サラリーマン社会とギャグが渾然一体に絡み合った西田東の問題作!

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表題作社長 桃井くん

オ・ペラ社の社長(前社長のバカ息子) 桃井
常務 渡辺

その他の収録作品

  • 番外編「ジャン」
  • おまけマンガ「桃井くんがどうやって生まれたのか」

あらすじ

お飾り社長として会社に”イケメンスーツの彼氏”を見つけに&遊びにきているだけの桃井くんが、いつの間にか側近の渡辺常務に恋をして…。
西田東の本領であるサラリーマン社会をベースにギャグとシリアスを絶妙に絡ませた、力技でストーリーを押し通すビジネス・ファンタジック巨編。
しかし実は、仕事と恋愛を通した若き社長の成長の物語である ! !

収録作品 : 「社長 桃井くん」STEP1~FINAL STEP / 番外編「ジャン」

(出版社より)

作品情報

作品名
社長 桃井くん
著者
西田ヒガシ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
ISBN
9784863492622
3.7

(31)

(11)

萌々

(8)

(6)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
110
評価数
31
平均
3.7 / 5
神率
35.5%

レビュー投稿数14

シュールな世界

2011年発表の本作を今読むと、2019年の「ロマンティック」につながっているように思える。
本作は、リーマン社会とシュールなギャグ、そして微妙なBL風味が渾然一体となって、「笑い」の方が勝っているような作品だと思うけれど、中盤に配されている「ジャン」という物語が何とも不思議だ。
時間軸もそうだし、何よりジャンというのは誰なのか。殺人者?時空を超えている男なのか?
それとも彼は吸血鬼なのか。血をもって若返るのか。
非常にミステリアスで、何もかも分からない。
そんなジャンを愛している桂木が桃井くんの会社にいて、僕が白衣を着ているのはトーンを貼るのがめんどくさいから、なんて言う…
アハハ〜というおもしろシュールと、なんか不穏で奇妙なテイストが混在している…
そしてそこに気づくとザワザワとしてくる…

1

ギャグなのにカッコいいとは!

いやはや、さすが西田先生^^;
リーマンものと思ったらギャグで、
ギャグと思ったらシリアスでファンタジーとは……
独特の世界観は好き嫌い分かれるでしょうが、
私は大好きです!

桃井と渡辺、そして桂木ーー
これでもかっていうくらいギャグテイストなのに、
ここぞっていう時はキメる‼︎
そして、時々かっこよくさえみえる(笑)

ラストの桃井と渡辺のハッピーエンドより
桂木とジャンの逃避行に心躍りました^^
西田ワールド炸裂の作品、心から堪能させていただきました!

0

抱腹絶倒してキュンなラブ

この名作をまだレビューしてなかったとは!私め。

全体的には1ページ1笑いといいますか、本当にコミカルで面白い作品で、これだけ個性あふれて笑えるラブストーリーってあるかしらと思うくらいです。
会社を背負わねばならなくなった、おちゃらけた社長子息と、それを支える常務のカプ。

西田さんといえばリーマンですが、その中でもこれは突出して面白いですね。さすがのオペラと言わねばなりますまい。

ちゃらんぽらんだけど、期待に応えようと必死なバカ息子(ほんとはバカじゃなくてまっすぐな人)。一方、経験豊かで実直な常務。必死な息子と、常に自分を支えてくれる常務の愛。

シリアスになるストーリーをギャグで包み込んで、最後は会社をあげて二人のゴールインを祝福するという。。
名作です!

ぜひ多くの人にお手にとって頂きたいです。

1

色んなおもちゃがいっぱいつめこまれたような1冊

な〜る〜ほ〜ど〜
こういうのだったんですね。
ずっと気になってたこの作品、
おもちゃ箱をひっくり返したような1冊でした。
めんどくさい所はあんまりこだわらず、
ギャグやりたい放題、
シリアスもこんなのが書いてみたい、
おやじのせつなさもこんなのが書いてみたい、
っという感じで、
なんというか、気の合う仲間で飲んでる時の居酒屋みたい。
難しい事は考えず、喋りたい事喋って、いっぱい笑って、言い合って、
気を遣ってはないんだけど、でもお互いちゃんとこの楽しい空間を大事にしてる。
やっぱりこの人達で飲むのって本当楽しいなって感じ。

