男なしではいきられない 淫乱な生きものになれ

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表題作快楽の罠

カリスマネイリスト 獅子堂諒介・31歳
スタンドバイトの大学生 若村祐斗・18歳 

その他の収録作品

  • 奇妙な注文品
  • あとがき

あらすじ

公務員になりたいと、可愛い外見とは裏腹に実直な夢を持つ若村裕斗は、ある日妙に威圧的な男によってバイト先から拉致られてしまう。どうやら男の正体は世界的ネイリストの獅子堂諒介で、初対面の裕斗をメンズネイル大会のモデルに使う、と勝手に決めたらしい。突然のことに怒る裕斗だが、施される手へのマッサージはあまりにも気持ちがいい。気がつくと唇を奪われ……!?
吉田珠姫の名作が、書き下ろしショートと共に再登場!!
(出版社より)

作品情報

作品名
快楽の罠
著者
吉田珠姫 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
学習研究社
レーベル
もえぎ文庫
発売日
ISBN
9784059041504
2.6

(11)

(0)

萌々

(2)

(4)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
24
評価数
11
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

受け様の手に一目惚れ!?

同名タイトルの旧刊に書下ろしショートを付けての再販本になる作品です。
全体的にはコミカルな作品になっているのでテンポよく読めるお話です。
イラストが変わっているので、表紙的にはシリアス系に見えるのですが
受け様を子ザル呼ばわりする、傲岸不遜な攻め様とキャンキャン煩いやんちゃな
受け様とのラブコメ、受け様の意思を無視しまくる攻め様なんですが前半から
かなりの言いがかりで唖然とするようなお話なんです。

受け様はスタンドでバイトする普通の青年、そこへフェラーリでやってきた
攻め様、フロントガラスを拭いていた受け様を突然頭ごなしに怒りだし
そのまま、同乗してた美青年を置き去りにして受け様を拉致するんですよ~~
訳も分からぬまま連れ去られ、高級ホテルに着いた途端に、突然手のケアを
初めてしまう攻め様、そう、攻め様はカリスマネイリストだったんです。
受け様の手に一目ぼれして、受け様が自分の手を手荒に扱っている事に激怒してる
なんとも身勝手な攻め様なんですよね。

でも、攻め様の逆らう事が出来ないような迫力に、受け様は手の手入れをされちゃう
そして、その手入れをされているうちに、あまりの気持ちよさに抵抗する事も
忘れてしまう程夢見心地になってしまうのですが・・・
スタンドで降ろされた相手、アメリカの有名な若手俳優がやって来て依頼を断れと
受け様は何も聞いていないのに唖然とするばかり

攻め様はあるネイリストの大会に出る事になっていて、受け様はその手のモデルとして
連れてこられたんです。
でも、その大会は何やらきな臭いのです、大会の主催者も参加者も興津姓一色
初めからヤラセ目的な大会だと分かるような内容で・・・
そして攻め様と何やら因縁があるようなのです。

結局、受け様は拒絶も無視され、挙句モデルとして色気が足りないと抱かれてしまう。
それは受け様を性的事に対する自覚も促す行為なんです、実は受け様は
男に欲望を抱かせるタイプなんですよ。
男同士のお遊びだとか、大学の罰ゲームとか、受け様は小さな頃から友人たちに
裸にされて、身体を触られる事を常にされてきていて、でもそれが男同士の
常識だなんて思ってるお子ちゃまだったんです。
いつ、襲われてもおかしくない状況だったんですよね。
攻め様に言われるまで気が付かない天然さんでもありました。

攻め様に反発しながらも子ザルなんて呼ばれて、攻め様にバナナを食べさせてもらう
傍から見たらベタベタに甘やかされているのです。
そして、やっぱり幼い時から知らずに開発されちゃってる身体は攻め様にダメ押し
のように更に止めの開発されちゃって無自覚のエロエロ子ザルちゃんに!
オレ様な攻め様の分かりづらい愛情表現とやんちゃで意地っ張りな受け様との
ラブコメはちょっぴり、攻め様の複雑な家庭環境も加わってかなり面白い内容に
なっています。
たぶん、続編の「快楽の檻」も近く出るのではと思いますので楽しみです。

4

無自覚フェロモンのおさるさん

先月「鬼畜」で大変に話題になった作家さんの、05年の旧版に書下ろしの短編が1本り、イラストもcielさんに変わった新装版です。
傲慢俺様ネイリストと見染められたやんちゃな無自覚フェロモン国立大学生=サルwのお話。
あの、石黒和臣氏のお話にもちょろっと名前が出てましたね♪

ネイリストの世界って全然知らなくて、多分このお話はものすごくデフォルトされたものだとは思うんですが、この獅子堂という男、外見が一見ヤクザか冷徹ない実業家みたいで全然ネイリストに見えない!
最初の出会いも、ガソリンスタンドでバイトをしている祐斗が車のウィンドウを拭いているのを見て突然腕を掴んで、助手席に乗っているハリウッドスターをほっぽって、強引に拉致に近い形で有無も言わさず連れて行ってしまうんです!
そしてネイルケアをしながら、余り事情の説明もほとんどしないままに、お前には色気が足りないとか言いだして、男と寝ると色気がでるのか!?
・・・と、まあ強引にセックスしてしまうんですが。
この祐斗、自分が男に注目されてそういう性的目線で見られていて、しかも実は体を触られていたのに、全然気がつかなかったという天然ちゃん!
ま、獅子堂がその男を虜にする魅力と、多分たぐいまれな綺麗な手を見染めた形になるのでしょうね。
実は、ネイルコンテストがあって、それのモデルに祐斗をスカウトしたわけですが、そこにはなにか主催者側の興津という一族と何か獅子堂には確執があって、彼等の鼻をあかすのが目的らしいのですが・・・
そんな出会いと、因縁を含んで、祐斗が狙われて襲われたり、獅子堂に最終的には惚れるというお話になっているようです。

多分、ストーリー的には超傲慢スーパー俺様攻め様がいるので、ちょっぴりトンチキ展開、唯我独尊展開(w)なんですが
萌えどころは結構あるんですよ♪
やんちゃな主人公だけに、獅子堂に怯えるでもなく、ケンカを吹っ掛ける勢いでやんちゃな部分。
快楽の開発の適応性が非常に速くて、もう獅子堂の思うがままwwwエロいセリフを発生したり。
何より、獅子堂はどうもツナギフェチなのか!?という部分(爆)
獅子堂をライバル視する興津は、どうもオカマ臭いとか
親切だったバイト仲間や、大学のそう仲好くもない同級生の男子も祐斗の色気に気がついて誘ってくるとか、、
どんだけフェロモン撒き散らしてるんだ!祐斗www
コンペが終わった後に打撲疵のある祐斗を連れて行った見ず知らずの医院の先生はいい迷惑だったな~とかw
何より!獅子堂が祐斗を「サル」と呼んで、ラストまで彼の名前を呼ばないししらなかったとか(本当?)
裏を返すと突っ込みどころ満載になる萌えどころ♪

極めつけが、書き下ろしの短編で祐斗に作ったどピンクのツナギ!!
サルだけにTVに登場するサルとお揃いだって(爆)バナナとかも・・・

これって、ほんとうはコメディなのかもwww
あとがきに、この話、続編があるんですけど、それの新装版が続けて出るという話しは書かれていませんでした。
様子見なのかしら?

2

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