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ずっと読んでみたかった矢城先生の触手小説。やっと実読叶う!
読んでみて…
なるほど〜!
やはり「触手」ということで非現実要素。
本作は、その触手が平安の昔から人間を襲うモノとして伝承されていた「形喰(カタバミ)」という怪物という設定で、伝奇ものの性格が強い作品。
形喰を倒せるのは「太刀錐(たちきり)」という血筋を持つ者だけで、実は政府/警察と通じて闇の討伐/研究が行われている。
闘い中に形喰に触れられると毒素が回り、毒抜きできるのは太刀錐同士での性行為のみ。そして太刀錐の血統は男にしか発現しない…
伝奇がBLとガッチリ融合しましたね!
主人公は、大学生の薙。
普通の生活が突如形喰の出現で崩れ去り、家族は皆殺し、お前は太刀錐だと言われて形喰との闇の闘いの世界に放り込まれる。
とにかく形喰はグロい!
人間は食い、太刀錐からは精液を何発でも搾り取る。スプラッタ。そしてゲル状触手で穴という穴を責めるレイプ描写。
薙はノンケで非常に強情なため太刀錐である事を受け入れず、他の太刀錐達からリンチ(レイプ未遂)され、バディの紅蓮にも反抗するため、毒抜きイコールレイプ状態。
最終盤まで恋愛的な要素は皆無で、ひたすらレイプ!だがカラダは浅ましく反応し…みたいな。
で、いざ紅蓮の過去や最恐形喰との関係性が明かされて紅蓮と薙の間に甘い空気感が漂ってきた……
……のにそこで終わる!って、えっ〜〜⁉︎ここで終わりますか⁇
こんな作品もあるんだ…という驚き。
伝奇的な世界観は大変に好み。迷ったけど…「萌x2」で。
電子書籍を購入。
丸ごと1つの話です。
謎の生物?と戦うはなしです。
こういう話は、大好物です。
夜光花作品の『バグ』と似た系統といいましょうか。
残念なのが、続編がない!ってところです。
これでおわりですよね??
数年後にでるのでしょうか??
このままで終わるのは残念すぎる!!
ま、これで終わりでも勝手に妄想するからいいのですけどね。
伏線回収にしても、やっつけ仕事的な感じなら興醒めなので、やっぱり、最高に盛り上がった現時点で終了でいいのかもしれません。
プレイと言って良いのかわからない物もあるけどプレイが盛り沢山です。
まず、受けの陰毛を鷲掴みにし引っこ抜くというプレイ。
無理矢理に引っこ抜かれたら毛穴から血が出るんじゃ…?というね。
蝕手責めも尿道責めもあるし、
乳首責めもあって左乳首は頭が出てるけど、右乳首は陥没乳首で陥没乳首を引っ張り出すというプレイ。
輪姦もあるし、プレイは盛り沢山なんだけど…ファンタジーだけど要素がずば抜けていて頭を捻る内容だった。
蝕手とか自分たちの能力の説明はちゃんとしてあるけど、詰め込みすぎなんだよね。
詰め込みすぎなんだけど中途半端で肝心な所は書けてない気がするし。
平永の病弱なパートナーもめちゃめちゃ気になるのに名前だけで登場しなかったし。
紅蓮の双子の兄だって、薙の夢に出てきて蝕手で犯したのにあっさり退散しちゃうし。
なぜ、薙の夢に出てきたのか?はっきりとした理由はわからないし。
続きがありそうな終わり方だったけどないんだよね?
