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表題作日出処の天子 〈完全版〉 第3巻

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あらすじ

蘇我氏が擁立した泊瀬部大王はしだいに手に負えない存在となり、ついには蘇我氏と激しく対立することに。安定を失ったまつりごとの陰で、厩戸王子はいかに動くのか? 毛人と厩戸を軸に描かれる壮大な歴史絵巻! 過去一度も収録されなかった貴重なカラー原稿を完全再現。山岸凉子の最高傑作が〈完全版〉として復刻!!

(出版社より)

作品情報

作品名
日出処の天子 〈完全版〉 第3巻
著者
山岸凉子 
作画
山岸凉子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
シリーズ
日出処の天子
発売日
ISBN
9784840140867
4.7

(4)

(3)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
19
評価数
4
平均
4.7 / 5
神率
75%

レビュー投稿数1

皇子の嫉妬

この巻では、王になった泊瀬部が自分が軽んじられていることから、厩戸皇子を恨み庵sつを計画する話。
そして毛人が恋に落ちた伊勢の斎宮・布都姫との出会い、
何より一番の大きな要素は、厩戸の激しい嫉妬心がクローズアップされます。
色恋沙汰も一族や王家の問題が絡んできていて、それが史実かどうかとしても、その作者さんの想像力には脱帽!です。

毛人が刀自古といるところを目撃して、嫉妬と怒りに駆られる厩戸皇子。
彼の感情が高ぶると、モノを動かす力が発動するのですが、それらの飛び具合などで、皇子の感情の激しさがわかります。
いつも能面のような貼りついたような笑顔の奥に、秘められた激しい感情。
常人にあらざるが為に母親に疎んじられ、同性であるが故に毛人への想いは秘めてなくてはならず、皇子の苦しみは膨大なモノになっている気配がします。
その点、毛人は能天気ですね~ww
彼の夢に皇子が新入した時に見せた顔にときめいたり、皇子が女装する姿を見るたびにそれに恋して。
よくBLであるノンケを恋した苦しさが描かれますが、
もうこの時代にそれを匂わせす物語が出ていたなんて!
まさに、そういう苦悩を皇子は科抱えているかのようなのです。
布都姫を毛人は惚れいていると言う話に皇子は一体!?

毛人の女性に鼻の下が伸びてる様子が想像できて、ほんとうにこいつは普通すぎるよ、、と想わなくもない。

今回の帯は、夢枕爆。
相変わらず絶賛なのです。

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