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潔癖、完璧、ドSな不破と、ゆるキャラ大学生・三谷。ふたりの恋のはじまりは・・・?
や〜、もうかわい有美子先生の持つ、幅の広さがすごい。
もう、勉強という意味ではちょっとおつむが弱いけど、人間性キラッキラの受け君に萌えて仕方ないお話でした。
大手監査法人に勤める、完璧主義者で性格に難ありの公認会計士、不破(攻)。
ある日社用車で不慮の事故を起こしてしまい、被害者の青年・三谷(受)に金一封を渡そうとするも受け取ってもらえず、ふわふわした会話の後、流れでお詫びに不破の自宅で週に何回か夕飯をご馳走するということになってしまいー!?
と続くお話です。
天然ぽやぽや受け・三谷に「アホか」とうんざりイライラしている不破だけど、いつの間にか自分をさらけ出せるようになり、不思議な気持ちを抱くようになりー
という過程がすごく自然に描かれていて、二人の噛み合わない会話もコミカルで可笑しくて、夢中になって最後まで読んでいました。
思わず笑っちゃうやりとりの場面がいくつもあって、週末の夜にふさわしい、可愛くて楽しいお話。はーー、楽しかった!
不破の人間性に問題あり、というところをガツンとストレートに言ってくれる悪友・大西の存在が良かったなあ。スイス人妻の尻に敷かれてるって設定も( ̄∀ ̄)
受け君のピンチに駆けつけ救う攻め、という定番だけれど激しく萌える展開もあって、きゅんが止まらないハッピーなお話でした✨
なかなか素敵なタイトルでそれだけでも心惹かれる感じなのです。
銀の匙なんてヨーロッパ圏の慣用句を文字ってるお話だと思っていたら
作者曰く、寓話をイメージしての作品だとのことです。
出産のお祝いに銀のスプーンなんかプレゼントする時があるので
金のフォークなんて聞きなれない言葉に好奇心を掻き立てられました。
それに新刊の帯・・・腹黒×天然なんて銘打ってるけど、攻め様は腹黒と言うより
徹底した合理化主義で対人関係でも無駄嫌いみたいで腹黒とは違うかも。
そして受け様は天然と言うよりも高貴なお育ちで浮世離れしているイメージのような
気がしますね。
でも、浮世離れしてるようで、案外人を心眼で見てるところもあって
とっても人に好かれていそうな雰囲気なんです。
そんな二人は交通事故の加害者と被害者として出会いますが、攻め様は初めて
そこで認識しますが、実は受け様のバイト先の常連さんなんです。
受け様は知っているけど、攻め様は知らないってところからも攻め様の
他人への関心のなさが伺えるエピソードです。
そしてその事故から徐々に攻め様の意思と反してどんどん受け様の浮世離れした
言動や態度に自分のペースを崩されていく過程が丁寧に攻め様視点で描写されてます。
攻め様の受け様に対する印象がどんどん変わって行く過程がリアルかも(笑)
対する受け様は攻め様に対する印象は初めから良いみたいで、更に好意に拍車です。
タイトルの銀の匙部分には攻め様の微妙なコンプレックスが見え隠れしているのですが
金のフォークはそれを受けた受け様の攻め様に対する精一杯の褒め言葉的な思いです。
他人に煩わされる事を厭う攻め様が、ちょっと出来が悪くて何にも下心のない受け様を
ワンコやペットにでも懐かれている感じで存在を受け入れて行く様子は
思わず動物の癒し効果かもなんて思うような感じでもあります(笑)
偶然の出会いで人が変わって行く過程みたいな感じが伝わって前半は淡々としてるけど
後半でかなり惹きこまれていくような展開でもありました。
受け様が、生死を分けるようなトラブルに巻き込まれてしまった時は
かなりハラハラしちゃいましたね。
そしてその頃の攻め様の初めとは違う人間らしい感じがとても素敵に描かれてました。
最終的に逆玉の輿みたいになってしまった攻め様とこれからの受け様に
どんな事が起こるんだろうなぁ、なんてラストはほんわかするストーリーでした。
二人の関係が進展するのには、周囲の力がかなりあります。
交通事故の被害者と加害者になった後、不破が三谷と食事をとるようになったのは、カフェの仲間や客であるクライアントからの圧力ですし、不破が三谷を追いかける羽目になる状況を作ったのは、三谷に手を出した不破の友人です。
三谷は控えめですし、不破は人を受け入れるより拒絶するタイプなので、彼らだけだとそういう関係にはならなかったと思います。そのせいか、二人が親しくなるきっかけとなった一緒に食事をとるようになるまでの場面はちょっとくどく感じました。不破が三谷になんとなく好感を持って、というのじゃなく世間体のためだというのが甘さ皆無でしたね。
こういう系統の本は、全般的にエロが散りばめられ数回あるものと、恋人同士になるまでの過程がメインでエロは終盤の1回のみ、の二通りが主なのですが、この作品は後者でした。初エッチの翌朝、下肢を嬲る場面が甘くて好きです。
三谷がほのぼのしていて可愛かったです。不破が弁護士じゃなくて公認会計士だというのも、暗算は強いのに法律にうとい理由になった気がして納得でした。
この作者の作品の中では、一番好きな作品です。
2人が気持ちを確認しあうまでがとても長いお話でしたが、そこに至るまでが丁寧に描かれていて好きなタイプの作品でした。
苦労してエリートの地位をつかんだクールな不破さんとお育ちの良い天然おぼっちゃま(社会勉強中)の三谷くんが、事故をきっかけに出会って…それから?というストーリー。
惹句には「ドS」なんてありますけど、不破さんはそういう感じというよりはくそまじめで人付き合いに不器用なだけに思えます。三谷くんのフワフワさ加減は育ちの良さ故なのでしょうね。
善意の友人(や悪意の知人)等の働きかけを受けて、ようやく終盤で二人は結ばれます。そうなってからの不破さんのスケベな言動は、ギャップが良かったです。
行く行くは会社社長になるであろう三谷くんと、その補佐役になるであろう不破さんのその後も覗き見してみたいという気にさせてくれた一冊でした。
童話のようなタイトルと表紙に惹かれて手にとりました。
交通事故の加害者と被害者、性格もまるで違う2人が少しずつ近付いていくお話で、タイトルもなるほどな…といった感じです。
加害者である不破はイケメンだがいつも仏頂面、無駄を嫌うため傲慢にも見えます。
対して被害者の三谷は、不破からしたらアホの子だけど人好きな性格で可愛いです(*´ω`*)
三谷に関わる事を面倒だ厄介だと思ってた不破が、徐々に天然な三谷に癒されて絆されるのも無理ないかと。
先に恋心を自覚するのは三谷ですが、なかなかくっつかなくて焦れったかったです。
タイトルの銀の匙はともかく、金のフォークとは何ぞや?と思ってたら、こちらは三谷オリジナルの言葉。
己の生まれながらの幸運を卑下するでもなく、また不破への尊敬心があったからこその発言だったんですよね。
こういう事が言える三谷の素直さ好きだなぁ…。
その後に続く三谷の告白もやはり素直で可愛らしかったです。
エロは最後の一度だけだし、くっつくまでもどかしいお話かもしれません。
でもそのもどかしさ故に、ノンケが男に恋に落ちるという事に嘘っぽさが無かったように思いました。
三谷に萌えた部分が多いのですが、評価は萌2で。