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表題作籠の鳥の啼く夜に

陣 呉服問屋嶌田屋の若旦那
蘇芳 吉原の会所に詰め

あらすじ

吉原の会所に詰める蘇芳は、ふとしたことから呉服問屋の若旦那である陣と知り合った。陣は、接待のために見世一軒を貸し切れるほど羽振りがいいにもかかわらず、自分は遊女と床入りしようともしない。それどころか、遊女よりも蘇芳と過ごすほうを好んでいるふしがある。そんな陣に「深い仲になりたい」とまで言われたけれど、からかわれているとしか思えなくて……。

作品情報

作品名
籠の鳥の啼く夜に
著者
篠伊達玲 
イラスト
こもとわか 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775518564
2

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

受け様の鈍さに手を焼く攻め様

表紙だけ見ると遊郭での花魁とのラブかと思ってしまうのですが、
遊郭で逃げようとする遊女を取り締まるお役をしている若衆と呉服屋の若旦那の
ラブストーリーなんですよね。
オビに身請けラブなんて打っているけれど、微妙にニュアンスが違ってるかも。
簡単に言えば、身請けなんてしなくても受け様本人の意思で吉原を出れるのですが
最終的に強引な感じで身請けってスタイルに持って行ってしまうお話です。

足抜けしようとしていた遊女を捕まえようとしていた時に、手伝ってくれたのが
若旦那の攻め様との出会い。
攻め様はお店を貸切に出来る程裕福で商い上手と評判の呉服屋の若旦那です。
受け様は、三浦屋と言う遊郭の若衆で遊郭を見回る組織の親父さんの養い子なんです。
真面目で、遊女遊びもしないような、次の頭領候補なんです。

初めての出会いから、何故か攻め様に熱く口説かれ始める受け様、でも受け様は
吉原で男を口説くなんて言う戯言には本気にもしないし、口説かれている事にも
気が付かないようなその手の話に疎い受け様なのです。
あまりに戯言が酷い時には、からかわれていると思い、本気で怒るような受け様。

そして攻め様と言えば、お店の接待で遊郭を使っても自分は遊女との床入りは
1度もした事が無いと言うお人なんですが、その事で遊郭の旦那さんに理由を
攻め様から聞き出して欲しいなんて頼まれてしまう受け様。

攻め様の一目ぼれから始まるようなお話で、鈍い受け様に手こずりながらも
結構一途に受け様を口説いて、後半は焦れたように実力行使もしちゃうのです。
鈍感で意地っ張りでツンデレ気味の受け様と愛情表現の素直な攻め様とのラブです。

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