とにかく私は西田東さんが大大大好きなので、
ただただ楽しかったです。
途中にある3コマ漫画?
1階の夫婦が掃除してるのを桃井くんがぼーっと見てたら、
「社長桃井くん」…捨てられてるし…
っての、1番笑いましたねー。
専務の寝てる写真も笑った。
にっこり笑顔にパラソルって。
しかも起きてる時と顔変わってないっつーの。
その他一杯笑いました。
危うくカタツムリ3万匹に襲われるってなんなの(笑)
どこかのお話にもありましたが、
納豆撒いてる人がいて、主役がそれをかむっちゃって、それをわざわざ台詞で説明して
「でもまぁいいか」
って事で帳消しにして、好きな人の所に走っていくという、
そういうの私好きなんですよね。
嘘みたいな、夢のような、漫画ならではのあり得ないシチュエーション、
例えば急に雨が降ってくるとか、彼に会いたくて走ってて転んだら丁度そこに水たまりがあったとか、
(なんかあんまりいい例えが浮かばないんですけど)
そういうのが許されるなら、
別に納豆かむっちゃったって、危うくカタツムリ3万匹に襲われたっていいじゃんって感じ。
皮肉ってるような、でも漫画なんだからそういうのも楽しいじゃんみたいな感じ。
そういう余裕が西田さんの好きな所。
そういうのがあるから、ああいうお話が書けるのかな、みたいな。
(書けるなんて偉そうですが…すんません)
あくまで私の感覚ですが、そういうのって西田さん以外にあまりない気がします。
またその感じが絵にも出てる気がして、
うーん、やっぱ西田さん、好きです。

中盤に入ってる「ジャン」、好きでした。
正直、最後の最後迄ギャグ満載だったら、ちょっと満腹だなーと思ってた辺りだったので、
やっぱそーだよねと。
ベッドで見せたジャンの顔、桂木の横でうなだれてるジャンの背中、
非常に短いお話ですが、せつなくて悲しくて、
良かった。
西田さんにしか出せない味があるなーと思いました。

桃井くんと常務も勿論好き。
常務、かっこいいよなー。
西田さんが書くサラリーマンのおやじ、大好きなんですよね。
おやじ特有の整髪料の匂いがあるような、熟年おやじサラリーマンのかっこよさ。
最高です。

雑さがあるように見えて、でも広げ過ぎちゃってる訳でもなく、最後はきちんとまとまってると思います。
難しい事は考えずに、
最後までなにをやってる会社か解らなかったけど(笑)
でもせつなさもしっかり楽しめる
西田さんワールドを楽しめる1冊だと思います。
あー、やっぱり西田さん好きだー。

2

※本編はほぼギャグ漫画です

汚部屋を整理していたらふと目に止まって読み返してしまった!
桃井くん無茶苦茶なお話です。
何回読んでも訳が分からない話です(笑)

言い方は悪いですがうっとおしいギャグ部分(主に自虐的な漫画作成時のネタ)と、
普通に笑えるギャグの部分と、
そして本編の部分(シリアス含む)と、
更に謎の桂木ヴァンパイア編と、
本当に訳の分からんミックス具合です(笑)

西田東さんのギャグも好きだし、
シリアス部分も好きだし、それぞれに美味しいんだけどチャンポンしたがために、
ギャグとシリアスが互いに悪目立ちしている印象。

シリアスネタに惹かれてしまうとギャグがいらんという気もちになるかも。
だってね~さすが西田さんだ、シリアスの部分は泣けるんだ。
あんなギャグ挟んでるのに(笑)

でも中川専務の魔法が解けたり、最後まで荒唐無稽で思わず爆笑。
このテンションのアゲサゲ具合が半端ない。

今回も西田さんらしいBLというよりゲイという感じのキャラでした。
割とがっしり目の体躯、相貌。
なんでか分かりませんが西田さんの描く男が好きです。
もわっとしたフェロモンみたいなものがこっちに向かってくる。
あの目つきたまらんです。

