• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作夜ごとの月

津崎 画廊マネージャー/芝野 画廊オーナー
小島良巳 新進画家

同時収録作品ヒッピー

麻美 高2 元バスケ部
戸野村 高1 バスケ部

同時収録作品天国のきみ

同時収録作品甘い生活

朋彦 高校生
秋山 劇団員 大学生

同時収録作品リリカル

圭一 姉の夫 会社員
尚 高校生

その他の収録作品

  • 秋山君病欠する

あらすじ

新進画家・小島良巳は画廊のオーナー・芝野の愛人だった。
作画に専念できる場を芝野に与えられた良巳を熱く見守るもう一人の男が現れ…。
表題作「夜ごとの月」他、若手劇団員、ドロップアウトしたエリートサラリーマンなど、繊細で壊れやすい男達の恋をリリカルに描き出した作品集。

作品情報

作品名
夜ごとの月
著者
高井戸あけみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832281073
4.2

(5)

(2)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
21
評価数
5
平均
4.2 / 5
神率
40%

レビュー投稿数2

初期短編集

それぞれの作品は、全く独立した短編集。
表題作「夜ごとの月」以外は、キスまで、それも、
「この感情の高まりは、恋なのだろうか?」
レベルの。

高井戸さんの何が好きって、この、
「恋愛感情の存在そのものを、疑いながら、ゆっくり認識していく過程」
を、繊細に描いていくところ。
この本には、私の「好きのエッセンス」がしっかり詰まっている。

「ヒッピー」
バスケットボールの先輩に憧れて入ったはずの高校で、先輩はすでにバスケ部をやめていて、、、
萌えポイント:体育館、体育館倉庫、屋上、部室のシャワー

「天国のきみ」
ずっと優等生だったのに、就職して初めて挫折を味わい、静養のため身を寄せた、高原の湖の畔にある、親戚の家の隣人は、、、
萌えポイント:湖、刃傷沙汰

「甘い生活」
高校生の俺・朋彦の勉強を、両親の劇団の劇団員・秋山が家庭教師として見てくれることになり、
お勉強以外にも、いろいろ教えてもらって、、、
萌えポイント:年上のひと、家庭教師、女装、父親

「リリカル」
姉と結婚して、同居するようになった義兄。
彼のスキンシップに、変な気持ちになる僕は…
姉たちが旅行に行き、二人きりで過ごす家で、とうとう気持ちを打ち明けて
萌えポイント:義理の兄、やけど、オナニー

「夜ごとの月」
新進画家の僕は、画廊のオーナー芝野の愛人。
芝野は新しい才能のある若者を見つけると、次々に入れあげる癖がある。
芝野の部下・津崎に、家まで送ってもらうため車に乗り、目が覚めるとそこは、、
萌えポイント:監禁、地下室、月の絵

「秋山君~」
「甘い生活」続編。風邪を引いて寝込んでいる秋山の所に、見舞いに行く朋彦
萌えポイント:風邪引き、シャワー

2

短編集

短編集です。
好き作家さんなので甘めの評価かも。どれも雰囲気・余韻のある終わり方です。

ヒッピー
バスケをやめたチャラ男くん(長髪)と、彼と一緒にバスケをしたいと追ってきたバスケ部の一途な後輩。
お互い好きなのかも、という雰囲気のまま、バスケで賭をするラスト。おまえが勝ったらバスケ部に戻る、けど俺が勝ったらキスの続きしようー
今後は読者の想像にお任せ、な余韻ある終わり方でした。

天国のきみ
優等生だが会社になじめず田舎の親戚の家ですごすことになった守(黒髪短髪)。佐藤先生の息子かと思ったけど違うみたい。
そこで出会った隣人の佳那(長髪)。雰囲気のある彼は、ここでずっと静養しているという。次第に一緒にすごす二人。穏やかな時間を共有する。。
仕事のことなど解決しないままですが、二人はお互いの心の傷を癒やす出会いをしたようです。

甘い生活
有名劇作家・俳優の息子と、劇団員の恋。
秋山くん(劇団員、黒髪かわいい系)は若いウブな息子(短髪)の家庭教師に。勉強もそこそこにHな指導。でも秋山は本当は彼の父が好きで。。
傷ついた秋山と、彼にとらわれた息子の今後をにおわせるラスト。
こちらは番外があり、風邪になった秋山を見舞う息子といい雰囲気です。

リリカル
叔父(姉婿)との恋。叔父を好きになった主人公。叔父もゲイで、やがて姉とは別れてしまう。
縁が切れてしまったけれど忘れられなくて。。
彼の会社まで出向いた少年を、圭一(叔父)が見つけるところでラスト。

夜ごとの月
表題作です。執着監禁もの。
有望作家(黒髪かわいい系)と、それを見いだした画廊の芝野。二人はいい関係でもある。
有能で自分を出さないクールな秘書、津崎。二人の朝にも平気な顔をしてビジネスに徹しているように見えたが、実は小島(画家)に執着していて、監禁してしまう。。
ダークになるのかと思いきや、逃げ出した小島は、芝野が他の画家にも自分と同じようなことを言っているのを聞いて、津崎のところへ行く、というラスト。

短編なので少しお話が急いでいるところもありますが、恋になるかならないか、という一番面白いところを楽しめる短編集。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP