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小林典雅さんはもう本当に言葉の魔術師ですね!
言葉の言い回しやらチョイスに笑えるし、海藤の言うことになるほど!と勉強になるし。
たとえばこんな恋のはじまり
海藤、こんないい人いないよ!ないたれりつくせりな対応とアフターフォローで。
彼の思いつく新しい回路の作るお題やプチ癒しデーとか楽しそう。
こんなの好きにならずにいられない!
ゆうや(変換できず)が可愛くて鈍くて、海藤がいい人からどうやって口説こうかと遠大な計画を立ててたりとか。介抱ナンパ、いいじゃないですか!
たまにはこんな恋のはじまり
朝陽が良いやつなのに上司からしつこいパワハラを受けてて気の毒ですね。でも前向きでお仕事頑張ってて偉いです。
セミナーでペアを組んだ王子様なカフェ店長八重樫。
すっかり意気投合してカフェ友になって。
会えば癒されて声を上げて笑ってくれたら嬉しくて…。
恋しちゃってるのに鈍い朝陽。バレバレなのにね!
凛々しくて可愛い朝陽に優雅な草食動物のような王子様八重樫。うまくまとまって良かった。
男前で素直で八重樫を笑わせる初エッチも良かったです。
王子様なのにこんなことしちゃダメとか、美少年剣士なのにこんなことしちゃダメとか。
まさに癒し攻め。
何回も読み返す大好きな作品です。
いやー、面白かったです!
何度も何度も笑わされました。
カウンセラーと、ストレスフルなお客様相談室のサラリーマンとの恋です。
カウンセラー・海藤のセミナーがためになるし、とっても面白いんですよね。
「いつまでも言われっぱなしでへこんでると思うなよ!〜毒を吐く人に負けない強いハートの作り方〜」
「攻撃的な相手の息の根を止めるトドメの啖呵の切り方」
どちらも聞いてみたくて仕方がなくなったけど、ちゃんと講義内容が作中で描かれています。
まぁー、面白い(笑)
ラストに必ず名言が添えられるのですが、最後の一節は必ず笑います。
そうか……「そんなの関係ねえ」これは名言なんだな。
うん、スルースキルか(笑)
ラブストーリーはもちろんの事、ラストまでずっと面白かった。
主人公の海藤×汐夜の他に、汐夜の親友・朝陽の恋も描かれていて、こちらも最高でした。
ほんと、笑って元気をもらったわ。
大満足の一冊でした!
仕事で疲れた時に元気をもらえた大好きな作品です。
心理カウンセラーの海藤さんの言葉がお守りみたいに心に沁みて、なおかつ明るい会話に思わずくすっとしちゃいます。
以下、ネタバレありのあらすじです。
主人公の汐夜は大手メーカーのお客様相談室に勤務しており、日々のストレスに加え、彼氏からも突然別れを言い渡され散々な一日を過ごすことに。
飲めないお酒で酔っぱらい、へたり込んだところを介抱してくれたのが心理カウンセラーの海藤さんで…というお話です。
汐夜は散々な状況で落ち込んでいるのですが、小林典雅先生の手にかかると明るく面白くなってしまうのがすごいです!
汐夜と海藤さんの出会いも思わず笑ってしまって、普段穏やかで控えめな汐夜が酔っぱらって「俺がイチローだったらこんなふうに突然ふられなかったのでは…」とバッティングセンターに引き寄せられ、無謀にも松坂の球速を選んで、(もちろん全く当たらない)さらにヘロヘロになるところなど、何度もツッコミたくなってしまう可愛さがありました。
海藤さんはそんな酔っぱらい汐夜を面白がりながら、親切に介抱してくれ、ささくれた汐夜の心が少しずつ癒されていく場面に惹きこまれます。
二人はその晩をきっかけにメル友になり、汐夜は親友の誘いで、海藤さんの企業向けセミナーに参加するのですが、そのセミナーでの海藤さんの言葉が、仕事で悩む汐夜だけでなく読者にもすごく響く気がします。
〝上司や身近な人から辛い目にあったとき、相手の感情に自分まで支配されるのではなく、自分の感情は自分が決定権を持ちましょう〟ということを、時にユーモアを交えながら前向きな言葉で伝えてくれ、この講義の部分は何度も読み返してそのたびにお守りの言葉をもらえました。
海藤さんは汐夜を癒して元気づけるだけでなく、ちゃんと海藤さん自身の気持ちもオープンにしてくれるので、読んでいてとても心地良いお話でした。
もう一つ、汐夜の親友の朝陽のお話も入っていて、こちらもすごくオススメです!
汐夜と朝陽は性格は正反対なものの、お話を通して一貫する〝癒し〟がある気がして、誰かの言葉で傷ついた心を大切な人の言葉で癒してもらう場面がそれぞれ素晴らしいです。
朝陽のモノローグに「引っかき傷だらけにされた胸を相手の言葉が絆創膏のように優しく覆ってくれたような気がした」というのがあって、まさにこのお話そのものを表していると感じました。
あと朝陽も酔っぱらうシーンがあって(笑)朝陽の男らしい脱ぎっぷりを、優しい王子様のようなカフェ店長、八重樫さんが回想して語ってくれるシーン大好きです。
お疲れの時にもオススメの一冊です。
可愛いし面白いしで大好きなお話でした。エロ描写がちょっと物足りなかった。
この作者様の描く登場人物の魅力にはいつもやられっぱなしです。
2組のカップルのどいつもこいつも魅力的でした。
お客様相談室に電話してくる奴らさえも面白く読めました。
二人の関係が安心できる関係であれば変態でも絶倫でもなんでもいいんですよ。
お互いに対する感情の描写がすごく素敵で面白くもあり馬鹿馬鹿しく可愛いいし応援したくなります。
とにかくこの作者様、よくこんなフレーズ思いつくなぁ。といつも感動させられます。
読む人の気持ちを明るい気持ちにさせるパワーを感じました。
典雅節とか言葉の魔術師とか、素敵なタイトルをお持ちの典雅先生ですが、これこそまさに、その持ち味が存分に生かされた作品ではないでしょうか。
相手を貶める事で自分が優位に立とうとするクズ彼氏も、理不尽なハゲ上司も、言葉の刃で滅多切り。
悪者をケチョンケチョンに(言葉で)やっつけくれるので、気持ち良くて仕方ないんですよね。
また、主役二人の甘酸っぱい恋愛を通して、人生の教訓的なものまで学べちゃうのが素晴らしいのです。
私は落ち込んだ時、BLを読んで癒されますが、これは元気を貰えて前向きになれちゃう、まさにビタミンBL。
他人から傷つけられて落ち込んでる、全ての方に贈りたいですね。
ザックリした内容です。
DV彼氏にフラれた主人公・汐夜が、偶然知り合ったセミナー講師の海藤により、萎縮していた心を開放される。
そして、新しい素敵な恋愛を始めると言った感じになります。
このDV彼氏がですね、とにかくクズなのです。
別に暴力を振るうワケでは無いのですが、相手を精神的に萎縮させて支配する感じですかね。
汐夜はいつも彼氏の顔色を伺い、怒らせれば自分に悪い所があったからだと思う。
主人公が過去にあったエピソードを会話で語るだけで、直接描写されてはいないのです。
でも、ムカつく。
おいおい、そいつクズだよ!的に。
で、そんな主人公と知り合ったのが、講師セミナーである海藤。
紳士的で思いやりがあり、エロになるとちょっと変態っぽいのが楽しい大人の男性になります。
彼のすごいのは、決して汐夜を否定しないって所なのです。
話を聞いたりメールでやりとりしたりして、二人は親密さを増して行きますが、大方の読者が言いたくなるであろう「言いなりになってるからダメなんだよ!」みたいな事は決して言わない。
汐夜をちゃんと肯定しつつ、相手の問題点を冷静かつ客観的に指摘する。
で、自分は悪くないんだよと、汐夜の認識を変えて行くー。
ここまでで、読者はかなり気持ちいいのです。
が、更に気分爽快にさせてくれるのがここから。
海藤が講師をしているセミナー「いつまでも言われっぱなしでへこんでると思うなよ!~毒を吐く人に負けない強いハートの作り方~」に、汐夜とパワハラを受けてる友人・朝陽が参加するんですね。
このセミナーがですね、もう最高なのです。
こう、まさに「言葉の魔術師」本領発揮てなもんで、立て板に水の如く、「悪意を持って自分を傷つける相手」を滅多切り!!
毒を吐く人は、一見自分に自信があるから強く出るのかと思いきや、実はコミュニケーション能力が低く、相手とちゃんとした関係が築けない為、攻撃的になる。
人間的に成熟してる人ほど、ちょっとした事でいちいち激怒して感情のままに悪意を垂れ流したりしない。
自分の現状に欲求不満を抱えている為、誰かを攻撃せずにはいられないー。
そんな未成熟で低レベルな人間です!みたいな。
いや、気持ちいいーー!
また、そんな輩に対抗する為の、具体的な方法と、傷ついた気持ちのなだめ方まで伝授。
勉強になるーーー!!
こう、びっくりするほどの長セリフながら、グイグイ心に入るのです。
理不尽に傷つけられて来た主人公が、海藤の言葉により前向きになって行くのが、すごく爽快なんですよ。
この後ですね、大手メーカーのお客様相談室に勤務している主人公が、クレーマーから脅しを受けるんですね。
そこで、心配した海藤が急遽駆けつけと、この件により二人の距離が更に近付きます。
いや、すごく紳士的で好い人と言うイメージの海藤でしたが、意外と策士だったのにニヤニヤしちゃうんですよ。
オマケにエッチ時には、ちょいエロオヤジが入るのも楽しいなぁと。
本当、最高にいい攻めですよ。
二編が収録されていて、この後は一緒にセミナーに言った友人・朝陽の物語になります。
パワハラ上司に苦しめられてる彼ですが、この顛末には笑いました。
ハゲ上司、哀れ!
まぁ、同情はしないけど。
と、すっっごく勉強になる上に、気分爽快な作品なのです。
生きてれば他人から悪意をぶつけられて、傷つく事もあると思うんですよね。
優しくていい人ほど、自分が悪いせいだと落ち込んだり、自身を責めちゃうと思うんですよ。
でも、それは違います。
例え自分に問題があっても、悪意を直接的にぶつけて故意に傷付けようとしてくる相手の方が、よっぽど問題があるし性格も悪いです。
汐夜はクズ男と別れて海藤を捕まえと、幸せを掴むんですね。
そう、簡単に傷つけられてメソメソやってれば相手の思うツボで、幸せになる事こそが最大の復讐なんですよ。
人生の教訓まで来たよ!
実はこの作品ですが、好きなレビュアーさんがレビューしてくれたおかげで、知る事が出来たんですよね。
落ち込むたびに元気を貰ってるので、同じようにこのレビューで知って貰えて、読んで少しでも元気になってもらえたら、とても嬉しいです。