志だが…
続いて媚薬を使ってのエロシーン。乳首を輪ゴムで締められ噛まれ、最後までヤられる貴志。
自分が死んでしまいたい、リョウを殺してしまいたい、と追い詰められる貴志は、しかしリョウが忘れられなくなっていくんですね〜…
また、情報を探りに行くのが秀作品でお馴染みの央剛舎の小林とか、そういうお遊びというかファンには嬉しいくすぐりもあり。(小林さんは『大人同士』の主人公でもあります。)
その後は篠原の実家と深く関わっているらしい暴力団の海棲会に乗り込んで行ったり、その場で篠原には狂気の双子の兄がいる事を知ったり、と事件の深さがどんどん出てくる展開。
上巻のラストは、再びリョウが現れ、リョウと篠原の繋がりが理解できずにいる貴志に自分が篠原亮司の中に潜むもう一つの人格だ、と告げるシーンで終わります。
暴力とエロと異常心理が絡み合って、かなりサスペンスな展開です。そして私はこういうお話が大好物です。

2

ペルソナ!?

今回の秀さん作品は上下巻・・・延期になったりもして待っていた感はあるのですが、実はここ最近ラヴァーズの話の傾向がお約束とはいえ、拉致監禁&強姦とか、警察が登場したりとか、何となくパターン化が著しい感じがして、この本もあ、またかーな感じが無きにしも非ず。
そういう意味で新鮮さはありません(涙)
そして、表紙の奈良さん絵なんですが、最近こうしたモザイク調のものが影をひそめかけているので、このラフはそれより以前にだされたものなのでしょうか?
そして、いつも表紙の絵の中には物語のキーワードとなるモノが描かれますが今回は文字が絵の中に隠れています。

出る杭は打たれるという感じで元上司の不祥事の罪の濡れ衣を着せられて社会部デスクという花形から地味な文化部という閑職へ追いやられた主人公貴志。
彼が暇なのと、現在の待遇を不満に思っていることから、ふと目についたある高級住宅街で起きた殺人事件に目がとまりその事件がそれきりで続報がないことに疑問を抱き、独自で調査しだすことから始まります。

調査する中で篠原に近づくなと釘をさし、貴志に屈辱を味あわせるリョウという謎の男。
それでも、それさえも疑問に想い貴志の追求したい気持ちはむしろどんどん募り、命の危険も顧みず、ヤクザの組織にも接触します。
そして、篠原に接触すると出てくるリョウという男。
この貴志の猪突猛進な記者魂と(?)彼に酷い目にあわされながらも身体は反応してしまうといった部分、につきます。
エロの見どころは乳首&尿道攻めw
リョウが貴志を襲いながら、自らの存在をほのめかすような発言をするのが、キーポイントですね。
何だか彼は自分を知ってほしいような感じがします。
それは、後半の展開になって、ナルホドーと思えるので、今の段階では鬼畜野郎ですが、結構カワイイ奴な事がわかりますよv
この上巻では、リョウは一体誰?が魅せ場ですね。

4

陵辱スキーにはたまらん

帯「『俺』に関わるな。これ以上はあなたを守りきれない」

エリート部署から他部署へ配属となった貴志〔受〕はある殺人事件に興味を持ち、調べ始めます。
そしてその事件がやはり目を付けていた通りに何かきな臭いものを感じ、更に調査を続けて行く内に貴志はリョウ〔攻〕と名乗る男に強姦されます。
尿道攻から乳首を輪ゴムで括っての乳首攻めとエロシーンたっぷりです。
更に貴志はその後、やはりこの事件絡みで訪れたヤクザにもフェラさせられたりしちゃいます。

不思議な存在、リョウですが、彼はこの殺人事件がおきた家の家族である藤原警視によく似ているのですな。
その謎は最後で明かされます。

そして下巻へ続く!

しかし奈良さんの絵柄は人体のデフォルメの仕方が角ばってきていて、絵的にかなり変わってしまいましたですな。
自分は昔の肉感的な奈良さんの絵柄の方が好きでした。

4

サスペンス

(凌辱、尿道責め、媚薬、顔射表現あり)

ある殺人事件の真相を探るべく聞き込みや、事件を取り仕切っている篠原警視にコンタクトをとるが相手にされない。
そんな中篠原に似たリョウという男に部屋に連れ込まれ凌辱される。
リョウは「俺はあいつの一部だ」と謎の言葉を残して・・・・。

リョウの正体がわかる上巻なんですが、口絵ですでにネタバレしてるという(笑)
でも本当に2人はどうなるの~って所で終わってるので下巻がすぐに読みたくなりました☆

1

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