乗り切れるか乗り切れないか。
そこにかかっていると感じる作品でした。

1

愉快なびっくり箱。

西田さん初読みだったのですが、ショーゲキでした(笑)。

賛否両論のようですが、もともとの作風を知らないので驚きつつすんなり読めた。
基本はギャグで作中に作者の声がばんばん入るし、あってないような設定だし、でも漫画って自由でいいなぁって思えて好きです。

そして普段適当な大人がふいに真剣になったり、子どものように泣いたり、もうヤラれた!という感じ。
秘書の桂木くんのまさかの一途さと、アホな社長の真っ直ぐさに泣きそうになる。

はじめて『グリーン・ウッド』を読んだときをなぜか思い出した。
キュンとしんみりとバカバカしさが同居してるなんて、贅沢だと思う。

2

男がカッコいいので あとはもう気にならない。

レビューを見て 賛否両論だったので楽しみにしていました。
私の感想は「神」。

前の方もおっしゃるように、確かに「カオス」でした。

シリアスな部分が良い感じ過ぎるので
ギャグ部分が「残念」な感じになるのかな。
「ギャグ」っていうか、もはや「雑」な感じがするし・・・・。
ただ、漫画を描くときの面倒な制約みたいのを取っ払ったら
(細かい設定とか コマ割りとか)
こんな風になるのかなー と思ったり。

しかし男がかっこいいなー。
目がね、目がいいんですよー。

4

カオス過ぎるwww

これを最初読んだ時はあまりの無茶苦茶ぶりに愕然としました(汗)
西田東さんはこういう作風の人ですけど、やりすぎちゃった感じですね。

漫画の神様手○治虫だってこういう漫画制作ネタをギャグで入れたりしていますが、
あれもあんまりしつこく入れると面白くなくなりますよね。
そこのギャグの部分がクドかったです。

あとは桂木外伝が謎でした。
全てに統一感がなく、なんだろう、マンガを苦しみながら書いたんだろうか?と心配になるほどに。
西田東さん、ネタに困ったかつかれていたのか。

1

読後は怒りでいっぱいです…。

あらすじや好(高)評価しかないレビューを読んで気になっていた作品です。
書き下ろしの番外編ペーパーが手に入るうちに新品で購入しました。

正直いって、読後は怒りの感情しかありませんでした。

確かに、あらすじは間違っていないし、
シリアスな部分は普通に良かったと思います。
キャラクター設定も普通に良かったと思います。

しかし、ギャグの部分は、他のギャグ漫画やコメディ漫画のような
笑える要素が全くなくて、ギャグでもないのに
「面白い」とか「ファンタジック巨編」とか豪語しすぎだと思いました。

何より、一番 怒りでいっぱいになったのは、
作者のツッコミと、漫画の本編とは関係ない制作の裏事情を
本編の漫画のコマに何度も描いてページ稼ぎ(コマ稼ぎ)している点です。

面白い裏事情ならまだしも、例えば「トーンをけちるな」とか、
作者が自分で自分にツッコんでいるのを登場人物に言わせていて、
それが非常に卑怯な気がしました。
そんなの、本編では ほんと どうでもいいのに、
そういうのは、あとがきで書いたらいいのに、
と思いました。
全く面白くないネタでも、一度だけならまだしも、
何度も同じネタや似たようなネタを描いているのが、
読んでいくうちに段々とイライラが募っていきました。

番外編『ジャン』
本編の真ん中あたりで描かれていますが、
作者が何を伝えたいのか理解するのに随分と時間がかかりました。
最後の最後でようやくどういう話か意味を理解できました。
本編の前半では全くそんな素振りを見せなかったのに、
後半になって色々と桂木さんが吸血鬼っぽい本性を現していて、
桃井さんにも態度に表わすのですが、桂木さん本人以外の
全員がスルーしている部分に、スルーさせるくらいなら
初めから描かないでほしいと、さらにイライラが募りました。

おまけマンガ『桃井くんがどうやって生まれたのか』
もう、意味が分からない、の一言です。
何が言いたいのか全く分からないし、
桃井くんがどうやって生まれたのかが何も描かれていない。

