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表題作東京怪談new

堂島:建築会社社員
空彦:心中の生き残り。妖怪の養子。

その他の収録作品

  • おバケガイド
  • おまけまんが
  • あとがき

あらすじ

それは、見るからに怪しげな病院だった。
「幽霊病院」という噂つきの廃院解体の現場監督になった堂島は、下見に行ったそこでやけにイキのいい少年・空彦と出会う。
廃院を「おれんち!」と言い切る彼は、ここに謎の男や色っぽいオネエさんたちと住んでいるらしいが・・・?
ちょっと???な那洲雪絵の初ボーイズラブ・コミックス!

作品情報

作品名
東京怪談new
著者
那州雪絵 
作画
那州雪絵 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403660252
3.5

(4)

(1)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数3

やってません・悪しからず

幽霊病院と渾名される不可解な病院跡の解体工事の
現場監督を受け持った堂島は病院を自宅だと言う奇妙な
少年・空彦と出会う。
トラブル続きの解体工事の最中、空彦が怪我をした事が
きっかけで明らかになる過去。そして堂島は空彦と暮らす
様になり…。

あざとい少女漫画で筆を奮った那州さんが思い切って
BLに踏み込んだ本作ですが、ここでもかなりあざとい進行に
なっております。
空気で読ませる作品をお求めの方にはお奨めしておきます。

4

将来を期待して

ニアBL?匂い系ではないな。
キスはちょっとだけ、エチもない、だけどその未来には何かありそうな予感と期待を充分にさせうるものを持っている。
99年の作品ということで、那洲さんのかなりこういう微妙なラインにある初BL作品ということで、懐かしさを醸し出してしまうのが、今読むとまた一興なのです。

幽霊病院と噂される建物を解体するために現場監督に抜擢された堂島が、その現場でオバケに育てられた自分をオバケだと思っている空彦という14歳の少年と出会う。
どんなオバケの脅しにも怖がることなく、空彦を一個の人間として扱い、自らその面倒を見ることになる堂島は面倒見の良い男なのだ。
彼等は空彦の面倒を見てくれる人を探していたんだね。
そうして面倒を見ることになった空彦との生活で、段々と空彦は人間らしくなっていき、オバケの朔造の入れ知恵で(?)堂島を意識しだし、かといって決して甘い雰囲気になるわけではなく、まるで親子みたいな関係ではある。
作中に鬼の話を盛り込み多少BLっぽい部分を見せながらも、本筋は主人公達の絆という部分にスポットを当てているのです。

ラストでは空彦は16歳。
読者の想像を掻き立てるには充分な成長を遂げています。
自分的には空彦攻めだなwwなんて思いつつ・・・
オバケ達も味があって、楽しい。
入道にろくろ首、人面猫って(爆!)特に入道がイケメンなのに変身する時のその様がユニークでした。

2

人情のある幽霊たち

BLと呼ぶにはかなりソフトな作品ですが、ヒューマンドラマとしても楽しく読めました。BLBLしていないので、たまに変わった作品が読みたいなあと思った時にオススメです。

主人公の堂島は建築会社に勤めていますが、お相手の空彦はまだ15歳。
同居ものなのですが、兄弟か親子のように見えてしまうので、歳の差があっても大丈夫という方にすすめたい作品です。
怪談というタイトルがついてますが、登場人物らはおばけが多く、空彦はおばけに育てられた人間です。ハートフルストーリーですが、この可愛らしい表紙に反して、若干怖いシーンもあるのでホラーがほんとに苦手!て方はご注意。

空彦は堂島に引き取られたことによって、人間として生きることを選びます。毎回毎回、超常現象的な事件が起きるドタバタした作風で飽きないで最後まで読めます。空彦の周りにいる個性的なおばけ達も楽しい。
しかし、どうして互いに恋愛感情を持つのかという部分はかなり説明不足な気がします。
引き取られた子供と同居するホラーコメディーとしても成り立つので、どうしてもこれをBLにしたかった説得力がなくて不思議な感じでした。

BLとしてでなく、読み物として楽しめるという一冊だと思います。

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