まずはこの話、触手メインに加えて流血沙汰なスプラッタ描写も所々あるので苦手な人はご注意を。
触手=『形喰(かたばみ)』、それを退治する能力者=『太刀錐(たちきり)』という用語を覚えるまでが取っ付きにくかったが、遥か昔から人々の生活の影で触手対能力者の闘いが繰り広げられていたという設定からして一気に引き込まれた。
他にも異物挿入やら複数に無理やりやらと濃いエロシチュエーションもあるのだが、何もそこまで盛り込まなくていいのにという気はした。
なにせ初っ端からの触手レイプに攻めの強引な毒抜きって書き出しからして、充分掴みはOKっすよ…。
最初の無理矢理の凌辱にあってから一切紅蓮に屈したくないと固く心に決めた薙の負けん気の強さが堪らない。
触手メインだけど、エロ・淫靡さよりもバイオレンスなダークファンタジーの色合いが強い気がする。
こういった強烈な世界観に、傲慢攻め×気の強い受けがギリギリのピンチをくぐり抜ける中で一気に意気投合する展開って個人的に大好きなシチュエーションだ。
それなのに、ここで話も面白くなってきてラスボスの正体も分かってさあ、まだ闘いは続くぜ!!ってところで終了、しかも続編なしなんて惜しすぎる。
自己中な紅蓮が薙にコンプレックスを肯定してもらった途端に、彼の上から目線が照れ隠しにしか見えず、せっかくいい雰囲気になったところでもあるのに…。
形喰退治には二人一組での行動が絶対という設定ならば、他カップルへの話の広がりも期待できそうなだけに何とも勿体ない。
矢城米花先生の本は初めてです。読みながら「こんなBLを待っていた」と何度も思いました。
ある日、主人公の大学生・真宮薙の両親と妹が謎の化け物によって惨殺されます。薙はその化け物と化け物を倒した男・紅蓮に犯されたあげく、『RUMA』という組織に連れて行かれます。薙はそこで謎の化け物の名前は『形喰』であり、薙や紅蓮は『形喰』を唯一倒せる能力者『太刀錐』であることを知りました。薙は『形喰』や自分を強姦した紅蓮への復讐を誓って、戦いに身を投じます。
BLにSFファンタジー要素とアクション要素を盛り込み、見事に融合させた良作です。設定がしっかりしていて、バトルシーンも上手く描写しています。物語もなかなかでした。BLのファンタジー作品は敵が簡単に倒せたり、すぐに恋愛が成就したりとご都合的展開が多い印象があったのですが、この本は違います。主人公たちは最後まで甘い関係になりませんし、敵もなかなか倒せません。主人公の薙は『形喰』に敗北し、散々痛めつけられます。甘えを許さないSFファンタジーで、BL要素はいらないんじゃないかとも思いました。
ただし、残念な点が…。
主人公は剣道を習っている設定なのですが、剣道に関して間違った描写がちらほら見受けられました。
①電車のシーン
薙が電車内で痴漢されるシーンがあるのですが、間違いが2点。作中では剣道の防具を入れるバックを「道具袋」と書いています。正しくは「防具袋」です。更に、薙はそのバックを網棚に置いていますが、これも考えられないことです。防具袋には面・胴・垂れ・小手(場合によっては剣道着も入っていることが)が入っているので、相当な重量があります。こんな重量の物を網棚に置くのは大変苦労するし、そもそも防具袋の大きさからして網棚に入りきりません。
②剣道場のシーン
まず薙や剣道仲間の剣道着。挿絵では白い剣道着と紺の袴を着用してますが、普通はありえません。少年ならともかく、薙のような歳の男性は紺の剣道着に紺の袴が基本スタイルです。稀に白の剣道着に白の袴を着用する道場もありますが、それは特別な試合のための例外です。その場合にしても、白の剣道着なら袴は白色に合わせます。白の剣道着+紺の袴なんて(言ってみれば)小学生レベルの格好です。
次に、剣道の先生の呼び方。師範や師範代なんて呼び方しません。
袴を脱がさずに剣道着の前をはだけさせる描写にも疑問です。袴できつく締めているから、そんなに簡単に剣道着をはだけさせられないと思います(こればかりは自分でやってみなければ分かりませんが)。さらに薙を犯す人々や『形喰』は、彼の袴を脱がさずに行為を行いますが、袴無しの方がはるかにやりやすいのでは…。袴ってそこまでめくれないと思います。
ここに書いた以外にもたくさん気になるところがあります。
本筋とは関係のない細かいところではありますが、剣道有段者としては見過ごせないことでした。始めの方で「道具袋」の言葉が出てきたときは呆れました。せっかく物語が良いのに勿体ないです。神評価にしたい作品でしたが、剣道の誤った描写を鑑みて萌え×2の評価にします。
余談ですが、作中で竹刀を挿入するシーンがあるのですが、稽古の度に思い出しては微妙な気持ちになります…。