出版社の特典ペーパーも、おまけマンガに出てくるイラストと
似たようなイラストが描かれていただけで、
わざわざ買うほどのものでは全くなかったです。

今回は特典ペーパーのために定価で購入しましたが、
私にとっては、たとえ価格が1円だったとしても
買いたいとは決して思えませんでした。
非常に後悔しています。

桃井くんが、いつの間にか既婚者で常務である渡辺さんに
恋をして…、って設定がそれなりに良かっただけに、
非常に勿体なくて残念な作品だと思いました。


今回は評価を「趣味じゃない」にしましたが、
別に「趣味じゃない」わけではありません。
評価に「怒り」や「イライラ」の項目があれば
迷うことなくその評価にしています。

今回は好(高)評価のレビューしかない中、
私のこのようなレビューを書くのは非常に心苦しくて、
逆に非難を浴びるような気がして、
レビューを書くか書かないか非常に迷いました。

5

これは、読むしかないでしょう

もう、これは、これでしょうがないよ。
おもしろいんだもの。
ちゃんとオヤジ受けリーマン物のツボも押さえているんだもの。
カバーに書かれた、キャラの絵も、あらすじも、総て出てきて、全く間違ってない。
色々面倒な設定とか吹っ飛ばして、描きたい事だけをぶち込んでみました!!
って感じ。
でも、西田さんのすごいところって、テクニックも何もかもをなぎ倒して、自分の描きたいことを発するパワーとか熱量の大きさ。
こんなハチャメチャな、楽屋落ちギャグにまみれていても、なんだか涙が出ちゃうのね。

1

唖然とした

こないだBSかなんかでやってたの録画した『ゴッド・ファーザー』3部作を観ちゃいました。
特に秀逸なのは2なのですが、若き日のアル・パチーノがアップで「ためる」シーン…なにかすごく見覚えがあると思っていましたが、西田さんの作品の「ため」と、すごく似てるんだと気づきました。
セリフもなくただじっと見据えてくるだけなのに、とても饒舌。たまらん色気です。
というわけで、西田さんの新作ですが…
前情報なしで読んだもんで、いやもう唖然(笑)
いつもはシリアスの中に10%ほどのギャグ配分が心地良い西田作品ですけども、今回は70%ぐらいがギャグ…そりゃ面白いですよ西田さんだもの。
シリアス部分もいきなりホラーになろうが涙ぐんじゃうシーンもあったりで、これだよ!と膝を打つ西田節。ものすごい力技で全てをおさめきってるのもさすがだと感心するし。
でもね、でもなんだかね………
西田さんのリーマンものを自らがパロってるようにしか思えない(`Д´)バンバンッ
なぜ?なぜここにきて、こんな所業を!?しかもなにこのサイズ!大判の意味がわかんねえ。収納に困るですよ。
まあね、面白かったですけどね。そりゃ西田さんだもの(2回目)
ラブリーわんちゃんてひとつもかわいくない!また扇風機背負ってる!絶望天使て?ビスケットってなに!?電子機器みたいのいっぱいあるけど何の研究だよ!などとつっこみどころ多すぎて疲れました(笑)
西田さんのギャグセンスは大好きなんだけど、シリアスな中にたまにチラッとな部分のほうが好ましいですワタシ。



2

まったくもう無茶苦茶だなぁw

最初の10ページでいきなり「開いた口がふさがらない」状況に陥りました。
トーンを使うのが面倒臭いからスーツがダメだとか、話の筋にはびた一文関与しない「内輪の事情」をなんのてらいもなく出したり、
吹き出しを自分で持ったりとかこの本、技法をそのままギャグとして身もふたもなく使ってしまう。
そして最初から最後まで「突っ込みどころしかない」(もちろん攻めるという意味でない「突込み」の意味!)

そんな内輪ネタまでほおりこんだボケボケナンセンスギャグの中で
唐突に出てくるアンニュイ&ディープな桂木外伝。
それはしかも結構激しい目のエロ配合、しかもどうにも魔物的な空気を匂わせる。
せっかく強引にその話を「ほー、普段変な人の桂木にこういう裏筋があったのか」と消化したのに、不完全なまま・・・

何事もなかったかのように会社ごと暗転させるかのような急転直下の展開!そしてそこから唐突に出てくる社長と専務のエッチシーン、大団円。
さらにしっかり桂木外伝が生きてくる衝撃的な結末。

この本は失笑させたいのか怖がらせたいのか萌えさせたいのかなんなんだ!
まぁ、総じていうなら「こんな本は2冊もいらない!」が「この本はほしい」という感じなんです。

3

本屋で堂々と買えるぞ!

帯『今世紀最大(?)のビジネスパーソン必携の書!』

一見、ビジネス風な帯といいギャグマンガテイストな表紙といい、どんなに人が見ていようと店員さんがイケメンだろうとこれなら堂々とレジに出せるぞ!!!
……まあ西田さん作品の表紙は大抵そんな過激じゃないから平気ですけどね。

内容は一部を除きアホです、ギャグです。
それも内輪ネタというか西田さんツッコミとでもいうんでしょうか。
この作品は西田さん作品を何作か読んでいた方が馴染みやすいかと思います。
まあ知らなくても面白いですけど、普段の西田さん作品をしていた方がおもろい。
桃井くんは新しく社長になったんだけど、そもそもどんな業務の会社なのかも不明のまま(桃井くんがそれについて突っ込むとかわされてしまう)
桃井くんが社員にスーツを着ろと言うと、では上から白いカーディガンを着ますとなる、何故ならトーンが勿体無いからときたもんだ!!

ただ前編ギャグかとういとそうではなくて、番外編という事で秘書の桂木主役の話があるのですが、それは吸血鬼と桂木とのシリアスな話。

そのシリアスネタもちゃんと最後に桂木の伏線にはなってるますよ、一応。
西田さんファンなら読んでおいてもいいと思う。
いろんな意味でおもろかったです。西田さんファンとしてはたまりませんでした。

2

やっぱり西田兄貴です!

本作はOPERAで不定期に掲載されていた作品。
しかも毎回2Pだったり4Pだったりとページ数も短い、本来はギャグ漫画なんだと思います(笑)
いつもの西田作品に必ず1割位はお笑い要素が入ってるんですが、これはシリアスが1割位なんで、いつもの西田作品だと思ってストーリーを期待すると・・・・実ははずさないんですね、これが!!
自虐ネタも満載に
例えばトーン面倒くさいから上着を着せないとか、背広やネクタイの柄の手書きとか、会社の設定が怪しいとか、ゾウリムシが飛ぶとか、etc...www
展開もギャグで進んだと思うと突然シリアスにとんだり、わけわかんない登場人物がいたり、その設定も本当は実にいい加減だったり
でもそのゆるさが、いつもの西田作品のユーモア部分なんで、全然苦にならなくて、逆に得した感じさえ♪
でもでも~ちゃあんと”リーマン””おやじ””眼鏡”と必須アイテムがきちんと押さえられて、しかも何とおやじ受けという愛がある!?←BLだから当然か(汗)

一応大まかなストーリーはあるにはあるのです。
辞めさせられた前社長の息子(元フリーター)桃井くんが突然社長に任命されて、バカ息子と言われていたのがちゃんと社長になるという、大雑把な組み立てがw

桃井くんは、どうせお飾りと会社へイケメンスーツリーマンを探しに来たくらいの軽い気持ちで会社へやってくるんです。
そこで出迎えたのは、笑顔のまぶしい常務の渡辺。
彼にときめく桃井くん。
しかし、常務には奥さんがあり、そして本当は専務と派閥争いをしている悪い人なんだという?

面白おかしい展開の中に常務の悲哀が
そして変態秘書・桂木ですが、彼が主人公の短編では、なんと吸血鬼もの展開が!!しかも超ドシリアスに!?
そして、桃井くんと常務の恋愛も肝心な部分はきちんとシリアスに感動的に進むのですv

びっくりしたのは、最後には悪役の専務は実は魔法にかかっていたとか!?専務専属で色々訊く係さんという人が、アンドレアスという名前だったことに(爆笑)
色々と書き連ねると、せっかくの面白さが半減してしまうので、これは是非愉しんでもらいたいです。
ゆるい中に時々見せるピリっとしたリーマンものの魅力。
そして何と言っても、BL史上(?)一番汚い泣き顔が描かれています(と自分では思った)

2

この作品が収納されている本棚

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